Honey Bee Smile

妹との会話




妹：彼氏とは
結婚するつもりないんだ



アタシ：じゃぁなんのため付き合ってるの??


妹：一緒にいて楽しいから



その考え
スマートだな…



妹：それにさ


アタシ：うん


妹：結婚しようなんて嘘じゃん



アタシ：…。


妹：結局…できなかったし



元彼のことだと
すぐわかった
実際アタシもそうだったな

結婚しよう
なんて
どこのカップルだって
一回くらいは
交わす言葉なんだ



たしかに
始まってしまった想いは
早かれ遅かれ
終わりがくる


それを学んだ上で
自分の気持ちに
軸をもつ
妹は
アタシなんかより
ｸﾞｯと大人に見えた



実際
ぬるま湯に浸かってたアタシなんかより
たくさん傷ついて
そのたびに立ち上がってきた
妹の方が
恋愛に関してずっと大人なのかもしれない…




先ばっかり見据えるんじゃなくて
一緒にいたいから
付き合う
っていう
スマートな考えは
妹が若いから
できるのかもしれない


でも
アタシもそのスタンスで
いいんじゃないかな


理屈に縛られてたら
何も見えてこない気がするけど
でもやっぱり
何も見えてこない…







今日バイト先で
見かけて
やっぱり心が
かき乱された


棘みたいだ





いつも眼を背けてばかりな自分が
大嫌いだ

誰かが
アタシを
見ていてくれてる
って
なんだか
心強いから
そのぶん
弱くなって
甘えちゃうんだょね



この
甘さに身を任せていいものかどうか…


それ以前に
身を任せるだけの
体力は残っているのか



なんていうか
ごちゃごちゃ考え出すと
きりがなくて
理由を付ければ
いくらでもあるから



やっぱり
今すぐ
なにか決めようとしなくていいや



判断力のないときに
判断しても
しかたないし



あーもー
全部ひっくるめて
手放して
適当な人に
抱き締めてもらおうかと
思っちゃう




いっそ
抱かれてしまおうか
抱いてくれる人がいるなら
飛び込んでしまおうか



それはただ
寂しいだけだろうけどね





あー
もっと感覚だけで
生きたい
首輪で繋がれたままの
今が嫌だ


何か捨てないと
何も手に入らない


だとしたら
安心を捨てて
感性を手に入れるか