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闇夜に色つけたい

会社の懇親会があった


研修の疲れから
すぐに酔っ払った


だけど
社会人の飲み会の雰囲気は独特で
むちゃぶりやら
内輪ネタやらで
ついてくのだけで必死だった

途中
営業部長から
「仕事はキミが思ってるよりもずっと辛いぞ。たくさん泣くことになるょ」
と言われた


反射的に
だったら
たくさん泣いて
発散して
成長します

と言ってしまった

我ながら
ペラッペラだった


飲み会だったのに
終わってみると
クタクタで
満身創痍だった


そのまま
ゆうじクン家に行った


玄関上がって
座った途端に涙が溢れてきた


シクシク泣いてるアタシにゆうじクンが
寄り添ってくれた


ホッとした



ホッとした



ゆうじクンが
いてくれて
良かった


仕事が辛くて泣くのは
構わない
辛くても
努力する


だけど辛いのは
ひとりぢゃ乗り越えられない


酔いもあって
泣きながら
ゆうじクンに
言った


「大丈夫、側にいるょ。まゆが辛いときはオレがいる。だからオレが辛いときは側にいて」


やさしく頭を
撫でてくれる


アタシは
小さく頷いた
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