そうそう簡単に死ぬはずはなく。

斜視になったり痙攣したり、湿疹でたりしながらも普通に生きていた。
吐きたいけど吐けない、が、おなかすいたけど食べられない、になり、おなかすいたから食べる、になった。
体重の減少もとまり、今では困ったことにリバウンドしている。
次に進もうと思い、短期で仕事を始める。

未だにこの5年について考えるけど、自分の意思のよわさにあきれるばかりだ。そしてこの半年のなにも動かない時間にさびしさをかんじる。

小さいころからシンデレラ願望がある。でも、いつか王子様はあらわれないほうがいい。
世界中の不幸をひっかぶったふりをして、いつか魔法使いがお城につれていってくれる日を夢みている。
わたしはそういう女の子だった。

だから、わたしは次の扉をあけなければならない。
ほんとうのシンデレラは這いずって汚れて次々と部屋を掃除しないと。とっくに燃え尽きた暖炉の灰を掻き出さなければ、シンデレラになれない。