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夜叉

今日同期の
男の子に
指摘されて
初めて自分の
手の荒れ方が
尋常ぢゃないことを知った


自分にとっては
物心ついたときから
ずっと付き合ってきた
アトピーも
人からしたら
ビックリしたり
おぞましい物の
対象に見える


「手荒れ、ひどいから水場の片付けはオレがやるょ」


そう同期が
言ってくれた


優しさからだって
もちろん
わかってる


だけどやっぱり
どこか耳が痛い








「掻いちゃダメ」


アタシが
知らず知らずに
かきむしってると
ゆうじクンが
どこからともなく
言ってくる


ビックリして
手を止める


「痒かったら爪立てちゃダメだよ」



ゆうじクンは普段
アタシの顔や肌が
荒れてても
なんともないみたいに
接してくれる


だから
アタシはなんともないみたいに振る舞える


ゆうじクンといると
アタシも
普通の女の子かな
って錯覚させられる


普通に
肌が綺麗な女の子みたいに扱ってくれるから
やんなっちゃう


いつの間にか
劣等感とか
忘れちゃう


でもやっぱり
悲しくなる



なんでアタシは
肌がガサガサなんだろうって思ってしまう


腕の関節も
足のスネも
出来る限り
露出したくない

特に最近
ひどいから余計に…


でも
嬉しかった


注意してくれて



見て見ぬふりぢゃないから


アタシは
いつだって
助けられてる


掻くの辞めよう

すぐには
無理でも
意識しよう

もっともっと
いい子になりたい
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