ようやく、夕と優子との会話が終わり(同棲時代の話?の雰囲気が良かった)、クリスマスの夜に広野と宮村みやこが出会うところまで行った。
おっかない景ちゃんの存在まで(笑)。
みやこは萌える、と聞いていましたが、確かにこのボケ、憎めない。
でも携帯に自宅と祖母宅しか入れていない、気絶など謎めいたところも……
見た目がクラナドに似てるーとか思ってしまった。
リボンと服の感じかな。
雪は綺麗だし、みやこが可愛いのでついつい何度もキャプってしまった……
表情豊かなゲームですね。
「ひろの・ひろ」も「みやむら・みやこ」も変な名前だと思う。
というか、何故親は名字と音が被るような名前をわざわざ付けたんだろう?
将来、ネタにされるだろうに(笑)。
あと、泥棒の件はバッグがどうでもいいとしても警察に届けるべきでは……
何で、救急車は呼んだのに警察は呼ばないの?
よく分かんない。
逃げられた救急車の人カワイソス………汗
優子のエピソードは、多分作者の頭の中には「完璧なシナリオ」があるんだろうけど、こっちには断片的にしか示されないのではっきり言ってついて行けなく、みやこの話が始まるまではわけわかめ状態でした。
ホントに。
置いてけぼりでしたよ……クリスマスに一人とかそんなレベルじゃない(苦笑)。
多分これ、絵とキャラの動きとその場その場の会話を楽しむゲームなんでしょうね。
きっと。
雛青年はいつになく肩を落として歩いていた。
訓練中に支給品の機体を壊してしまったからだ。右脚を少し引っ掛けただけ……の、つもりが軸までやられて全損していたわけだ。三十七度五分の熱があるのに、それを圧しての強行だったため、無理がたたったのだと、上司は言った。
ちなみに雛というのはあだ名である。
―何故、この時期外れにお前だけ風邪をひいたか分かるか。疲れているんだ、ゆっくり休め。
そう言われてできない頑固さが、彼を雛と呼ばせているのだろう。どうせ、未熟者だと言いたいわけだ、と彼は考える。
支給されて二年程度経つ黄色の機体。結構愛着も持っていた。それを壊してしまって、どうしたものか。
最悪の場合、自費弁済になり辞職も免れ得ないだろうな、等と思いつつ、よろよろと呼ばれた部屋へ入っていく。
しかし、そこに待っていた年配の男性の口から出た言葉は意外なものだった。
「君に今度、試作機のテストパイロットをしてもらおうと思っているんだが、どうかな」
「……自分が、ですか?」
まさか、まだまだ未熟で、あんな失敗までやらかした自分がそんな大役を仰せつかるとは思わなかった。
「ああいう取り返しのつかない失敗をしてしまったのに……」
風邪で高熱など情けないと、根性と忍耐で三十七度台まで熱を下げたのに、結局訓練への参加は断られた。それを圧してその場にいた結果なのだ。
すると男性は笑顔で、
「あれのことはそんなに気にするな。少々、型落ちになってきていて、入れ換え時かと、考えていたから」
大学中退から二年、この世界で生きていくために、しゃかりきに頑張ってきた。人より出来ないことは決してないはずなのに、与えられたのは雛というあだ名くらい。
そんな、無能な自分が?
「そうですか」
「沢山データを取るのには、若い人のほうが良いんだよ」
そしてその機体の外観や塗装を見せてくれた。深い、夜のような青に鋭角的フォルム。悪くない。どころかそそられる。
それでも渋る彼に、
「まぁそう深く考えず、ただで最新鋭機がもらえてラッキー、くらいに考えて気楽に頑張りなさい」
「は、はぁ」
こうしてあれよあれよと―無口な彼にはいつもこうだが―物事は決まってしまった。
申し訳ないと感じつつも、何故か心の一部は晴れやかで、これからきっと長い付き合いになるだろうと感じていた。
後にその雛が立派に成長して無事に猛禽となったかはご想像にお任せする通りである。