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抱き上げて愛撫する

ほんと
アタシは
精神が安定しない子だと思う



ゆうじクンとの会話中
泣きだした

ほんとに些細な話

ゆうじクンが
部活の友達に
「ふたりはよく歩くのに、なんで(アタシ)だけ痩せないの?」
と言われた話だった

普段なら
こんにゃろ
って言って
聞き流せるのに
生理のせいか
真剣に最近の太り具合に
悩んでいたからなのか
泣きだして止まらなくなった

ゆうじクンが困った顔をした


「まゆはちょっとネガティブ過ぎるよ」

ああ、それ
最近聞いた言葉だったなぁ
と泣きながら思い出してみると
部活の友達が
アタシに二次会の時に
言った言葉だった

その友達は
アタシとゆうじクンが
クリスマスの時に
別れようとしていたときに
仲介してくれた子で
最近のアタシの日記を読んで
心配して
ふたりに声をかけてくれたようだった

とはいうものの
この場でネガティブ過ぎると言われても
どうしようもなく
アタシはとにかく
泣くのを辞めようとして
必死になった

だけど
我慢すればするほど
止まらなくて
後から後から
涙が流れた

せっかく一緒にいるのに
泣いてるなんて
ゆうじクンに申し訳ない気持ちと
単純にその言葉に
傷ついた気持ちと
あとは最近の色々が
ごちゃまぜになって
涙のダムを
完全に決壊させていた


しばらく泣きやまないアタシを
ゆうじクンは
なんとか泣きやませようとしていた

でも
女の子は
自分自身の力でしか
幸せになれないように
(幸せってしてもらうんじゃなくて、自分で幸せになれるように自身を導いていくんだって考えね)
ネガティブな感情も
自分自身の力でしか
払拭できないものなんだと
思った

アタシは自分に
自信がない

普通の女の子みたいに
胸も二つないし
小太りだし
アトピー体質で
肌はいつもガサガサしてるし

いつでも
周りの女の子に劣等感をもってる

ゆうじクンは
可愛くて
綺麗な女の子を
たくさん知ってるでしょ

でもとりあえず
今はアタシが彼女なわけで

友達から
そうやってお前の彼女、デブだよな
みたいなこと言われたら
ゆうじクン嫌でしょ

そしたらいつか嫌われちゃうんじゃないかって
アタシはいつもそう思ってる

ゆうじクンの為って
だけじゃなくて
自分自身のためにも
もっとアタシ変わりたい

変わりたいから
頑張りたい


素直に思ってた事を吐き出した


ゆうじクンは
黙って聞いててくれた

「オレはいつだってまゆを認めてるよ。友達にまゆのこと言われたからってどうとかないし。」

ゆうじクンが
そう言った

(こういうときに
励ますために
大袈裟に表現しないでいてくれところが
安心する)

ふと
二次会で
ゆうじクンの友達に
言われたことを
思い出した

「(ゆうじクン)と付き合える奴ってなかなかいないと思いますよ。それに(アタシ)さんも結構病んでるから長く付き合うイメージですけど、ダメな人に当たるとすぐ別れちゃいそう。」

言われたときに
この人はよく見てくれてるなぁ
と感心した

確かにゆうじクンの自由さと
何考えてるかわかんなさには
たまについていけなくなる
同時に
生理のたびに泣きだして
実は普段から
周りの女の子みんなに
劣等感抱いてるの
なんて告白するアタシは
なかなかヘビーだと思う

(スグルさんはそれでダメだったんだと思う)

要は
アタシはアタシで
いいんだよね
ってことなんだと
思った
その時
ゆうじクンがゆうじクンで
あるみたいに

きっとそれが羨ましくて
ゆうじクンと付き合う中で
なんとか自分のものに
ならないかなって
思ってる節が
アタシにはある

やっと泣きやんだ
アタシは
そんなことを考えていた




帰る時間になって
ゆうじクンが
駅まで送ってくれた

例のごとく
ゆうじクンが
「今日、ワンピースの映画やるみたいだよ。見てたら帰れなくなっちゃうね。うちで見ていけば?」
とか言っていたのを
やんわり断った

駅までの短い道のりを
アタシたちは
ほとんど無言で歩いた

無言が居心地悪い訳でなく
むしろ居心地良かったんだけど
アタシは帰りたくない一心で
言いたい言葉が
出ないでいた

五日間
朝、ご飯を作って
ゆうじクンを起こして
家事をして
ふたりで何気なく出掛けて

そんな毎日が
すごく愛おしかった

社会人になる前の
ふたりで過ごせる
最後のゆっくりした
時間だった


帰りたくなかった

口を開いたら
帰りたくないよ
って言っちゃいそうで
そしたらゆうじクンは
「帰らなくていいんじゃない?」
とか言うんだろうな
って思うと
何にも言いたくなかった

改札を通って
いつものように
手を振った

泣きそうになるのを
堪えながら
ゆうじクンを見た

そして
机の隅にわざと置いていった
ゆうじクンへの手紙の
位置を思い出したりしていた。。。。
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