母の日にまったく関係なく、むしろイベントを常にスルーする平常運転サイトにようこそ!(ようこそじゃない)
唐突に、昨日のパロ続きね☆
何かねえ、新八の売られた見世の楼主は坂田がいいなと思ってるんです。つっても、本人はマジで責任者ってだけで、そろばん弾いたり見世の細々したのは使用人にやらせています(だろうな)。どこに何があるか、とか全然分からんから、あの男は。そういうとこはノータッチ。でも新八が大抵はお茶挽いてんのは分かる。分かるから、からかいもします。付き合いも長いので。
湯屋へ行こうと緋襦袢でテクテクと廊下を歩いていた新八に、声をかける坂田。坂田さんは普通に着流し姿だと萌えだな!
「新八ィ、お前今月も売れてねーな」
「げっ、銀さん……」(げんなり)
「“げっ”じゃねーよ。何、お前、真面目にやってんの?○○○とか、○○○○○したり、○○○ってやってんの?」
「やめて下さいよ、隠語だらけの会話は」
「やってねーんだろ、だめだよお前。真面目にコツコツやれば、ちゃんと自分に返ってくるから。努力すればね、ちゃんと積み重なるから」
「そんな学習塾みたいなコンセプトの見世でしたかね、ここは。単に色を売る見世じゃないですか」
「分かってねーなァ。清楚ぶっときゃいいんだよ、客なんてよ。お前、見た目はそっち路線よ?そんで、寝床では○○○○で、○○○○○してだな……」
「だから隠語はやめて下さい」
「あれ?オイ、こちとら隠語なんて自分の一部のように常時口から滑りでてんだよ。ナチュラルだよ、ロハスだよ」
「いや、ナチュラルに最低な楼主ですからね、アンタは。ロハスの意味を百回くらい辞書ひいて下さい」
「ったくよー、しょうがねェな。テメーの地味ななりと、中身のギャップがウケんじゃねーかと思ったんだけどね、俺は。そういうの、燃える男多くね?」
「いや、アンタの趣味は知りませんから……」
「このまま行くとお前、年忌あけんの十年コースだわ」
「……は?」
「何だよ、今更。お前真面目にやんねーから、売れてねーし。売れなきゃ借金返せねーだろ」
「ちょっ、ちょっと待って下さい銀さん。今が十六だから……つまり何ですか、僕は輝かしい二十代前半を、ここで過ごすんですか?最低な楼主と?」
「うん、今のまま行くと、銀さんと十年コース確定」
「マジか……」
「だからお前、頑張んなさいよって常に言ってんだろー?……ほら、あれ、何だっけ?確かお前の客で、メチャクチャ目付き悪ィやつ。金は持ってるんだけど、一見、つうかどう見ても犯罪者面の、」
「ああ、高杉さん……?つーかアンタ、一応は客なのに本当ひどいな」
「それだ。そいつに身請けでも頼んでみ?普段ツンツンな新八が一晩デレて頼んでみれば、ああいうすかした野郎は案外コロッと堕ちんだよ」
「ちょっ……待って下さい、身請けとか!!やめて下さい。ないですよ。ないない。第一、特定の誰かを囲うとか、そういう人じゃないし……それにあの人のものになるのだけは、絶対に嫌ですから。どんな目に合わされるか。絶対に嫌です」
「は?そんなん手練手管だろ?お前、何年ここ居んの?楽しいお遊びの延長で、おねだりしてみりゃいいじゃん。じゃあ、アレ、もっとあがってくれるように頼んでみ?花代はずめって」
「だから嫌ですってば、高杉さんとはそういう関係じゃないんですよ。本当に。マジで常に一触即発常態なんですよ。あの人来ると、ハンパなく疲労するんですよ。何だったら、来てもらわない方がいいくらいです」
「……オイ、新八」
「何ですか」
「惚れんなよ」
「はあ?!」
「惚れちまったんじゃねーだろうな、オイ。その客に」
「何でそうなるんですか!」
「いやお前、何かおかしいだろ。うん。そんな頑なに客拒んだこと、今までねーじゃん。客少ねえし、割り切ってんじゃねーの?身請けとか、そんなん別にどうでもいいだろ。口車で言っときゃ」
「いや、どうでもよくはないですから。僕の一生がかかってますから。アンタ本当に適当だな。……いや、でも真剣にやめて下さい。いくら銀さんでも怒りますからね、僕」
「うっわ、マジひいたわー。おまえ、惚れんのはねーよ。素人?何、新八くんは素人ですか?」
「っ、だから違うって言ってんでしょうがァァァ!!」
こんな感じ(いやだから分かんねーよ!)。
でもね、坂田は別に新八が好きとかはないんですよ。気のおけない弟分、くらいかな。もっと小さい頃から新八を見てたんで。あと、坂田は色々諦めてると萌える。普通の色恋を。退廃ムードな坂田さん萌えです。
できてない銀新にも、普通に萌える。
まあ新八はね、坂田にこう言われても普通に晋助はあり得ないと思ってますからね(えええ)。でも坂田に言われて、よくよく注視するようにはなるんですよ。「僕が客に惚れるとか、あるのかな」みたいな、疑惑の目で。でも、なるんだけど、やっぱり晋助はあり得ないと悟りますね(進展しない!)。身請けとか、絶対に頼まないと思いますね。
晋助もねえ、そういう新八を面白がってます。抱くだけじゃない愉悦を感じてくる筈。……何か今日妄想が長い!