若い家族はタペストリーを購入して去っていった。店内は少し静かになる。
フランは手を振るフィルの後ろ姿をぼんやりと眺めていた。
「……いいなぁ」
扉を閉めながら、フィルが呟く。
「何がだ?」
ヘリオスが促すと、フィルはくるりと振り返る。浮かぶのは曖昧な笑み。
「なんかなぁ、みんな仲良しっていいなぁって。イルもソーマもお互い大好きじゃない? それでイーアのことも大好き。大好きがいっぱいあったら、それって幸せだと思うんよ」
「お前もああなりたいのか?」
ヘリオスが半眼で呻く。
「常にイルのことしか考えていないイル至上主義者の手綱を取って他者との緩衝材になることも厭わない人生になるぞ?」
「そっちじゃなくてなぁ」
ネットで見た知識
・キャラクターデザインに視線誘導が利用できる
・シルエットの一番目立つポイントに一番目を引く、強調したいポイントを配置
そこまで考えてキャラの見た目作ってないから、プロのイラストレーターって凄いと改めて思いました。
原作:蛇蔵
原作:鈴木ツタ
作画:たら子
神様が世界を創り、その後そこに住む生き物を創……ろうとしたが面倒になり、外注に出した。
これは神様からの無茶振り(だいたいふわっとしている)を承ったデザイナーとエンジニアが奮闘しながら生き物を創造するお話。
面白かったです!
例えるなら『ざんねんないきもの図鑑』をクリエイターの視点から迫った漫画。クライアントの注文に七転八倒するデザイナーの苦労が偲ばれます。
気付けば動物の雑学知識が増えるのも楽しいです。
ユニコーンのオチには笑いました。
そして私、キャラクターの中では木村さんが好きですね…。いや見た目なんですけれども…。
食欲を向ける木村さんに怯えて海原さんの背に隠れたり威嚇するコアリクイも可愛かったです。
ところで神でも天使でもない「デザイナー」「エンジニア」な彼らは何者ですか?天界の住人?
画材:色鉛筆、水彩絵の具
季節外れにもほどがある。
でも線画を描いたのは夏真っ盛りの時でした。
植物を塗る時につい青を多めに使ってしまうのは何でなんでしょうねー。夏の草木は青く見えるんですよねー。
蜃気楼とか、夏の幻とか、もう還らない日々の記憶とか、そんな絵です。
高槻流夏。
前を行く彼女が振り返り、こちらを呼んだ。