わくらば B

承前…

4年近く恋を育んだ相手、恋する御仁こと恋仁さんに宛てて。最後の手紙を書くのに残された時間は…夕方休憩の30分。
"好き"と直接書いたって返事が聞けるわけでもなく。改めて会う日時を指定したとしても、それも叶うかどうか。返答も判りません。翌日からの作業は各グループ内、少人数で…との指示もあり、別フロア他所のグループである恋仁さんと会える可能性は高くないのです(;´_ゝ`)

手詰まり…
そういう言葉が、頭を過ぎりました。告白出来ない。答えも聞けない。ありがとうも、さよならも投げっぱなしにしかならない。

でも。社内も世界も、大事な発表を控えた後輩たちも……
私個人の恋心なんてどーでも良いくらい、もっと大変な事が起こっているのです。
好きとか何とか、書いて寄越すのは不謹慎な気さえしました。
(次で最後です)

わくらば A

今日も暑いですね…
でも。日傘は良い働きをしてくれていて、有難うヽ(´ー`)ノ

さて。承前…
翌月からの対コロナ仕様業務←の準備を終えて各自仕事に戻り、3階建てのT事業所はいきなり静まり返っていきました。
作業後そのまま帰宅する人もいました。

夕方休憩を挟んで、まだ少し私物の整理が残っていた私は静かな建物の中で焦りと動揺に苛まれつつ、1つの覚悟…というか決断をしました。手紙(終)に想いを託そう、と。

今現在8月にもなれば、恋仁さんに伝えるべき自分の想いが端的に何なのか?だいたい判ってます。色々あって色々、本当に様々な感情がありますが、1番シンプルな伝達事項は

"あなたが好きです。有難うございました。"

コレだけです。
(もうちょっと続きます)

わくらば @

新しい日傘は快適です。
やっぱり違うものですね、遮光性?
炎天下を歩いていても、傘の中だけほんのり日陰になり続けるような。そんな感じですヽ(´ー`)ノ

とは言え暑いですね…
私は雷が苦手なので(シンプルに怖いので)雷雨にビクビクする夏←よりは少しマシ…なのかもしれませんが。"命の危険を感じる暑さ〜"←みたいなフレーズをニュースで見ると、つまり、外を歩いて移動や仕事をしている人は…命懸け←(゚д゚;)!?
と思って。焦りますね。

恋仁さんに最後に渡した手紙←について、ちょっと書き残します。

あの日…
2月末、各グループで使う作業室の制限、勤務時間の調整、在宅含む出勤の調整←が急に決まりました。元々、部署やグループ・チーム毎に別働で作業する事が多いので、管理職さん達はわりとスムーズに決定に沿って機材を動かしたり明日から出勤作業するのはどのグループで〜とか、決めておられました。バタバタと。

私は同じグループの人達と、管理職(ハンバーグ団長)の指示に従って書類や私物を出来る限り部屋を移動せずに使えるように片付けていました。手を動かしながら、"ひょっとして…恋仁さんに会いに行ける日は、もう無くなってしまうの?今日が最後?告白も無し?一生の別れ?急に?"←そういう事が頭をぐるぐる巡っていました。
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