スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

赤い鞄

辛そうだね…



元彼の話をしていると
スグルさんが言った



そんな
辛そうな話し方してたわけじゃないんだけど
いつの間にか
辛そうになってたのかも


一回だけ
道端に自転車を置いておいたら
やってきたトラックにより
後輪がぺしゃんこに
なって帰れなくなったことがある


そのとき
元彼は友達のうちに
泊まっていたんだけど
わざわざ川越まできてくれて
重い自転車を持ち上げて
片道一時間くらいある
うちまで一緒に運んでくれた


あの時
涙が出るくらい嬉しくて
家に向かう国道沿いの道を
二人で泣き笑いしながら
ずっと歩いた



そのことを
スグルさんに話すと
ふーん
と言って
四年間は長いよね
すぐ忘れろなんて無理だね
って言った



たぶん
スグルさんには
伝わらない



というより
この話を誰にしたとしても
アタシが感じたことの一割も
きっと伝わらないんだと思う



だから
アタシは
自分の話をしないんだと思う





帰りに
スグルさんが
途中まで送りたい
って言ってくれて
同じ国道沿いの道を
一緒に自転車を引きながら
歩いた




申し訳なかったけど
アタシはスグルさんのことを
考えていなかった





あの頃に
戻りたい
とは思えないけど
どんなに忙しくなっても
一生忘れることは
出来ないんだと思う


女子の恋愛は
上書き保存タイプだ
なんていうけど
それは言い切れない部分があると思う




国道沿いは
深夜にも関わらず
タクシーが
たくさん走っていた

明け方

ペースに
ハマッちゃってる気がする





今だけ
楽しければ
身を委ねて
いいのかな??
前の記事へ 次の記事へ