Many Classic Moments52

*まとめ*




「!?……オイ!」
「あ?急に何だよ、そんな鬼気迫る顔して」

 急ぎ銀時の顔を見ると、いかにもポカンとした間抜け顔で返される。銀時には聞こえてないのだ。それにふざけんなとばかり銀時の胸倉を掴み締めた途端、またしても高杉の頭に声が響いた。


──銀さんっ!!僕だよ!


「銀時!オイ、聞いたか今の!」
「はあ?何のことだよ、てか痛えんだけど。離せよオイ」

またも聞こえた声は、確かに新八のものだった。なのに銀時はやはり胡乱気な表情を崩さない。物凄いような力で高杉に握り締められている己の胸元を見下ろし、やれやれと言わんばかりだ。
 確かに新八を急いで見ても、新八の姿はさっきとは殆ど変わっていない。目は閉じられたままだし、高杉が掴んだ手もだらりと力なく下がったままだ。
 それなのに。


──桂さんんんんん!僕です!


「ヅラ!!これだよ!銀時の馬鹿には聞こえずとも、テメェには聞こえただろうが!」
「む?何を言い出す、藪から棒に……俺には何も聞こえんぞ」

今度は銀時ではなく、新八の声は桂の名を叫ぶ。だが高杉がどれだけ訴えようとも、桂は新八の声には気付かない。不思議そうな顔で高杉を見返し、むむむと唸るばかりである。


──坂本さーん!僕だよ、ホラっ!マジで僕ですよ!!


「辰馬!テメェ聞こえねえのか!?」
「高杉……おまん、あまりにも寝てなさ過ぎて、ちっくとおかしくなっちゅう。そろそろマジで寝んとのう」

 ここまで来たら結果は見えていたが、やはり坂本にも新八の声は聞こえていなかった。しまいには高杉の奇行が睡眠不足のせいだと断定し、怪訝な顔をしているだけだった。

 銀時や桂、坂本にはこの声は届いていない。新八の声が確かに今、聞こえたのに。

「ふざけんな!今……新八の声がしただろうが!」

 高杉は悔しさのあまりにドンッと拳を壁に叩きつける。凄い力でぶっ叩いたあまりにパララララ……と壁の破片が畳に散ったが、そんな事はクソほどどうでも良かった。問題は今の新八の声だ。その声が聞こえていない様子の、この三馬鹿の頭の中身だ。


「いや……普通に聞こえてねーけど。お前大丈夫?幻聴?お前が新八のこと、そんだけアレなのは分かんだけど。お前もまあ『そういう時期』だしな、突然大声出したり、突然掴みかかって来たり、人とは違うものが聞こえるアピールで皆の気を引いたりする、いわゆる中二病的な」

と返すは、胡乱気な顔をした銀時(銀さん)。

「ああ……やはりアレか。高杉はそういう時期か。そろそろ新八くん恋しさで幻聴が聞こえ出したんだな?まあ、物心ついた頃から高杉にはその気はあったがな。何やら思わせぶりなセリフを突然放ったり、雷の鳴る空を睨んでは『来る……!』と呟いていたりな。そんな高杉が更におかしく……」

と心配するは、やれやれ顔で頬に片手を当てる桂(桂さん)。

「なんじゃ高杉、そこまで思い詰めとったがか?まっこと阿呆な奴ぜよ。新八くんがそんだけ恋しいなら、さっさ素直になっとけば良かったんじゃ。プロポーズでも何でもしとけば良かったゆうに、おまんもよっぽど不器用じゃなあ」

と嘆息するは、したり顔で高杉の不器用さを指摘する坂本(もっさん一番マトモっ)。


「テメェら……いい加減にしねえと斬るぞ。誰が『そういう時期』だ、誰がいつそんなもんに突入した」

 そして、そんな戦友……もとい、悪友達を物凄いメンチ切り顔でガン睨みしているのは高杉である。己の中二的マインドを少しも疑わず、むしろ食ってかかって行くのは高杉でしかなかった(そろそろ気付いて)。
 だがしかし、そんな三馬鹿に延々と問いただしていても埒があかないとは分かる。だから高杉はもう三馬鹿を気にせず、眠る新八の上に屈み込んだ。少しでも聞きやすいように新八の唇に近付き、その滑らかな頬をそうっと撫ぜて、静かに問う。


「……新八。テメェ……俺に何か言い掛けたか?何か……俺に言いたいことがあんじゃねえのか」

 静かに。
本当に今はただ聞きたいから、新八が高杉だけにしか聞こえない声を放った理由を知りたいから、それだけを問うた。こめかみが痛くなるほど真剣に、真摯な眼差しで。

 すると、高杉の問いかけからほんの少しの時間を置いて──新八の唇が微かに動いた。


「た……す、ぎさ……」

「「「「!?」」」」

蚊の鳴くような声だったが、今度は確かに全員に聞こえた。ちゃんと聞こえた新八の声に、銀時も高杉も、坂本も桂も、皆が皆一斉に顔を見合わせた。


「ちょ、オイ!今何か聞こえた!新八が何か言った、クララが立ったァァァァァァ!」
「俺もだぞ銀時!確かに聞こえた!新八くんが、限りなくか細い声ながらも新八くんがァァァァァァ?!」
「ちょちょちょ、どうなっちょるがか!?え?!これマジ?!新八くんが、な、何か言っちゅうぅぅぅ!」

