あらゆる年代のたくさんの人たちがホールに集められている。
「○○番から△△番、回廊へ向かいなさい。この中で死ぬのは□□人」
天井のスピーカーからアナウンスが響く。私の番号も呼ばれていた。指示に従う。
回廊から白い机を運び、もといたホールに帰ってくる。それが命令。
戻って来る途中で、恐ろしい地響きが起こり、指示通りの人数が死んだ。小学生女児のグループだった。私は頭をかばってたまたま生き残れた。
そんな指示を繰り返すうちに、とうとう私と母だけがホールに残った。
呼ばれたのは私だった。スピーカーからは、私がこれから何をしなければならないのかも、生きて帰ってこれるかも告げられなかった。
私は母に別れの挨拶をして、

そこで目覚ましが鳴った。


やまなしおちなしいみなし。
意味なんて無いくせに目覚めは最悪。
起きてしばらくは、「続いてたら私死んでたんだろうな」とか「冷静に考えるとかなり恥ずかしい台詞を母に言ったな」とかそんなことばかり考えてしまった。
夢の中で死ぬとどうなるんだろう。