私が帰ろうとすると、
けんちゃんはいつも羽交い締めにして
『ダメ! 泊まってってください!』
そう言ってた。
だからしばらく帰れない。
そのうち、
『一緒に住めばいいんですよ(∩´∀`∩)』
と言い出した。
一緒に住む?
朝起きたらけんちゃんがいて、
家に帰ったらけんちゃんがいて、
夜寝る時も隣にけんちゃんがいる…
そんな夢みたいな話。
一緒に住むって話は、
それから何度も何度もされていて、
どちらかが、どちらかの家に転がり込むのもアリかと考えたこともあったけど、
私は、子供たちがいつでも帰れる場所じゃなきゃならない。
帰れる場所でいたい。
だから
けんちゃんの申し出はお断りした。
『一緒には住めないよ。
その代わり、
今度お泊まりにくるから(^^ )』
やっぱり、
一緒に暮らせる女性が良かったのかな。
でもさ、
こんな風になった時どうするの?
別れ話になって、
荷物まとめて出て行くとか…
面倒くさいじゃない。
ほらね、
一緒に暮らさなくてよかった。