 泡を食ったようにテンパる銀時の肩を、興奮のあまりバンバンとぶっ叩くのは桂である。そしてそんな桂と銀時、二名の肩に手を置き、うっぎゃあああと雄叫びを上げるのは坂本だった。  
 だからそうやって叫び回る三馬鹿を睨み付け、地を這うような声で威嚇するのは高杉の役目なのだ。

「……黙れテメェら。うるせえ……新八の声が聞こえねえ」

高杉に威嚇され、銀時も桂も坂本もハッと息を飲む。そして、今度は四人揃って新八の顔を見た。その声がまたも聞けるのではないかと、今か今かと待ちわびた。


「たかすぎさん……」

果たして、新八の唇は確かにまた動いた。目だけは開けぬが、確かに新八は言ったのだ。実に三日ぶりに高杉の名を呼んだ。それだけでやんやと沸き立つのは四人の野郎共である。
右から高杉、銀時、桂、坂本の順番で。

「新八!」
「新八ィィィィ!!??やっべえェェェ!!」
「新八くん!なんて事だ!」
「おお!こいつはまっこと新八くんじゃ!」

未だに目だけは開けぬが、新八は確かに喋った。そして四人の興奮も冷めやらぬままに、またも唇は動き、微かな言葉を紡ぐ。

「高杉さん……す……」

「え?“酢”?酢ってなんだよ、新八。腹減ってんのかよ」
「いや、今のは“巣”だぞ銀時。新八くんは……きっと卵的なものを温めたくなったんだ。違うか?」
「いやいや、“素”じゃろ?いくら新八くんでも抱卵はせんと思うきに、何言っちゅうがおまんら」
「はあ?何言ってんのはてめーだわ、新八だったらするかもしんねーだろ。抱卵とか産卵とかご懐妊とか、俺のガキとかよォ」
「何を言うは貴様だぞ銀時、全くお前は昔からその手の世迷言をペラペラと……男子が妊娠するなど聞いたことがないぞ。神話でもなしに」
「まあまあヅラ、要はアレよ、銀時も銀時でぐつぐつぐつぐつ煮詰まり過ぎなんじゃ。残念な方向に拗らせ過ぎちゅう。このまま銀時を新八くんと一緒にしとくのはマズイっちゅうことぜよ」
「はっ!?何がまずいんだよ言ってみろてめ辰馬ァァァァァァ!!」

新八の微かな声に被せるようにドドドと喋る三馬鹿に対し、我先にと見解を喋りくる三馬鹿を前に、高杉がチャキと刀の鯉口を切るのは時間の問題である。やはり物凄いキレ顔でメンチを切るのも。

「オイ……だから黙りやがれテメェら。今から一言でも喋ったら、次は問答無用でテメェらの首を刎ねる」

 だけども、高杉がバッサリと言い捨てた瞬間だった。新八の唇が僅かに動き、その言葉を紡いだのは。



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おおかみは赤ずきんに恋をした(銀新)




はいっ、という訳で昨日で一応『等身大ラバーズ』が完結しました。全部で19ページ?意外と長くなりました。つーか本当は先週で全部終わらせる筈でしたのに、先週はまるまる一週間インフルエンザに罹患してましたので、息子→私→旦那の順番で一日置きに家族全員が罹患していくっていう阿鼻叫喚地獄でしたので、なかなかサイトにまで頭が回らなんだ。
看病してくれる余裕のある家族も誰も人も居ないし(全員体調悪いし)、ほんとインフル怖えェェェェェェって思いましたよ。体温39度の中で自宅から700mほど先にある病院にチャリで行ってきたら、それだけで私ゃもう死ぬ勢いですからね(誇張でなく)。大人の39度ってハンパないですね、診察室の中で「ベッドに横になっていて良いですからね、無理しないで」って久しぶりに言われましたよ。普段が低体温だから高熱になると余計にひどいという。

皆も予防接種はしましょうね、罹患率を下げるものではないけど症状は軽くなるなら絶対しといた方いいね。まあ、その、私はしてなかったからマックスに苦しんだ訳ですけどね(打っておけよ)


話は変わりますが、等身大ラバーズはこっそりどこかに続きたいものです!何か新八くんに迫られてタジタジになっちゃう銀さんは書いてて楽しかったよ。新鮮でした。でもきっと銀さんは若え頃に散々やんちゃしてきて、アラサーの今となっちゃわりと落ち着いたのだろうが(下半身の話ね)、新八くんなんてまだ16歳ですよ?やりたい盛りじゃないですか、そりゃあ普段は神楽ちゃんのマミーか?銀さんの嫁なのか?って勢いで万事屋を取り仕切ったりもしてますけど、あの鋭いツッコミでビシバシ万事屋を切り盛りしてますけど、新八くんなんてまだまだ花の16歳ですよ。男子が一番ムラついてる時期じゃないか、そんで好きな男(銀さん)と常に一緒にいたら煩悩も抱くだろう?!
抱かない筈がない。

