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裏表ラバーズ4(銀新+桂さん)


*引き続き前記事からの軽めな妄想(たまに軽くない)(どっち)*


新八くんの可愛らしさ+いじらしさに何となく気分良くなっちゃって、物陰でチューしたりしてる銀さんって良いよね。誰にも内緒でね。内緒なのにお遊び感覚、好きっていう自覚もないのに新八くんの唇は手放し難い。最高ですね(真顔)
てかそんな話ばっかり書いてるけどね、つまりは銀新でも高新でも似たような話を量産してますが(言い方)、まあ同じシチュがとことん好きって事なのでしょうね。人の好みはそう変われない。

でもね、最近は銀さんも少しだけ反省してんの。だって何か神楽ちゃんにも胡散臭い目で見られ始めたものですからね。神楽ちゃんが遠くに行ってしまうと思うと銀さんもとても寂しいので(親御さん)、

「(神楽も最近は微妙〜に勘付いてるみてーだしな。ガキっつってもアイツも女だし、変に聡いとこはあるよな。でもガキはガキだから微妙〜にでしかねェけど、全貌に気付くとか神楽のおつむでは無理だけど……まあ、そんでももういい加減やめにしねーと……)」

と思っております。でも何かもう新八くんとキスできないかと思うと、それはそれで寂しい銀さん。

「(あーでも、止めるっつったらもう何もできなくなんだよな。何も……って、マジもう止めるっての!止める止める、新八の上唇ツンツンしたり舌先甘噛みしたり、チューしてる時にさり気なく触ったり……こう、髪の毛触ったりとか……そんなんすんのも止めるからね!)」

頭をブンブン振るって自分を戒め……って、いや何やってんの銀さんは(ビシィッ)

チューしながら新八くんの髪を撫でてんの?舌先甘噛みしてんの?え、それ何なの?愛なの?(愛でしかないです)

だからねえ、新八くんとの秘密を手放すのも惜しいような気持ちはもちろんあるのですよ。けどこのまま行くと、きっとキスだけじゃ満足できなくなる気がする。そのうちにきっと、いや必ず、自分はもっと色々なもんが欲しくなると銀さんも自覚はあるの。
そうなると銀さんはやっぱり新八くんを思いやるじゃないですか。

「(……新八の気持ちに応えてもやれねーのに、そこまで俺が手ェ出していい筈はねえよな。マジで)」

って、銀さんも分かってるねえ。だって新八くんの気持ちを利用して自分のいいように扱うなんて、銀さんはそんなんしないじゃないですか。いやそれも萌えるけど(分かってるよ)。さすがにそこは大人の引き際知ってるよね。

まあしかし、そんなやってうっすら我慢してるので、銀さんの日頃の飲酒とパチンコは確実に増えてますけどね(だからオイ大人ァ!?)

だからね、近頃は銀さんも考え込んでるから、いつもの馴染みのおでん屋台で呑んでる時にでもね、幼馴染である桂さんにはうっかりぽろっと喋ってしまうの。
隣り合って座った桂さんに、ついついポツポツと最近の自分の顛末を……もちろん新八くんの名前は伏せてるけど。


そしたら聞き終えた桂さんなんていつもの真面目くさった顔をして、コトンと屋台の番台に日本酒の入ったコップを置き、

「なるほど……つまりはあれだな?お前の言うその娘とは、肉体関係だけという訳か?身体だけ好きなように弄んで愉しんでいると、こうか?(真顔)」

って、何を早急に早とちりしてんの桂さんんんんん!!(ズビシィッ)
その桂さんのボケには(注・桂さんにはボケたつもりは全くないです)、銀さんも口に含んでいた日本酒をブーッと盛大に噴き出し、

「げほっ、ちょ、違ェから!まだそこまでいってねーから!弄ぶとかねーよ、そこまでの段階にすらまだ至ってねーんだよ!何を早とちりしてんだヅラ、ほんっとてめえは!つーか無駄に真面目くさった顔で何てこと言ってんの?!」

