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B閑話休題(沖田くん+新八くん)

土方さんに己の恋路を相談するようになっていた新八くんは、銀さんとの事で悩み込んでる時とか、たまに真選組の屯所近くをうろうろしてて(土方さんに会いたくて)、そこを沖田くんにバッチリ見つかってしまうかもしれない。つか見つかるといいな。

隊服のズボンのポケットに手を突っ込み、チューインガムでも膨らませてる沖田くんに発見されております。

「あれ?誰かと思えば新八くんじゃねえか」
「あ、沖田さん。こんにちは。あの、今日は土方さんは……?」

泣く子も黙る真選組の一番隊隊長とこんなところでばったり出会ったことにビビるけど、おろおろしながらも土方さんの動向を尋ねる新八くん。でも沖田くんはガムを噛みながら、『しーらね』ってさめた顔で頭の後ろで手ェ組んでるって(沖田くん)

「土方さんなら今日はずっと書類整理っつってましたぜ。最近どうも警らばっかり出てるから、書類たまっててやべえらしい」
「そう……ですか(シュン)」
「まあまあ、そんな顔すんなィ。俺で良ければ付き合うから」

土方さんと会えないことに、分かりやすくシュンとする新八くん。非常に分かりやすく落ち込む新八くん。てか優しい土方さんを既に頼ってるあたり、うちの新八くんは問題あるね。ごめんなさいね。そりゃこんなメスっぽさ全開なら銀さんに犯される訳だよ、銀さんは何も悪くないわ(嫁大事)

てか最近の土方さんが警らばっかり行ってるのは、どう考えても新八くんの責任です。新八くんのことがただ心配で、また一人で泣いてるんじゃないかと思うと居ても立っても居られなくなり、土方さんは書類もほっぽって警ら(という名の新八くん巡回)をしてるだけです。新八くんってば、本当にどこまでもノンケ落とし。
しかし面白いことが大好き&仕事嫌いな沖田くんのことだ。真面目くさった顔で屯所周りをうろちょろしてる新八くん(やっぱりカワイイだろ!くっそ!)を、ここは一つからかってやろうと思うに違いない。



「え?でも沖田さんもお仕事でしょ?またサボりですか」
「(ふう)……俺にとっての仕事って何ですかねィ、新八くん。猫も杓子も仕事だのマヨネーズだの、世知辛ェ世の中になったもんだ」(遠くを見つめ)
「いや知らないんですけど、今は僕が尋ねてるんですけど(冷静)。どうせまたサボるつもりだったんでしょ?良くないですよ、そうやって仕事をなめてるのは」
「あん?俺がいつ仕事なめたってんだ、俺がなめてんのはいつだって土方さんだけでさ(キリッ)」
「おいィィィ!!??上司をなめてるって堂々と言うアンタの態度がもう問題でしょうが!何この公務員!」

でも沖田くんにちょいちょいって手招きされた新八くんがついていけば、沖田くんお気に入りの茶屋の店先(恒例のサボり先)に案内されましてね。
沖田くんはこの間の騒動、てか銀さんが土方さんに道端で突っかかってた時に側にいた訳だから(ブログ記事『Boo!』参照)、銀さんがおかしくなってる事も知ってるんですよ。んで、賢い沖田くんは銀さんがおかしい理由も薄々わかってるんじゃないかなあ。


「で?どうしたってんだ新八くん。旦那のことで何か相談だろ?(真顔)」
「はっ!?い、いや、まだ何も言ってないです」

だから唐突に言ったけど、意味が分かってない新八くんは大いに同様。てか土方さんだの晋助だの沖田くんだの、もはや銀新は周囲から公認の仲になりつつありますね。どうなってんのですかね、お江戸の公序良俗は大丈夫ですかね、男色だの衆道だの、まあお江戸の方がオープンに性を愉しんでたからいいか(いいのか)
銀さんのことを持ち出されて、途端にあわわってなる新八くん。分かりやすく赤面。

「アレ?おっかしいなあ。俺ァてっきり旦那のことで新八くんのちっせえ頭はいっぱいなんじゃねーかと(引き続き真顔)」
「へっ!?な、なんっ、何で、ぎ、銀しゃんですか!?」
「いやどもり過ぎだし、狙ったように噛んでますぜ。だってほら、旦那も旦那でこの間土方さんにカチコミに来てたし。あの時も凄え怒って何か言ってたな、『新八に勝手に近寄るな!』とか?あの時の旦那は傑作でしたねィ。何なら俺のムービー見てもいいぜ?証拠は抜かりなくあるんでィ(スチャ)」(スマホ取り出し)

ちゃんと記録に取っておく沖田くんはどこまでもいい性格。デジタル系強そうな現代っ子沖田くんです。でも新八くんはさ、そうやって悪行を撮られてる銀さん云々よりも、もはや土方さんに対して恐縮しっぱなしでしょ?身内がさ、よりによって土方さんに迷惑かけて。