しかしまあ、BLにおいては受けの気持ちは攻めは中々分からないし、攻めの気持ちを受けは中々察しないというのが鉄板じゃないスか。これがね、お互いの男心がお互いで分かるようになっちゃったらね、それはもうBLじゃなく、ゲイ小説ということになるそうだよ(友人がそう言ってた)。
だから受けの気持ちを分かってない攻め、逆に攻めの気持ちを汲み取れない受け、その両者の焦れったいもだもだ感を楽しむのがBLというか、やっぱりこう、BL読んでる私らって神の視点じゃないですか。どっちにも感情移入するし、逆にどちらにも感情移入はせず、本当に第三者の視点で楽しめるという。だって二人とも野郎だしね、自分と性別違うしさ、私は過去にも男になったことないし(あったら逆にどうしよう)

タイトルにもあるけど、狼と赤ずきんみたいなもんだと思うのですよ。受けと攻めは互いに違う思考を持っていて、自分にないものに惹かれるってところが。狼は赤ずきんを食べちゃいたいんだけど、赤ずきんの柔らかな肌とか超カミカミしたいけど、案外優しくも接するでしょ?そして赤ずきんは狼の外見などを怖く思うけど、思う分だけ惹かれていく。自分にないものにお互いハマっていく。


男女における若干のナマっぽさ(そこもいいけど)とはまた違った世界で、本当に第三者の視点(神の視点)から物語を楽しむっていう、やっぱりそれがBLは楽しいのだよね。書いてても楽しいよ。

何でここで銀さんは新八くんの気持ちを分かってあげないの〜?!とか、
新八くんは銀さんの気持ちを汲み取れよ!この男心をさあ!とか、

書いてる私がまずもだもだしてますからね。一番ね。

だから今度は銀さん視点でお話書いてみて、銀さんが新八くんをどんなに大切にしてるか、どんなに可愛く思っているかをちまちまと書き綴り……って、私の中の銀新が一周回ってきてカワイイ系になってきてるよ!?(あれェ!?)
おっかしいなオイ、昔はもっと銀さんもガツガツしてたような気がしますけどね。もっと傍若無人っつーか、攻め攻めしてたと言うか、これはやっぱりアレか?やはり私も年食ったから、攻めさんにも落ち着きが出てきたのでしょうか(何でそこだけ攻めとリンク)。逆に新八くんはどんどん子供っぽくなっていってる気がするけども。

まあ良いんですよ、良くはないけどいいんです(いいのか)。何年、つーか十年単位で年数を経て書いていても、私にとっての銀新は未だに新鮮という事です。二人が大好き過ぎる。いや、もちろん晋助は別の切り口で好きだけど(わかってるよ)

でも銀新だよ!?好きにならない筈がない二人でしょうよ、何なのあの人らは。何でああも二人してカッコよくカワイイ、二人になると二乗で面白えし……最高のカップルだと思いますよマジで。いや、もちろん高新も最高のカップルだけどね(だから分かったよ)
そんなこんなで、やっぱり銀新っていいなあ!ってつくづくと思い知ったので、来年以降も私はちまちまと銀新していく所存であります。
皆様におかれましても、どうぞ楽しいクリスマス&年末をお過ごし下さいませ。

そして皆々様におかれましても、私と一緒に心でしかと噛み締めましょう。


さんハイっ、『銀新がすき』!!

たまにくる新八さん(21)萌えをどうにかしような(銀新)


高校の時の初恋の相手である土方先生の事が忘れられず、てか先生と別れてから三年も経つのにずっと引きずっていて、もう21歳になったのに尚も先生が忘れられず、何故まだ引きずっているかと言いますと三年前に先生との仲がうっすら高校側にバレた為に先生は遠くの高校に左遷されたから、無理やり引き離された感のある恋の結末だった次第で、まあその時に先生からは別れも言い渡されてるんだけど、もちろん土方先生は新八くん(当時は新八くん)の事を思って別れていったんだけど、

当然まだまだ引きずっている新八さん(21)ですから、諦めの悪すぎる事には定評のある新八さん(21)ですから、

でももう大人(本人意識)だから誰にも頼れないし、大事に見守っている妹の八恵ちゃん(18)にも当然言えないし、八恵ちゃんなんて今年大学入ったばかりなので兄としては何も心配を掛けたくないし(学費は新八さんが働いて稼いでおります)、

そんな風にして一人で辛い気持ちを持て余しているうちによく知りもしない男と寝てしまうようになった、ワンナイトラブしかできなくなった新八さんが、ひょんな事から出会った高校教師の銀さんと恋に落ちる……って良くない?

まあ二人の出会いは当然ハッテン場的なバーでしょうな、上野辺りのな(そんな具体的な)
新八さんがいつも男に抱かれたい時に使うバーと。当然ストイックな新八さんなので毎晩居る訳じゃないんだけど、決して遊び人じゃないんだけど、やっぱり一回でも誰かのオンナにされた過去があるとアレでしょうか、本能は理性を裏切って無性に誰かに抱かれたくなる夜もあるのだと思いますよ。

本音はね、寂しいから。

「(土方先生……何で僕のこと捨てたの?何で?)」

って、自分の空想の中では未だに『僕』呼びだからね、自分のことはね。口では俺になっているけども。卒業してから三年も経ったのに先生は先生のままだしね。
でもそんなさあ、黒いロングコート的な、レザーの黒衣に身を包み、きゅっと引き締まった肢体をその黒づくめに隠したストイックなお兄さんが、ストイックなくせに目元をほんのり染めたりしてバーのカウンターで一人飲んでたらどうでしょうね。ツンケンしてるのになぜか儚げですよ、男漁りに来てる感じもしないのにそこはかとなく漂うのはエロスですよ。このお兄さんは絶対モテますよね、男にね(確信)

