※NL要素あり
※意味不明
いつも目で追っていた。
あのひとはとても目を惹くひとだから。
空の、いちばん蒼いところと同じ色の髪をした、あのひと。
白い肌にガーネットの瞳が映える、とても、とてもきれいなひと。
でもその瞳は強い意思という炎を閉じ込めている。
あのひとが思索にふけるとき、他者と意見をぶつけ合うとき、いたずらを思いつくとき、生への執着を見せるとき、ガーネットの中で炎が揺らめく。
炎。
ぼくのおとうさんとおかあさん――最愛を奪ったもの。
恐い。
とても恐ろしい。
でも、惹かれている。
ぼくは炎に身を焦がす。
焦がれるほどの熱を欲している。