「は、はああ?!何なんですかそれは。銀さんったら土方さんにまたご迷惑をかけて……お仕事中に申し訳ないです。すみません(かああ)」
「いやいや、俺はまあ半分くれェはサボってやしたからね。あの時の旦那、すげー面白かったし」
「土方さんに申し訳ないってことです!(プンプン)」
「(全く聞いてない)しっかし、最近の旦那はおかしくねえですかィ?元々破天荒なお人だったが、最近の荒れようときたらひでえもんがある。警らばっかりしてる土方さんの様子もおかしいし」
「土方さん……(キュン)。僕、土方さんが心配です。銀さんが土方さんにまた迷惑をお掛けしてたら、教えてください。僕から銀さんに言っておきますから。『土方さんに突っかからないでください』って(真剣)」

凄く真剣に言い募る新八くんに少し言い淀み、頬をぽりぽりと掻く沖田くん。『え、何この子』みたいな微妙な顔になってます。

「(もしかして新八くん、旦那の気持ちに全然気付いてねェの?)」




「……いやいやいや、それこそ旦那が鬼みてェになるだろ?今度こそやべえ、つかとんだ地雷の塊じゃねーか新八くん(真顔)」
「え?な、何でです?どういうこと?地雷って?」
「……。……いや、なんか旦那の気持ちが分かんなくもないってことでさァ。……あれ?おっかしいなコレ、どうなってんでィ。これは新八くんじゃなく、旦那がかわいそうな案件になってきた」
「え?え?ハイ」(←よく分からないけど返事だけしておく)(生粋の日本人)


急に真顔に変じた沖田くんを訝しがる新八くん。ああ、これは沖田くんも薄々悟ってきたな。

「(あれ?これって旦那が振り回す側だったんじゃねえの?もしかして新八くんかよ?)」

ってことにね。ええ。


……ってオイオイ、もうこれは新八くんが良くないだろ!!??つか何なの!?天然の小悪魔なの?!新八くんは天然の小悪魔かつ、無防備なかわいこちゃんなの?!は?
何この子、犯していいの?(何でここだけ銀さんとリンクだよ)

なんかもう悔しいけど、こんな新八くんはカワイイじゃないですか。こっちは惚れた弱みじゃないですか。新八くんは別に土方さんに恋愛感情は全くなくてただ懐いてるだけなんだろうけど、こんな新八くんの態度にね、常日頃から銀さんは腸煮え繰り返ってますって。
しかし何この無防備な小悪魔ちゃん。おかしくね?そりゃ犯してもいいかって話にもなるわ。俺のモノっていう印でもないと外に出しとけない。

『お前のそういうとこがダメだって!てかもうお前家から出んな!今日外出禁止!』

って、いよいよ銀さんも口を酸っぱくして言ってますよ。そして新八くんは、

『何で銀さんが僕の外出権を奪うんですか!今日はスーパーの特売に行かなきゃ!』

銀さんの言ってる意味をイマイチ分かってない!
至極当たり前のように反論し、銀さんのことなど構わずにお財布とマイバッグだけ引っ掴んで、ぷんすか!って可愛い怒り顔で出て行きますよ。ああムカつくのに怒ってる顔もカワイイ。くっそ!
そしてお買い物に出た新八くんは、路地裏から伸びた腕に突然引っ張られて晋助にうっかり拉致られていたり、警ら中の土方さんとばったり会って缶コーヒーを奢られたりしているのです。何この子、ほんと何。てかもういい加減皆して止めよう、お姫様扱い止めよう、可愛い子には旅をさせよう?でも何故かこうなるうちのメンズ達……いや新八くんがカワイイのは私だって分かるけどォォォォォ!!これが惚れた弱みか!!銀さんの苦悩は続くな〜これは。

しかし新八くんのこの無防備さに腹立つね、そして別なもんも勃ちそうです(ココティン)



沖田くんはそんな良ろしくない新八くんをジロジロと眺め、穴が開くほど眺め、ちょうど運ばれてきた団子をおもむろに頬張る。そしてもぐもぐと咀嚼しながら、新八くんをまだ眺めている。
緋毛氈が敷かれた茶屋の長椅子にちょこんと腰掛ける新八くんは、少し顔を赤くして、何だか恥ずかしげ。その黒髪の襟足から伸びた白いうなじは乳の香りが漂ってきそうなほど幼げなのに、何だか妙な色気もそこに感じて……変にそそる。
でも沖田くん童貞なので(うちのは)、まだ良く分かってないわな。新八くんから漂う複数の男の匂いもよく分からず、『え?え?何だこりゃ』って首をかしげてる沖田くんもカワイイのです。