そんな感じで銀八先生とは出会うことにします。
んー、銀さんの事だからバイなんだろうな。女も好きだけどたまに男もそそる、くらいの軽い感じですから(えええ本当軽いな)。んで銀さんはタチ専っぽいしね。たまぁにハッテン場に遊び行って、カワイイ顔したネコを食いまくってるの。誰か特定の男の子と付き合ったりはしないけどね、それは面倒くさいから。でも銀さんと遊びたいネコの子は沢山居そうですけどね、てか居るよね、銀さんはそんな先生(だからどうだろうこの不良教師ッ)

でも18歳以下の青少年には決して手を出さない、そんな先生(条例守ってやがる)


だからねえ、そんな銀さんだから新八さんを見つけたら「お?」って感じで気になっちゃって。もちろん新八さんの美味しそうな身体も気になるっちゃ気になるが(当たり前ですね)、声を掛けに行った一番の理由は新八さんの長めの前髪から覗く鋭いお目目が、どこか少し寂しげだったから。


「なぁに一人で呑んでんの?」

っていきなり横合いからひょいって覗きに行くんだけども、でも新八さん的にはそんな風に馴れ馴れしくパーソナルスペースにガン入りしてくる奴なんてイヤでしょ。むしろ嫌いですよ。

「……貴様には関係ないだろう。俺に話しかけるな。寄るな、馴れ馴れしい」

あの眼光鋭いお目目でギラリと銀さんを睨んでおくくらいですね、もうめっちゃイライラマックスですね。でも銀さんだからめげないんだよな〜
めげないっつか、新八さんに睨まれた事など特にどうとも思っていない(土方先生との違いが浮き彫りになってるよ先生ッ)

「つーかお前も遊びたいからこんな店来てんだろ?なのに何でそんなツンケンしてんの?」

話しかけながら、構わずに新八さんの横のスツールに座る!新八さんはかなり嫌そうだけどね、『何だこの男は……無礼な奴だな(ギラリ)』という内心を全く隠さないんだけど、でも押しには弱いのですよ。

「だから……貴様には関係がないと言っただろう。隣に座るな(ハア)」
「まあまあ、お前ホラ、若ェのに眉間のシワすげーよ?何か苦労してんの?あとは目付き悪ィのが直れば、かなりカワイイと思うんだけど」

話を全く聞かない銀さんにサラッと前髪を触られて、でもそれがどうにも土方先生を思い起こさせるような仕草だったから、新八さんの胸は一斉にざわめいた。いきなりスツールからガタタッと立ち上がり、もう捨てた筈のツッコミを入れてしまうくらいには(やっぱり捨ててたのか)

「ッ、お、俺の話を聞け!何なんだ貴様は!俺がそんな低俗な言葉になびくと思っているのか!(カッ)」
「え?いや別に、まずはお前と話したいだけっつーか。なびくも何もねーわ、てかこの段階から口説くとかねーよ。てか何ですかお前、ツンケンしてる割には全身から漂ってる童貞臭がハンパねえ(真顔で肩ポン)」
「だから俺に触るなァァァ!そんな下劣な話に俺が興じると思うな!(カッ)」(←必死さが肯定になってるよ新八さん)
「てかお前顔綺麗だし、身体も鍛えてんだろ?女にもモテそうなのによ。それが二十歳過ぎまで手付かずって何だよ?今よりもっと若ェ頃に誰かのオンナにされちゃった?」

新八さんにさんざっぱら触るなと言われたにも関わらず、もう気楽に肩でも抱いて新八さんの耳にこんな事を吹き込む……
ってしかし、この手の話題を振る時の銀さんの人相の悪い事と言ったらありませんな(本当に)

でもそんなセクハラされたら新八さんは動揺するだろうねえ。だって真実ですからね、過去に男に抱かれていた身体の記憶から逃れられなくて女も抱けないし、後ろ弄らなきゃイくのだって何か物足りない。そんな身体になってしまった自分の性は性のまま残っているのに、愛しい人はもう自分とは別れている。だからこそ、その渇きを癒す為に見知らぬ誰かに身を任せている新八さんですかね。だからこういうお店にも来てるわけで。

そこを突かれたら新八さんだって頬染めるよね。そして唇を噛み締めると思うよ。


「何で貴様に……そんな事……」

って、怒りと羞恥でわなわなしちゃうんじゃないかな。そしたら銀さんも引き際は知ってますから、あーやっぱりそうなんだ、って見当はついてもそれ以上はからかいませんから、

「悪ィ悪ィ、突っ込み過ぎたわ。ま、気楽に呑めって。俺のおごりでいいから」

新八さんにお酒をすすめる。とりあえず飲まそうとする(だから先生)
新八さんも怒ってはいるんだけど銀さんの不思議なペースにはぐるぐる巻かれてますから、ムカムカしつつも再び腰を下ろしてちびちびカクテルか何かを……

って、カクテル飲まされてんの?見た目のスイートさとは裏腹に度数20度くらいのやつだよね、立て続けに飲んじゃダメなやつだよそれ。どうせ銀さんが注文したんでしょ?(そうです)

「なあ、まだ怒ってんの?」
「当たり前だろうが。貴様のような無礼な男は見たことがない(ツンっ)」
「しっかし、お前マジで笑わねえな。笑ったらこう、ちょっとはいい感じになる気がすっけど」
「フン。誰が卑属な貴様に笑顔など晒すか。俺の……おれの……」

