ようやくプロフ画のアップロードに成功したので、元絵を上げてみまーす。
実はこれ、フレーバーテキストが奮ってます。
「羊の数を数える前に、ヒュプノスのもとへ送ってあげるわ」(w
要するに眠剤擬人化なんです。
ちょっとアイドルマスターみたいな絵が描きたくて。
男を描くと不評ですが、女の子を描くと割といいねがもらえます。
嬉しい。
別宅と呼ばれる建物に、ラリサは案内された。有無を言わさず。
展開にも、広さにも……ぼうっとしていた。全て夢の延長ではないかとふと思う。別世界という言葉が相応しい。
「彼女に合う服を見繕ってもらいたい。それから、軽く湯浴みもさせてやってくれ」
摂政が頼んだのは、大柄で、鍛え上げた筋肉を持つ…女性侍従だった。はい、と短く答えてライカを連れていく。
「アンタ摂政閣下の……何なんだい」
角を曲がった先で侍従は小声で、しかしぶっきらぼうに尋ねた。
「私、は…妹です」
そう言うように摂政に指示されている。畏れ多いが。
疑わしげにじろじろと見下ろされて、つい、
「…遠縁の……」
と、余計なことまで言ってしまった。
「妹さんねぇ、遠縁の」
心なし、侍従が呆れたようで、ライカは恥ずかしくなった。
「摂政閣下に妹がいるとは聞いた気もするけど、こんなちんまい子なんだ」
言う通り小柄で、髪も黒。顔立ちについては言うまでもない。銀髪で背が高く、容姿端麗の見本のようだと感じられる摂政閣下と、自分が兄妹なんて。
―無理があるよなぁ。
着衣を脱いで湯につかる。活動用のラフなパンツ姿では、さすがに見苦しかったか。それ程汚してはいないつもりだったが。
―摂政は自分を一体どうするつもりなんだろう……
彼女は、悩んだ。ついてきたものの、信頼しているわけではない。いや、信頼という概念が何だったか、しばらくの間に分からなくなってきていた。
とにかくそれは保留にして、丹念に体と髪を洗い流した。つるりさらりとなるように。何者が撫でるというわけでもないのに……
ぞくりとした。
余計なことを考えていると、逞しい女性侍従がずかずか中に入ってきて、
「これを着な。よく分からないけど、この家のタンスに入ってたもんだから丁重に扱えよ」
服を置いていった。
体を拭いて、服を広げてみる。白のワンピース……いやドレスに近い。ふわりと広がったスカートの裾にはレースがあしらってある。胸元と、腰にはリボン。ひらひらのふりふりだ。
―ぶ、舞台の衣装じゃ、あるまいし……
学芸会でも着ないような服。気恥ずかしく思いながらも脚を通す。するり。裏地の感触が艶めかしく、しないで良いのに鼓動が高鳴る。
―こ、こちとらとうの昔に女は捨ててんダヨ!
とってつけたような乱暴な言葉で、心中、粋がってみせても、抑えることはできないのだった。