着物の袖口でゴシゴシ口を拭いながら弁解しますが、初冬の夜風に吹かれた桂さんは雅やかにそっと首を傾げ(美しい)、

「ん?何だ、違うのか。しかし『まだ』とはなんだ銀時。いずれはそうなりたい、あわよくば、という下心が隠せてないぞ」

はっはっはと闊達に笑ってらっしゃるので、銀さんのセリフを何故かこういう時だけサクッと丁寧に容赦なく拾うので、それ聞いた銀さんもプチっとこめかみの血管キレさせて、

「あ、やべ。コイツそう言えば話通じねー馬鹿だった。とりあえず殺そ」

って、即座に腰から木刀抜きかけてますけどね(落ち着いて)

ままま、元の話に戻ります。桂さんもボケボケだけど、まあ人が良いからねえ。コップ酒をちびちびやりながら(屋台なのでね)、銀さんの話にそっとお耳を傾ける。

「そうか……たまに戯れで接吻はすると。だが向こうの気持ちには応えられそうにないと、こういう事でいいか?」
「ああ。……まあ、大まかにはそんな感じ」
「何故応えてやれない?もしもお前が相手の気持ちを弄んでいるなら、今度は俺がお前を斬るぞ。いたいけな娘の純情を弄ぶなど、侍にあるまじき事だからな(真顔)」
「違ェっつーの!どこにでもお前の士道ぶち込んでくんのやめて!別にアレ、俺が弄んでるとかじゃなくてよ、向こうのが凄え年下だしさァ。若さ故の気の迷いかと思うじゃん?フツーはさ」
「気の迷い?まあ、向こうは迷ってなどいないと一途に思っていることだろうな」
「なあ。絶対ェ思ってるよ。迷い道なのに分かってねーんだって。そんなんで好きとか言われても何か……そういうの良くわかんねーし」

銀さんも語りにくそうにはしつつ、頭ガリガリ掻きながらも、桂さんにはなかなか素直に喋りますね。てか晋助と言い銀さんと言い、新八くんとのことで何かあったら桂さんに相談すんのは何なの(いやそういうシチュお前が好きなんだろ)。ほんっとお前ら仲良いよね、って思いますね。
そしたら桂さんも少し考えて、

「『良く分からない』だと?それは何だ。何が分かっていないんだ、銀時」

銀さんの口から出たセリフを諳んじてみるの。そしたら銀さんも、ん、と桂さんから目線を外し、
すげーバツが悪そうな顔をして、


「だってよォ、俺そういうの向いてねーじゃん。何かこう、一人の奴と延々と向き合う?みたいな。ガラじゃねーよ」
「つまりは今までのお前は不特定多数の相手とサラッとしか付き合ってこなかった、爛れた色恋しか知らない、だから今更ながらその娘の純真に戸惑っている……という次第だな。全く……もうじき三十路にもなる男のくせにな(真顔)」
「ちっげーよ!だから殺すぞヅラ、てか俺らタメだからね!……。……や、まあ、それは違わねえけど……(小声)」

ごにょごにょと語ったもんですよ。桂さんは聞きつつ、ふむふむと頷いた。

「いいじゃないか。迷って悩んで……向こうの気持ちに近付こう、相手を理解しようともがく。銀時らしい」
「だーかーらァァァ俺らしさって何だよ?!それが分かんねえんだって」

和かに笑う桂さんを見た銀さんは、

「あーヅラに言ってもダメだわ、詰んだわ」

とばかりに台に顔を突っ伏しております(銀さん)。でもね、桂さんから出たこんな一言にはまたひょいと顔を上げましたよ。


「お前なりに、相手を大切にしているのだな」
「……はっ?(目が点)」
「相手を大切に想っているからこそ、むやみに傷付けたくないんだろう。だから無碍に突き放せもしないし、かといってお前はお前で向こうの好意を心地よく思っている。いや、思い始めている。その感情を恋と言うんじゃないのか?だから……」

って、桂さんのセリフには目から鱗ですよ。そんでも銀さんは全否定だよね、桂さんの言葉を食い気味で遮って、

「いっ、いやいやいや、ないないない!こ、恋とかァ?!も、ほぼ身内みてーな奴だしィ?!だって常に一緒にいるしね、鍋とか突いてる仲だしね、ホラあれ、アイツなんて視力矯正の必要がある家族みてーなもんだしィィィィィィ!!??今更そんなんを意識するとかねーから!人間掛けた眼鏡みてーな、そんなんをどうにかしたいとか断じてないから!」