って、新八さんが既に頬赤いよ!?何かひっくひっく言い出してるし、呂律も回ってないし、相当酔っ払ってるよ!お酒弱いのに度数高いお酒なんてガバガバ飲むからッ!(おかん)

でも酔っ払ってくれたら、少しは新八さんも肩肘張らなくて良くなるんじゃないかなあ。ちょっとぽわんとして、とろーんとした目になっている新八さんはキュートです。
んでカウンターに突っ伏してウトウトしてたりして……こうなると隙が凄いね!普段があんだけ眼光鋭いのに、こうなるともう誰より無防備だという。そんな新八さんを見てたら銀さんも最初にあった下心とか若干引っ込んで(若干)、やっぱり教師は教師だから年下の男の子のことを心配はして、

「おーい、新八くん?寝んの?」(←名前は聞けた)
「くんじゃない、さんを付けて呼べ……ひっく」
「んだよ面倒くせえなオイ、じゃあ新八さん?お前ん家も分かんねーのにここで寝られても困んだけど」
「……ここに捨て置けばいいだろう(ひっく)」
「いやダメだって、ここに置いとけば間違いなく誰かに持ち帰られるだけだからお前。ほら、立てるか?水飲む?吐きそうなら言えよ、トイレ連れてくから」


銀さんもまた世話焼きだから何だかんだと構いますねえ。そしたら新八さんも少しだけ心を開いて、

「……貴様、何で見ず知らずの俺にそこまで」
「んー。いや別にお前だからっつー訳じゃなくて、俺仕事で高校の教員やってるしよ。仕事で慣れてるしな、若いバカの面倒見るのとか。だから何となくだよ」
「高校の……?……教師だったのか」
「あーそうそう。言ってなかったっけ?てかどうでも良くね、とりあえず水貰ったらお前のこと送るわ。タクシー拾えっかな」

そして銀さんの職業が高校教師と聞いた途端に、心を全開に開くという(新八さん?!)(チョロくねーか!?)


「貴様……じゃない、坂田さん(ひっく)」
「うおっ何それ新しい。銀さんでいーよ」
「銀さん……あの、何というかですね、」
「何だよ。どうした新八さん、てかお前口調変わってね?そっちのが自前?」
「気持ち悪い……です(うっぷ)」
「うげっ!ほら見たことかお前、吐きそうなんだろ!今すぐブチまけて来い、吐けば全然マシになるから!翌日に吐いてるよか今吐く方が全然予後がいいから!」(←確かに)


そして吐きそうになった新八さんをトイレに押し込んだり、でも戻ってきてお水飲んだら新八さんもやけにしおらしくなっていたり、そんな新八さんは何だかやけに可愛く思えて、銀さんも身体を支えるつもりでこっそり腰に手を回したりして、

なのに新八さんもほの赤い顔をしてポーッとしてるだけで嫌がらないし、その長めの前髪から覗くお目目も酔いのせいで潤んでるし、妙にくったりして力の抜けている身体も何だかエロいしで、

この後銀さんは普通に自分のお家に新八さんをお持ち帰りしましたけどね(やっぱりね!)

いや〜仕方ないでしょ?そういう店に居たのだもの、二人して。そりゃあ食われますでしょうよ、銀新ですから


そんなんが始まりの変形3Zはどうだろうか。あ、あとオマケのCPがもう一つあって。
この銀さん(坂田銀八先生・30歳)は実は一卵性の双子の弟くんでして、兄には坂田銀時というかぶき町で小さな弁護士事務所を開いている坂田弁護士っつーのが居て……って銀さんだらけかい!(ビシィッ)(セルフビンタ)
しかも坂田弁護士は新八さんの妹御であらせられる八恵ちゃんとラブになる予定ですからね。ええ。八恵ちゃんが法学部の一年生で地道にバイトを探してたところ、偶然見つけた坂田弁護士の事務所にバイト面接に行ったのが始まりですから。兄妹して悪い男に捕まっちゃったね、でも眼鏡×眼鏡だらけで最高じゃないっすか


てかどこもかしこも銀新だらけじゃねーか!(幸せだ)


恋(銀新)



2017年度の年間カラオケランキング一位が星野さんの恋だったんだよね。やっぱり人気ありますよね。
私もあの曲は大好きですが、聞くたびに思うのはですね、これかなりの銀新だよねって(とても真顔で)

いや〜だって……ねえ?(何だよ)夫婦を超えていけだの、二人を超えていけだの、恋せずにいられないなっ☆だの(☆?)、何か凄いラブラブじゃないですか。凄え銀新っぽいな、でもオーイシマサヨシさんの『君じゃなきゃダメみたい』も相当な銀新だと勝手に思ってるけども!?だって君じゃなきゃダメみたい、ですよ?つまりは、銀さんは新八くんじゃなきゃダメってことよ?(う、うん?)

こんなセリフはガラじゃないけど、もうカッコつけてる場合じゃない!だって確かに君しかいない、この世でただ一人みたい。一緒に笑い転げたり愚痴垂れたり、でもお互い強がってたり……ってホラ、もう凄い銀新っぽいなあって思えてきませんか。てか私の考えてる銀さんっぽいのですよ、マジで。
凄え悩んで考えてるんだけど、最後は「あああもう面倒臭え!!」っつって会いに行っちゃうとことか。君だけにはありのまま居たい、とかすげー好き!
いい曲だ

要は、私のiPhoneに入れてる銀新ソングはハッピーなものが多数であります。まあ私の書いてる話からして凄えフワついてる銀新多いからホラ、私の妄想からしてもそれは既に皆が察してると思うんだけど(フワ?)

