かつてこの地は魔物の血を引く者達が細々と暮らす集落だった。
しかし、周辺の豊かな森林資源に目を付けたフェンデルク王国が侵略。戦いの結果、王国の領土となった。
森林は王国の管理下に置かれ、森林開拓団や森林レンジャーたちがアルナーに住むようになり、町ができた。
ここで王国は先住民らの反乱を抑えるために、先住民の代表格のエクセドラ氏に男爵の爵位を与え、森林の一部と自宅たる館のみを領地として認めた。しかしあくまで行政権は与えず、住民自らが政治活動をする自治都市とした。
居心地の悪さを感じたのか、先住民たちは一人また一人と去って行った。
アルナーの先住民がエクセドラ家だけになって久しい頃、不老不死の妙薬の素材となる薬草がアルナーの森に生息していると噂になった。
噂を聞きつけた人間が町に移住し、その人間を目当てに商人がやって来るようになった。
こうして町は急激に発展を遂げる。
しかし、それらしき薬草は発見されず、やがてその噂も忘れられていった。
だが、4162年に再び不老不死騒ぎが起こる。しかし、探しに行った者達はほとんど帰って来ず、遺体も見つからなかった。
以来、許可無く森に立ち入ることは禁じられている。