ってオイオイ、慌てすぎてほぼもう新八くんのことを言ってんのがバレバレですがな!名前伏せてる意味ねーよ!(銀さんッ)でも桂さんなので、

「ああ、なるほど。身内みたいなものなのか。日頃からしてリーダーや新八くんと一緒に居るお前に、それほど肉薄できる人間が身近に居るとはな。今度俺にも紹介してくれ(真剣)」

気付いてねえェェェェェェ!!悲しいほど真顔だよ、銀さんからのヒントを全力スルーだよ!全力で見送ってるよ!(とことん桂さんクオリティーがッ)


まあ銀さんも、桂さんから遠回しに、

『新八くんのことを大切にしているのだな』

などと言われてとても戸惑ってるのですよ。そんな筈ねーしィ?!っていう天邪鬼心ももちろんあるしね。でも、やはり真面目くさった顔をした桂さんからの、

「しかし……三十路間近にしてほぼ無職も同然、野宿がないだけマシ、という悲しき身空のお前を真剣に好いてくれた人なんだぞ?今後のお前の人生にもう現れそうにないな、そんな気立ての良い娘は。分かったら何も言わずに結納しておけ」
「いやそれ、そのセリフはお前にバットで打ち返すけどね。ほぼ無職、つーかテロリストで宿無しのお前にだけは言われたかねーんだけど。何で付き合うをすっ飛ばして即座に結納に行くのか分かんねーんだけど。それに結婚すんならまず確かめねーと無理だろ、あっちの相性とか」
「テロリストじゃない、革命家だ。お前はまず結納を済ませてから、あっちでもそっちでも出直してこい」
「はいはい、どっちでもいいそんなもん。ヅラがどっちでもどうでもいいわ、毛ほども関心ねーわ」
「ヅラじゃない桂だ、俺の髪は生まれてからずっと天然ツヤツヤの地毛だ(真顔)」
「いや毛ほどもってそういう四角四面な意味じゃねーよ、つか馬鹿だろお前(真顔)」

噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか不明なセリフには、銀さんはまたこめかみピキピキですけどね(どこまでいっても)


でもね、日本酒をぐびっと煽りながら、


「(大切にしてる、か……)」

桂さんの言葉を少しだけ考えたのです。そう、たしかに自分は新八くんを傷付けたくはなかった。自分の短慮で新八くんを傷付けることはできないと思っていた。すごく大切にしていた。すごくすごく、想っていた。自分の中にあるいちばん柔らかな場所で護ってきて、護られてきて、ずっと共に在り続けたいと思っているから。

こんな関係になるよりずっと前から、銀さんはそう思ってきた。大切じゃないはずがなかった。つまりは銀さんのとっておきはいつも新八くんなのですよ(どこまでも公式)
まあ、その親愛にいよいよ恋愛感情が組み込まれるとなると、もう銀さんは訳分かんなくなるんだけどね!

仔犬のように懐いてきてくれてカワイイと思うし、「銀さん」「銀さん」って慕ってくれて、とても嬉しく思うんだけどね。いつでも当たり前のように世話を焼いてくれて、新八くんなんて銀さんの着流しとか繕ったりしてるんだよ?銀さんの為にね。可愛くない訳ないですよ、これは普通に年下の部下を持つ上司の心持ちだとしても。
でも真っ直ぐなその純真を正面から受け止めるには、銀さんはいささか育ちきってますからね(もうすぐ三十路)

まあ、そうやってぐだぐだ悩んだり、大切にするあまりに踏み込めなかったり、その笑顔をずっとずっと護りたいと思っていたり……それはもう恋の始まりと言っていいんじゃないのかなって思いますけども!!どーなの銀さん!












裏表ラバーズ3(銀新)

*引き続き前記事からの妄想*


まあそんなんやって新八くんと何となくチューはしてみたんだけど、それでもまだ銀さん的には己の気持ちは分からなくて、でも真剣に自分に愛を囁いてくる新八くんを見てると悪い気はしないんですよ。だから今後は神楽ちゃんがいない時を見計らって(もしくは神楽ちゃんの目を盗んで)、たまぁに遊びでチューしてしまう関係になった銀新なのです。まだそんだけだけどね!