銀新はやっぱりハッピーなのが好きなんだよ〜!二人が大好きだから。ほんとに。
もうめっちゃカワイイじゃないっすか、二人して。


あとは歌詞からしてラブが溢れている曲がもう大好きだ。冒頭に戻りますが『恋』の、

いつでも胸の中にある光景なのに、皆が段々と忘れていってしまう事がある。それは一緒にいること。一緒に在ろうとした日の、二人のこと。
それをいつも思い出して(ものすごい自分なりの意訳)

って、凄え深い歌詞だよなあっていつも思うんですね。

だってほら、夫婦ってそうじゃないですか。てか夫婦もそうだけど、まずは友達でもカップルでも何でもいいや(いいのか)、つまりは人と人が出会って、お互いに気が合って、心地よい関係を築けるまでに至ったとしますよ。でもさ、実際のところはそこからが難しいんですよ。ずっと永く、二人の関係を持続させていくことがね。実はいちばん難しいでしょ。

出会うより別れるより、ただ続けていくこと。手を離さず、離されずに、ただ二人で続いていくこと。そこにはロマンチックもあったりなかったり、でも確実に激しい恋はなくなっていく。けれども二人の間には穏やかな愛が降り積もる。長い年月をかけて、雪のようにね。静かに、ゆっくりと。

これを平凡と見るかマンネリと見るかは人それぞれだけども、やっぱり私は尊い事だと思うよ。人と人が出会って恋に落ちて、そして夫婦となる道を選んだ。時には喧嘩したりもしたけれども、永く永く、死が二人を分かつまで共に在る。在ろうと努力する。人のそういう営みはかっけーじゃん。

この世にいる誰もが“二人”からはじまってるんだよね。それいいよね。当たり前すぎて誰もが気にしないけど、でも大事なことだよね。父母がいるから自分がいるという。
出会うより別れるより遥かに難しいこと、二人の仲をずっとずっと継続させてきた、長い年月をかけてお互いを知ってきた、そんな営みをサラッと続けてこられた全てのご夫婦はほんとすごいと思いますよ。

時にはケンカもしただろう、一杯のラーメンを巡って誰が焼豚食べただのてめえは麺食い過ぎだのと文句も言い合っただろう(ん?)、また時には働けだの、

「うちにはもうお米ありませんからねっ!」だの、

「うちの金欠は銀さんのせいですよ!どうするんですか、ただでさえ神楽ちゃんめちゃくちゃ食べるのに!」
「馬鹿言え、うちの金欠はこの間の新台入れ替えのせいです。俺のせいじゃありません(真顔)」

だの(んんん?)(特定の家族の食卓事情が浮き彫りに)、米がないことに頭を悩ませる奥さんが居たり、

でも時には商店街の福引きで米俵とか当ててみて、

「ほら見ろよ新八、銀さんって凄くね?やっぱり主人公だわ俺、補正凄えわ〜」

旦那さんがドヤ顔で米俵担いできたりして(30Kg)、そんなんをみた暁には奥さんも歓喜のあまりわなわなと震えて、

「銀さん大好き!もう米俵込みで愛してます!」

などと叫んでひしと抱きついた、完全に奥さんは旦那の肩に担がれた米俵にしか食いついていないけどね、幸せならいいじゃない、そんな日もあったことだろう(いや途中から完全に特定カップルの日々の生活に肉薄してるんですけどォ!?)

そんなんやってバカをやりつつも絶対に離れず、また決して手離さずに続いてきた、どこかのご夫婦もほんと尊敬しますよ。

銀新ちゃんすごい!







裏表ラバーズ4(銀新+桂さん)


*引き続き前記事からの軽めな妄想(たまに軽くない)(どっち)*


新八くんの可愛らしさ+いじらしさに何となく気分良くなっちゃって、物陰でチューしたりしてる銀さんって良いよね。誰にも内緒でね。内緒なのにお遊び感覚、好きっていう自覚もないのに新八くんの唇は手放し難い。最高ですね(真顔)
てかそんな話ばっかり書いてるけどね、つまりは銀新でも高新でも似たような話を量産してますが(言い方)、まあ同じシチュがとことん好きって事なのでしょうね。人の好みはそう変われない。

でもね、最近は銀さんも少しだけ反省してんの。だって何か神楽ちゃんにも胡散臭い目で見られ始めたものですからね。神楽ちゃんが遠くに行ってしまうと思うと銀さんもとても寂しいので(親御さん)、

「(神楽も最近は微妙〜に勘付いてるみてーだしな。ガキっつってもアイツも女だし、変に聡いとこはあるよな。でもガキはガキだから微妙〜にでしかねェけど、全貌に気付くとか神楽のおつむでは無理だけど……まあ、そんでももういい加減やめにしねーと……)」

と思っております。でも何かもう新八くんとキスできないかと思うと、それはそれで寂しい銀さん。

「(あーでも、止めるっつったらもう何もできなくなんだよな。何も……って、マジもう止めるっての!止める止める、新八の上唇ツンツンしたり舌先甘噛みしたり、チューしてる時にさり気なく触ったり……こう、髪の毛触ったりとか……そんなんすんのも止めるからね!)」