「旦那は元より、最近の新八くんもイマイチおかしげっつうか……何か誰かに妙なことされてるんじゃねーかと疑うレベルですぜ(ジロジロ)」
「は?!(ドキィッ)……みょ、妙なことって何です」
「例えばホラ、ケツに物騒なもん突っ込まれてるとかねえですか。どっかの銀髪の侍に」
「(ガタッ)お、お、沖田さんんんんんん!!??アンタはどこまで知って、いや何を言ってんのォ?!」
「ん?ハズレ?じゃあアレ、新八くんはどっかのスカした兄さんの色子になってるとかどうですかィ。煙管ふかしてて左目に包帯巻いてる系の色男」
「(ガタタッ)いや特定じゃないですか!!完全に特定してきてるじゃねーかアンタはァァァ!!!!」
「え?これもハズレ?何でィ、思わせ振りな。とりあえずそれは放っとくとしても、土方さんの線は絶対ねェだろ。でも新八くんも二人相手してよくケツが壊れねえな。さすがでさァ(ケロリ)」
「おいィィィィィィ!!どこまでも平然としてられるとこっちが逆に泣きそうだよ!何この人!末恐ろしいんだけどこの人ォォォォォ!!(ぷるぷる)」
「まあまあ、落ち着きなせェ。しかしまあ新八くん、その細腰、つかそのちっせえケツでよくもあの万事屋の旦那のが入る……モゴモゴ」(←口を塞がれた)
「ちょ、ちょちょ、もう黙れやァァァァァァ!!??ほんとアンタは何を言い出すか分かんない!!(必死)」
「モゴモゴ」(←まだ塞がれている)

もう未成年組かわいいな!つか沖田くんはどこまで知ってんのかな!結構詳しく内情を推察してますよね、さすが一番隊隊長。沖田くんは何故か察しが良い気がするもん。彼はいちばん伸び代がある、これからの子ですね。次世代のエースな攻めちゃん。
まあ沖田くんも銀さん&新八くんと一緒にお風呂入ったことあるし(銭湯回)、色々推察はできるでしょう。

「いやいや、こんな新八くんに旦那のアレが突っ込まれたらヤバくねえか?串刺しになっちまうだろ、物理的に」とね。(沖田くん)

でも真っ赤な顔をした新八くんが沖田くんの口を塞いでいたり、それでも平然とした顔の沖田くんだったり、その後もわーきゃーと未成年男子組で無意識にイチャついておりましたが(ある意味百合)、そのうちに現場も収束してまいります。てか沖田くんは何気に新八くんと仲良しだと萌える。だってほら、二人ともかわいいし、二人ともお姉ちゃん子だし。


「……ふう。やれやれ、新八くんのせいでひでえ目にあった」(←そんな事はない)
「ひどい目にあったのはこっちですよ!信じらんない、沖田さんったら!!(まだ赤面)」
「まあそう怒りなさんな。カワイイ顔が台無しですぜ」
「い、いや……沖田さんの方が可愛いですよ。どう見ても(おずおず)」
「だろうねィ」
「え、すぐに肯定なの?しかも真顔なの?普通に否定とかないの、日本人の美徳って言葉はこの人には通用しないの?」(←新八くんも真顔)
「でも自分がこのツラだし、俺の場合は姉上も美人だし、その弊害もあってそんじょそこらの女じゃ到底童貞捧げられそうにねえなァ」
「あ、沖田さんもまだ経験はないんですね……(ホッ)。でも分かります、それ。僕の姉上も美人ですし。常日頃見ている女性がまず姉上ですから、姉上が基準になりますよね(ふふっ)」
「ああ、姐さんも別嬪ですからねィ。ま、俺の姉上の方が数段イカしてるけど」

「(ピクッ)……いや?僕の姉上の方が絶対カワイイですよ、沖田さんのお姉さんを見たことないけど」
「(ピクッ)……え?新八くん、それ何?俺に張り合ってんの?でも俺の姉上って美人で評判でしたぜ?武州中の男に惚れられてたね、間違いなく」
「は?そんなん知らないです、でも僕の姉上は誰より綺麗です。江戸で評判の美人さんですよ、間違いないです」
「へええ、姐さんのことになると新八くんも言うねィ。でも残念だな、俺の姉上の場合は、」
「いやいや、待ってくださいよ。僕の姉上だって、」


オイオイお前ら可愛すぎる。お前らお姉ちゃん子かよ!とんだかわいい弟さん達に育ったものですよ!こりゃお姉ちゃん冥利につきる!(キュン)言い争ってるうちにどっちもひけなくなって、つか引く気もなくて、どんどんどんどん泥試合だよ!お互い姉の事では一歩も引く気ないよ!
やっぱりね、二人は仲良しだと思いますよ。新八くんも沖田くんには少し距離近いものを感じてるといいよね。

んで、そのうちに言い争ってた二人ともネタが尽き、ゼーゼーと荒く息を吐いてます。やるなコイツ、どんだけ姉が好きなんだよ、つかひくわこのシスコン、的な目線をお互いになげてます(ポイント・お互い)


「……新八くん(ゼーゼー)」
「……何ですか、沖田さん(ゼーゼー)」
「まあ……それくらいの元気がありゃ色々大丈夫でしょうや。あと旦那の事で困ってたら、それこそ姐さんに言いなせえ。即時解決するぜ」(親指グッ)
「いや……姉上に言ったら銀さんが撲殺されて、うちの庭に埋められる羽目になっちゃう……」


そして、ガックリ肩を落としてる新八くんの頬はやっぱり赤いの。ふふ。命短し恋せよ乙女!
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