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王子様とならず者 61

「おはよう、プリンセス・ファイン、プリンセス・レイン。よく眠れましたか?」

ニッコリと、ロイヤルスマイルで尋ねられて、ファインは心底驚いた。

それは、銀の食器とともに朝食が用意された、長テーブル。

各国のプリンセス、プリンス達が再び顔を合わせた朝食の席だ。

「あなたは?」

答える前に尋ね返してしまった。

するとプリンス・シェイドは答える。

「僕はあまりよくは眠れませんでしたね」

よかった。
普通の人の答えで。

ファインは胸をなでおろす。
しかし、次の瞬間、挑むように凛とした瞳で彼に言った。

「お食事の後で、あなたとお話しがしたいです」
「……わかりました。こちらもお願いしたかったことです」

さすがに彼の顔が硬く、冷たくなる。
しかしそれを見せたのもほんの一瞬で、すぐさま貼りついたような笑顔にすり替わった。

「まずはなにより、お召し上がりください。新鮮なフルーツをそろえたんですよ。もちろん、パンは焼きたてです」

****
挨拶もなにもなく、いきなりですみません(>_<)
そして、こんだけかよーってミニ更新でした。
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