この銀さん的には、遊びくらいの感覚で新八くんに手ェ出してみるとか、そこまでは短慮じゃないはず。いやそれも萌えるけど(確かに)

でも、

「(単なる遊びで身内に手ェ出せっかよ。リスク高すぎるわ、てか遊びなら遊びで後腐れなく発散させてくるっつーの)」

という大人の考えもあるでしょう。だって遊べるじゃんね、銀さんだし。割り切って遊べる嬢の一人や二人は必ず連絡取れるでしょ?性欲発散させるだけなら、別に新八くんを選ばなくていい。敢えて新八くんにいく必要はない。

あとはね、何となくで新八くんに手ェ出して、後戻りできなくなるのも怖いと言うか……今の居心地いい関係を壊したくない。要は新八くんとの関係を失いたくないのですよ。自分の短慮で新八くんを失いたくない、そんな男心ももちろんあるのだろう。

銀さんだから言わないけど(言えよ)

だから何となく新八くんの可愛らしさ&優しさに負けてキスはするけど、そこからは踏み込んでないっていう。たまぁに神楽ちゃんの目を盗んでちゅってしてるけど、それだけ。

例えば神楽ちゃんが居間で定春と遊んでる時だとして、新八くんは和室でお裁縫をしてまして、ふらっと新八くんの元にやってきた銀さんがさり気なくちゅってする。屈みこんで、神楽ちゃんからはちょうど死角に入る位置から一回だけチューする、そんなのが既に坂田家の日常に組み込まれ始めているという次第です(アレ?大人だったよね銀さん)。
でもそんなんされたら新八くんはそりゃあもう慌てて、


「だ、だめっスよアンタ、何考えてんの!神楽ちゃんいるのに……」

なんて小声で言うが、銀さんもまた小声で、

「気付いてねーよ。いいから、ほら。お前が態度変だとその方がバレるわ」

ちょいちょいと新八くんの肩を抱いて囁いて、何回もちゅってしてるの。新八くんも躊躇いながらも身を任せてくるし。そんな、後ろを気にしつつもどこか嬉しげな新八くんのカワイイお顔に、自分をぽーっと見上げてきたその大きなお目目に、

何故かその時銀さんは初めてムラっ……として(オイオイ大人ァ!?)、

「(え?……今の何?今の擬音って何、『ムラっ』って言わなかった?今さっき俺の背後に入ってたよね、確かにムラって擬音が差し込まれてたよねェェェ!?む、無意識怖えェェェェェェ!!)」

と、銀さんが己の中にあるその劣情に戦々恐々とする場面も今はあります(あるんかいィィィ)

だから、だんだんとおかしなことになってきましてね。新八くんとキスするとおかしな気持ちになるというか。

まあ、皆に内緒でこそこそこそこそしてるのも楽しいじゃん?ごしょごしょごしょごしょ、二人で内緒話して。ゴソゴソちゅっちゅとしてるのも、銀新には似合うのですよ。
銀さんが新八くんのお家を訪ねてきても、何かしまいにはチュッてしてそうじゃないですか。今し方お妙ちゃんが善意の塊のような笑顔でにこやかにお茶を出して行ったのに、なのにそのお茶の乗ったお盆をスススと遠ざけた銀さん、
新八くんの手首をはっしと掴んで、

「(あ、何か今の銀さんヤバそう)」

と、銀さんの目を見た新八くんが本能的に察するより早く(新八くんも察するようになってきたらしい)、くるって手軽に抱き込んでチューしてますよ。何たって手軽といいますか、新八くんのサイズなら銀さんもちょちょいと抱き込んだり捕まえたりしやすいのです。新八くんも銀さんには中々抗えませんし(好きだから)

しかしそんなんやってチューしてたら、だんだん二人の息も上がってきて、ハアハアって浅く息吐きながら熱っぽく見つめ合ったりして、でも銀さんは唇だけじゃ物足りなくて、
舌先でちょんっと新八くんの唇突きながら、

