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優しさ



世の女子達は、約束をしない男を責める傾向にありますよね。でもむしろ、そう簡単には約束しない人ほど信頼に足る人物なんじゃないのかと私は思う。だって、真面目な人は約束したら必ず守らなきゃいけないと思うでしょ。逆にいい加減な人ほどバンバン約束するような気も。

私が思う『簡単に約束しない男』の代表は土方十四郎さんであります。つか私、断っておくと土方さんをえこ贔屓する傾向にあるんで(知ってた)、まあ、独断と偏見によるものなんだけどさ。

野郎は本当に優しい男だと思います。優しいし、本当にクソ真面目だし、とても不器用。不器用にしか生きていけないのが土方さん。だから近藤さんに拾ってもらえて良かったなぁって心から思う。あのポニ方のまま一人野良猫のような暮らし続けていたらと思うと、何かそれだけで庇護欲と母性本能が疼きますな(どんな目線)。

まあ、それは置いといて。土方さんは本当に優しい男と思うし、皆さんもそう思ってると想定。しかし自分で自分を酷い男だと思ってるよね、土方さんはね。

結構野郎は自己評価が低い、というか。いや、坂田と争ってるような低レベルなこととは全く違う次元ね。サウナにどれだけ居られるか、みたいな話でなく、男として自分はどうかっていう。男として惚れた人を護れんのか、大切にできんのかっていう自己評価が、彼は本当に低いのだと思います。しかし侍としてのプライドは高い。刀一本で今まで食ってきたんだ、というプライドはなまじっか高いから、あいつはどうも面倒なことになってしまうんでしょうね。背負いきれなくなるんだろうな。

ここでミツバ篇を読んでみると、土方さんの優しさと、優しさ故の酷さが見えてくる。土方さんがミツバさんに『俺が幸せにする』と決して言えないのは、野郎なりの優しさなんですよね。いつ死ぬか分からん自分でなく、身持ちの確かな男と幸せになれと。でもそれは、土方さんの逃げでもあるからね。

女目線で見ると、土方さんは完璧に馬鹿野郎な訳です。だってそうじゃね?誰が惚れた男に突き放されたい訳さ。しかも相手も自分を好いてるのに。そんな風に好いて好かれた男と添い遂げたくない女が、どこにいるのだろうか。しかもさ、土方さんがミツバさんを突き放した理由がまた土方バカヤロー(cv.鈴村)というか。ミツバさんの気持ちを全く鑑みてないからね。ミツバさんの気持ちを考えていないもんね。私がミツバさんなら、たとえ明日死ぬとしても一日でもいいから好いた男と夫婦になりたいと願うよ。それなのに、土方さんは勝手に決め付けて、勝手に行っちゃうからね。これだけ身勝手なのに根底には優しさがあるから、土方さんはもういよいよ手に負えない……すごく好きだ(好きなんかい)。

で、冒頭の話ですよ。だからあいつは人と簡単には約束しない気がする。特に、惚れてる人とはね。それは優しさでもあり、逃げ道でもあり。だからさ、約束する時はそれを絶対守る時。守ろうと誠心誠意誓う時。そんな時はさ、真選組副長としての土方十四郎じゃないよ。ただ一人の、不器用で、でも誠実な男として約束を誓うんだよ。心から。

だから、新八は土方さんのプロポーズをそういう想いで受け取って下さい(着地点)。
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