いつものように食後、デプロメール75が格納庫ならぬ銀色の包装から出てきたとき
「ソラナックス錠だ」
一つ増えた薬、見かけは楕円の純白が、滔々と説明していく。
「効き目は割と早い。頓服の予定が、異常と正常の分からない間抜けなほしみんには頓服は無理だと、毎食後に改められた。よろしく頼む」
「何だよ、セディールは頓服じゃなかったのか?飲んでなかったのかよ」
ソラナックスは、ふっと笑うような声を立て
「頓服といってもセディールさんは、即効性ではありませんでしたから。その点、私はね」
するとそこへひょこひょことマイスリー嬢、いや錠が通りすがる。
「ソラナックスのニイさんに、私ら双子のダブルパンチで、眠りに引きずり込まれないつわものなんていませんてー」
すでに酩酊に襲われつつ患者は布団に動いていく。
「これからはソラさんのお陰で、鬱も不安もぶっ飛びだね☆明日からも頑張ろう☆☆」