「な、舌出して舌。吸われんの好きだろ?」

甘く言うんだけど、新八くん的にはもういっぱいいっぱいで、目がぐるぐる回りそうなほどテンパってて、

「ちょ……も、もうやめろよ銀さんっ!変なことしないで下さいよ、ばか!すぐそうやって調子にのるんだから!」

銀さんを押し返す。押し返すけど、銀さんの手のひらで急に口をガバッと塞がれてしまって。

「バカ、声がでけえっつーの。お前の姉ちゃんに聞こえたらどうすんだよ」

お妙ちゃんのことを匂わされたら、新八くんも黙らざるを得ない!そりゃあもう青い顔をして咄嗟に謝り……

「す、すみませ……んんっ!?」

って、こうして噤みかけたお口にすかさず舌を捻じ込まれてるね!まんまとしてやられている。
これには新八くんも目を白黒させつつ、でも銀さんの舌を噛む訳にもいかないから、我慢しちゃう。目元がほんのり赤らんだ色っぽいお顔で、銀さんの着流しの袂掴んで、はふはふ言いながらじっと耐えております。嫌なんだけど嫌じゃなくて、何もできずに耐えてる新八くんはとてもカワイイ。

しっかし、銀さんは新八くんの良心の呵責につけ込むのが本当に上手いなあ。


でもでも、そんな風にしてコソコソしてると周囲には変に思われもするでしょ?特に二人の周りの紅一点ですよ。
最近はやけに近い銀新の距離に神楽ちゃんも微妙に気が付き、

「お前ら何アルか。何か最近近いネ、うっとおしいアル。ホモかヨお前ら、女っ気なさ過ぎてついにはお互いで発散させることにしたアルな」

酢昆布しゃぶりながらジト目で銀新を見ております(神楽ちゃん)
そしたらめっちゃ拒否るけどね、銀新は。神楽ちゃんにあらぬ疑いをかけられたら、銀さんも、

「は、はあァァァァァァ!!??ねーし!俺が新八と!?ねーから!ありえねえこと言ってんじゃねーぞてめコラ神楽ァァァァァァ!!(ガタタッ)」

だし(動揺しまくってんじゃねーか)。新八くんだって、

「なっ、ないないない!!ないってば!僕らはいつも通りだけどォ!?だって僕と銀さんだよ!?前からこんなもんだったでしょ!(gkbr)」

って、もう身体が生まれたてのチワワのようにプルップルしつつも反論しますよ。眼球までプルップルだけどね(眼球までって)
そんな必死な二人を見たらば、神楽ちゃんも一応は黙って、

「……フーン。別にいいもん。私、お外で遊んでくるアル。これから三時間は帰らないアル、だからお前らもそのつもりでいろヨ。三時間だからナ、わかったアルな。全く仕方ない野郎共ネ、私が気を利かせなきゃ何もできないアルか(ペッ)」

って、どんな方向に気を使ってんのこの娘はッ!何でリミット設けて外出していくの!(神楽ちゅわはぁぁん!)

まあ神楽ちゃんが出て行った後のお部屋には、気まずくなった銀新が取り残されているばかりですけどね(オイ保護者ッ)。だから銀さんも、隣の新八くんをチラと見下ろして、その唇をチラ見して、すごく物惜しい気持ちになりながらも、


「(いい加減やめにしねーとな……)」


って、今更になってようやく思い始めたらしいですよ。


「(いい加減やめねーと万事屋の仕事に影響が……いやあんまり出てねえ、てか仕事自体がねえっつーか、まあ金もねーけど……)」


って、回想の中でも即座にお前らの金欠具合が垣間見えて寂しいわ!特に影響も出てないんかい!(ブワッ)

まあやめようと思ってやめられるなら、それは銀新じゃないのだけどもな。









裏表ラバーズ2(銀新)


*前記事の別分岐*


前記事の、銀さんのことを刷り込みでも初恋でも何でもどうでも大好きすぎる新八くんをなだめて誤魔化す代わりに、

「仕方ねーな。じゃあチューしてみるか?一回でいいんだろ?」

と言ってみた銀さんから、別バージョンも考えてみる。



【ex.新八くんが少し恥じらってみた場合】



「……え?ち、チューって?え、ちょ、待ってくださいよ、それってアンタと僕が?(はわわ)」

などと言って急にあわあわとして、赤面する新八くんにチューを拒否られた銀さんだとすると、

「てか、できるはずないですよ!できませんよ。銀さんだもん。僕のこと……別に好きって訳でもないのに、そういう事言って誤魔化すのやめてください。僕は真剣なんです」

なんて真顔で言ってきた新八くんに胸板押し返されたりすると、それはそれで何かムカッとする銀さんなんだよね。例え直前まで新八くんに告られてて凄え困ってたとしても、新八くんに拒否られるとす〜ぐ不機嫌になるからね、銀さんはね。

