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落ちたパンを拾い食い@

わたしは、ジャム派。塗りたくるという行為は、恣意的に物事を動かしている気になる。とりわけ、白い食パンを紫に染め上げるのは快感。乾くのを待つあいだ。いや、待たないけど。スプーンの裏についた残りを、なめあげる。女の子を捨てた瞬間。きっと朝の食卓で、女の子は皆自殺をする。食事が終わると息を吹きかえし、化粧で武装して前髪を整え、エネルギー満タン。そうして、ドアをおしとやかに押しのけたら、女の子は始まる。蠍が何匹いても、女の子は無くならない。everywhere、ガール。



致死量の酸素

抜けていく炭酸。二酸化炭素が自殺をする。世を恨んだのではない。飲み手の過失が原因だ。事件に大きいも小さいもないんだ。目の前をしっかりピンでとめて。できれば名前も書いて。



きっと才能にも大きいや小さいはない。嫉妬を下味とした、ろくでもない規矩で判断していることだろう。物差しはきっと燃えるごみ。


「愛してる」はUFOキャッチャーでは決してつかめない。掴むのは虚空だけ。這い出して鳥の餌になってどっかに運ばれる。口を開けて待っているのは、きっと悪意。



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