頭をブンブン振るって自分を戒め……って、いや何やってんの銀さんは(ビシィッ)

チューしながら新八くんの髪を撫でてんの?舌先甘噛みしてんの?え、それ何なの?愛なの?(愛でしかないです)

だからねえ、新八くんとの秘密を手放すのも惜しいような気持ちはもちろんあるのですよ。けどこのまま行くと、きっとキスだけじゃ満足できなくなる気がする。そのうちにきっと、いや必ず、自分はもっと色々なもんが欲しくなると銀さんも自覚はあるの。
そうなると銀さんはやっぱり新八くんを思いやるじゃないですか。

「(……新八の気持ちに応えてもやれねーのに、そこまで俺が手ェ出していい筈はねえよな。マジで)」

って、銀さんも分かってるねえ。だって新八くんの気持ちを利用して自分のいいように扱うなんて、銀さんはそんなんしないじゃないですか。いやそれも萌えるけど(分かってるよ)。さすがにそこは大人の引き際知ってるよね。

まあしかし、そんなやってうっすら我慢してるので、銀さんの日頃の飲酒とパチンコは確実に増えてますけどね(だからオイ大人ァ!?)

だからね、近頃は銀さんも考え込んでるから、いつもの馴染みのおでん屋台で呑んでる時にでもね、幼馴染である桂さんにはうっかりぽろっと喋ってしまうの。
隣り合って座った桂さんに、ついついポツポツと最近の自分の顛末を……もちろん新八くんの名前は伏せてるけど。


そしたら聞き終えた桂さんなんていつもの真面目くさった顔をして、コトンと屋台の番台に日本酒の入ったコップを置き、

「なるほど……つまりはあれだな?お前の言うその娘とは、肉体関係だけという訳か?身体だけ好きなように弄んで愉しんでいると、こうか?(真顔)」

って、何を早急に早とちりしてんの桂さんんんんん!!(ズビシィッ)
その桂さんのボケには(注・桂さんにはボケたつもりは全くないです)、銀さんも口に含んでいた日本酒をブーッと盛大に噴き出し、

「げほっ、ちょ、違ェから!まだそこまでいってねーから!弄ぶとかねーよ、そこまでの段階にすらまだ至ってねーんだよ!何を早とちりしてんだヅラ、ほんっとてめえは!つーか無駄に真面目くさった顔で何てこと言ってんの?!」

着物の袖口でゴシゴシ口を拭いながら弁解しますが、初冬の夜風に吹かれた桂さんは雅やかにそっと首を傾げ(美しい)、

「ん?何だ、違うのか。しかし『まだ』とはなんだ銀時。いずれはそうなりたい、あわよくば、という下心が隠せてないぞ」

はっはっはと闊達に笑ってらっしゃるので、銀さんのセリフを何故かこういう時だけサクッと丁寧に容赦なく拾うので、それ聞いた銀さんもプチっとこめかみの血管キレさせて、

「あ、やべ。コイツそう言えば話通じねー馬鹿だった。とりあえず殺そ」

って、即座に腰から木刀抜きかけてますけどね(落ち着いて)

ままま、元の話に戻ります。桂さんもボケボケだけど、まあ人が良いからねえ。コップ酒をちびちびやりながら(屋台なのでね)、銀さんの話にそっとお耳を傾ける。

「そうか……たまに戯れで接吻はすると。だが向こうの気持ちには応えられそうにないと、こういう事でいいか?」
「ああ。……まあ、大まかにはそんな感じ」
「何故応えてやれない?もしもお前が相手の気持ちを弄んでいるなら、今度は俺がお前を斬るぞ。いたいけな娘の純情を弄ぶなど、侍にあるまじき事だからな(真顔)」
「違ェっつーの!どこにでもお前の士道ぶち込んでくんのやめて!別にアレ、俺が弄んでるとかじゃなくてよ、向こうのが凄え年下だしさァ。若さ故の気の迷いかと思うじゃん?フツーはさ」
「気の迷い?まあ、向こうは迷ってなどいないと一途に思っていることだろうな」
「なあ。絶対ェ思ってるよ。迷い道なのに分かってねーんだって。そんなんで好きとか言われても何か……そういうの良くわかんねーし」

銀さんも語りにくそうにはしつつ、頭ガリガリ掻きながらも、桂さんにはなかなか素直に喋りますね。てか晋助と言い銀さんと言い、新八くんとのことで何かあったら桂さんに相談すんのは何なの(いやそういうシチュお前が好きなんだろ)。ほんっとお前ら仲良いよね、って思いますね。
そしたら桂さんも少し考えて、

「『良く分からない』だと?それは何だ。何が分かっていないんだ、銀時」

銀さんの口から出たセリフを諳んじてみるの。そしたら銀さんも、ん、と桂さんから目線を外し、
すげーバツが悪そうな顔をして、


「だってよォ、俺そういうの向いてねーじゃん。何かこう、一人の奴と延々と向き合う?みたいな。ガラじゃねーよ」
「つまりは今までのお前は不特定多数の相手とサラッとしか付き合ってこなかった、爛れた色恋しか知らない、だから今更ながらその娘の純真に戸惑っている……という次第だな。全く……もうじき三十路にもなる男のくせにな(真顔)」
「ちっげーよ!だから殺すぞヅラ、てか俺らタメだからね!……。……や、まあ、それは違わねえけど……(小声)」