す〜ぐ真顔になって、プチっとこめかみの血管イキらせて、大人の貫禄を見せつけようと努力はするんだけども、

「(……オイオイ、何これ。何で俺がフられたみてえになってんの?逆じゃね?普通は逆だろ、つーか新八のくせに俺のこと拒否ってんじゃねーよ腹立つ。べ、別に俺は変なこと言ってねーしィ?かわいそうなメガネに思い出作ってやろうっつー俺の仏心じゃん、銀さんなりの優しさじゃん?それをマジな顔して論破って何、てかふざけんなよ。てめえこそ俺が好きだのどうだのさっきまで熱弁してたじゃねーか、てめえの俺への愛はそんなもんかよ、それしか愛はこもってねえのかよ!どうなってんだこのゆとり世代が!!怖えよ、こんな世代が愛だの何だのアラサーに語ってくるのがもう怖えよ!こうなったら大人の怖さ思い知らせたらァァァァァァ!!)(くわっ)」

ですよ(大人の貫禄はどこ行ったッ)

ままま、ベースが万事屋師弟ですからねえ。BLしててもすぐ喧嘩腰になるというロマンスの欠如っぷりに、やはり銀新は萌えますな。
そしたら無理やりキスするよね(銀さん)

嫌がってる新八くんの肩をぐわしと掴み、無理やりにチュッとしてみるんですよ。でもそしたら新八くんはその不意打ち、てか腹の立った銀さんによるほぼ嫌がらせも同然の初キッスに(こう書くとほんとひどいな銀さんは)、ポロポロと涙をこぼしてしまって。

「…………っ!(キッ)」

と、銀さんを無言で睨みながら、それでもポロポロと泣いてるんですよ。それを見たらね、銀さんもビビるって。

「え?な、何だよお前。何で泣いてんの?え、どっか痛かった?もしかして具合悪ィ?どうした新八」

びびってタジタジになりつつ、基本は銀さんも優しいから尋ねるんたけど、そのうちに何も言わない新八くんに焦れて、はああって盛大な溜息吐きながらチラチラと面倒臭そうに新八くんをチラ見して、

「てか何マジになってんのお前は。泣くほど嫌なら俺に好きとか言うなっつーの、お前の中の好きってほら、そういう『スキ』なんだろ?神楽とかお妙が好きだっつー感情と、所詮同レベルだろ?家族として好きっていうさァ。ならいいよ、今更俺だけ別枠に入れようとしてくんなよ、てめえのそれはいっつも紛らわしいんだよ、こっちだって勘違いもするわこの駄メガネが、つまりはアレだよアレ……ごめんなさァァァァァァい!!!(ズザァッ)」

って、ぶちぶち言ってたくせに最後はめっちゃ謝ってるぅぅぅぅ!!えええ銀さん!?とりあえず謝っちゃうの!?やっぱり新八くんの前で強情張り続けるのは無理なのね!(銀さんは銀さん)

でも新八くんも別にチュー自体が嫌だった訳じゃなくて、ずびっと鼻すすりつつ、必死こいて謝ってくる銀さんを見てやっぱり僕はこの人が好きだと思いつつ(そうそう)、

「ち、違……だって僕はファーストキスだったんですよ!なのにあんな、腹立ち紛れみたいにキスして!僕に嫌がらせしたかったとしても、そんなのってひどいですよ」

などと涙目で銀さんに言ってきたので、それには少し考えた銀さんも、

「……なら、別に嫌がらせでも腹立ち紛れでもなく、お前としたいって思ってすんのはいいの?」
「したいって、何をですか」
「お前とキスしたいからするっていう理由があるなら、お前的にはひどくねーの」

と。ひょいって屈みこんで新八くんの目を見て言うと、新八くんは途端にカァァと頬を染め、


「なっ、何言ってんのアンタは!ばかっ!」
「いや答えになってねーんだけど」
「ばかばか!ほんとデリカシーがないんだから!」
「お前こそデリカシーがねえだろ、よりによって俺を好きになるとかよォ。ばかだよお前は。これから先の事なんて分かんねーのに、はっきり言って不毛じゃね?お前の未来的にはありなのコレ、てか待て待て、これって俺がお妙に殺されるフラグ案件じゃねーか」(←確かに)

