「さあさあ、お二人とも。お迎えがまいりますよ」

キャメロットの声に二人は振り返った。

気球は今、砂漠に囲まれた月の国のお城の中でも、高い場所にあるヘリポートのようなところに着いている。
ちょうど、建物の中から月の国の従者達が姿を見せ、こちらにやってくる。
うさぎの姿をした、黄色い制服姿の従者だ。

「ようこそ月の国へ。おひさまの国のプリンセス様方ですね」

うさぎの従者はふたごの姫と、キャメロット、ルルににこやかな笑顔をみせてお辞儀をした。

「おひさまの国のファインです。初めまして」
「同じくおひさまの国のレインです。ごきげんよう」

二人はスカートの裾をつまんで挨拶をする。
練習通り。

後ろでキャメロットが満足そうにうなづいているのを感じ
月の国のうさぎは、にこやかな笑顔のままで一行を城の中に案内した。

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なんか到着から始まってしまった。とりあえず、お部屋にお荷物を置いて、月の国の王族達の待つ広間に行く形でしょうか。
待ち受けるムーンマリア様、プリンセス・ミルキー、プリンス・シェイド。