ごにょごにょと語ったもんですよ。桂さんは聞きつつ、ふむふむと頷いた。

「いいじゃないか。迷って悩んで……向こうの気持ちに近付こう、相手を理解しようともがく。銀時らしい」
「だーかーらァァァ俺らしさって何だよ?!それが分かんねえんだって」

和かに笑う桂さんを見た銀さんは、

「あーヅラに言ってもダメだわ、詰んだわ」

とばかりに台に顔を突っ伏しております(銀さん)。でもね、桂さんから出たこんな一言にはまたひょいと顔を上げましたよ。


「お前なりに、相手を大切にしているのだな」
「……はっ?(目が点)」
「相手を大切に想っているからこそ、むやみに傷付けたくないんだろう。だから無碍に突き放せもしないし、かといってお前はお前で向こうの好意を心地よく思っている。いや、思い始めている。その感情を恋と言うんじゃないのか?だから……」

って、桂さんのセリフには目から鱗ですよ。そんでも銀さんは全否定だよね、桂さんの言葉を食い気味で遮って、

「いっ、いやいやいや、ないないない!こ、恋とかァ?!も、ほぼ身内みてーな奴だしィ?!だって常に一緒にいるしね、鍋とか突いてる仲だしね、ホラあれ、アイツなんて視力矯正の必要がある家族みてーなもんだしィィィィィィ!!??今更そんなんを意識するとかねーから!人間掛けた眼鏡みてーな、そんなんをどうにかしたいとか断じてないから!」

ってオイオイ、慌てすぎてほぼもう新八くんのことを言ってんのがバレバレですがな!名前伏せてる意味ねーよ!(銀さんッ)でも桂さんなので、

「ああ、なるほど。身内みたいなものなのか。日頃からしてリーダーや新八くんと一緒に居るお前に、それほど肉薄できる人間が身近に居るとはな。今度俺にも紹介してくれ(真剣)」

気付いてねえェェェェェェ!!悲しいほど真顔だよ、銀さんからのヒントを全力スルーだよ!全力で見送ってるよ!(とことん桂さんクオリティーがッ)


まあ銀さんも、桂さんから遠回しに、

『新八くんのことを大切にしているのだな』

などと言われてとても戸惑ってるのですよ。そんな筈ねーしィ?!っていう天邪鬼心ももちろんあるしね。でも、やはり真面目くさった顔をした桂さんからの、

「しかし……三十路間近にしてほぼ無職も同然、野宿がないだけマシ、という悲しき身空のお前を真剣に好いてくれた人なんだぞ?今後のお前の人生にもう現れそうにないな、そんな気立ての良い娘は。分かったら何も言わずに結納しておけ」
「いやそれ、そのセリフはお前にバットで打ち返すけどね。ほぼ無職、つーかテロリストで宿無しのお前にだけは言われたかねーんだけど。何で付き合うをすっ飛ばして即座に結納に行くのか分かんねーんだけど。それに結婚すんならまず確かめねーと無理だろ、あっちの相性とか」
「テロリストじゃない、革命家だ。お前はまず結納を済ませてから、あっちでもそっちでも出直してこい」
「はいはい、どっちでもいいそんなもん。ヅラがどっちでもどうでもいいわ、毛ほども関心ねーわ」
「ヅラじゃない桂だ、俺の髪は生まれてからずっと天然ツヤツヤの地毛だ(真顔)」
「いや毛ほどもってそういう四角四面な意味じゃねーよ、つか馬鹿だろお前(真顔)」

噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか不明なセリフには、銀さんはまたこめかみピキピキですけどね(どこまでいっても)


でもね、日本酒をぐびっと煽りながら、


「(大切にしてる、か……)」

桂さんの言葉を少しだけ考えたのです。そう、たしかに自分は新八くんを傷付けたくはなかった。自分の短慮で新八くんを傷付けることはできないと思っていた。すごく大切にしていた。すごくすごく、想っていた。自分の中にあるいちばん柔らかな場所で護ってきて、護られてきて、ずっと共に在り続けたいと思っているから。

こんな関係になるよりずっと前から、銀さんはそう思ってきた。大切じゃないはずがなかった。つまりは銀さんのとっておきはいつも新八くんなのですよ(どこまでも公式)
まあ、その親愛にいよいよ恋愛感情が組み込まれるとなると、もう銀さんは訳分かんなくなるんだけどね!

仔犬のように懐いてきてくれてカワイイと思うし、「銀さん」「銀さん」って慕ってくれて、とても嬉しく思うんだけどね。いつでも当たり前のように世話を焼いてくれて、新八くんなんて銀さんの着流しとか繕ったりしてるんだよ?銀さんの為にね。可愛くない訳ないですよ、これは普通に年下の部下を持つ上司の心持ちだとしても。
でも真っ直ぐなその純真を正面から受け止めるには、銀さんはいささか育ちきってますからね(もうすぐ三十路)

まあ、そうやってぐだぐだ悩んだり、大切にするあまりに踏み込めなかったり、その笑顔をずっとずっと護りたいと思っていたり……それはもう恋の始まりと言っていいんじゃないのかなって思いますけども!!どーなの銀さん!












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