ばかばか言ってるんだけど、でもこんな憎まれ口をまだ叩く銀さんを見て、憎まれ口を叩いてるのにさり気なく新八くんの将来を心配する銀さんを見て、新八くんもクスッと笑い、

「不毛じゃないですよ」

銀さんの両頬をふわっと手のひらで包みながら、優しく銀さんの紅い目を覗くの。

「僕はね、思い込みでも刷り込みでもなく、銀さんが好きです。銀さんがいいです。ううん、銀さんだからいいんです。これから先の事なんて誰にも分かりませんよ。でも、不確定な未来の為に今を犠牲にしようなんて僕は思わない」

そして、ふふっと笑ってね。

「だから……僕も今、銀さんとキスしたいです。銀さんも、そう思ってくれるなら」

と、ふんわり笑って言ってくださる新八くんなので、銀さんも、

「……。……ああ、そう」

って照れ隠しにぽりぽり頬を掻きつつ、すこぉし赤らんだ頬を隠すようにそっぽ向きつつ、でも今度は真正面からチュッと2回目キスを……



──って、どう足掻こうとリア充、どう転んでどう着地しても銀新は銀新んんんんんん!!!!(ガッシャン)

どう足掻こうと吸い込まれるように銀新が成立するのは何故なの!最後は吸い込まれるように銀新、オチにつれてハッピーエンドに彩られていく!何で最終的には両思いなのか、何でこいつらにはラブしかないのか!?


あ、銀新だからですか?(そうです)

裏表ラバーズ(銀新)




銀さんのことをめっちゃ好きな新八くんに凄い迫られて、銀さんが抱いてくれなきゃ僕もう死ぬ!って勢いで迫られて(どんな)、でもそんな新八くんは正直めっちゃ可愛くて、最高で、

「(とりあえずコイツ(新八)ならできなくもねーか……)」

的な安易な気持ちで新八くんに手を出してみた銀さん、とかどうだろうか(いやどうかと言われても)


「俺なんか好きになってもお前、何も得しねーぞ?得するどころか踏み外すぞ、お前の中にある大事な階段的な何かを」

などと大人に新八くんを諭すが、新八くんは全然聞いてくれないからね。聞いてくれないどころか真剣なんですよ、銀さんじゃなきゃ僕ダメっ!って言って聞かないのよ。銀さんしか見えてない、そんな新八くん。

そんな危うい新八くんを真剣に諭す銀さんですが、

「お前そんなんだとマジで将来が心配だわ。お前のその、俺が好き?みてえな感情なんて所詮アレだぞ?雛鳥が親鳥を初めて見た時に沸き起こる、いわゆる刷り込み的な現象でしかねーし」

懇々と死んだ魚の目で語るが、

「はっ!?刷り込みの筈無いでしょうよ、僕は銀さんを好きなんです!アンタは信じてくれなくとも、僕は、僕はこの感情を信じてるんです!(真剣)」

と、大きなお目目からぽろぽろと涙を流して語る青少年の恋はいつでも真剣十代語り場なんですよ(懐いか)
そんな新八くんを宥めたりすかしたり、

「(正直めんどくせえなオイ、これどうすっかな)」

と思ったり(銀さん)、頭掻いてたり、でもなんやかんやで夜は更けて、ぐすぐす言って泣いてる新八くんを何となく可愛く思って、慰めるつもりで

「仕方ねーな。じゃあチューしてみるか?一回でいいんだろ?」

言ってみたんだけど思った以上にチューしたらハマって、
そこでやめときゃいいのに、軽くチュッくらいで終わっときゃいいのに、

「え?お前こんなんが嬉しいの?こんなんで満足すんの?」

そこで可愛らしくコクリと頷いた新八くんに何故かムラっときて、

「マジかよ、こんなんキスの範疇に入ってねーわ。てかお前のレベルが低すぎるわ」

と、童貞過ぎた新八くんのキスレベルにイラっ&ムラっとして、
そのまま居間のソファーに押し倒し……


っていう銀新はどうだろうか(だから聞かれても)


何か諭してても、どんだけ正論言ってても結局は抱くんかい、って話になってきますけど(銀さんの銀さん)(こんの正直者ッ)


俺の彼女がマジメ過ぎる童貞メガネな件(銀新♀)

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