小娘、ようやくティート君に我儘を言う。
今までも細かな我儘と言うかお願いはしてきていましたが、二人の今後に関わるような我儘を言うのは本当に久し振りな気がします。
ロール中にも言わせましたが、小娘とティート君は根の部分が似ていると思うのです。
他人には気を使う癖に自分の事は省みない所とか、何か思う所はあるのに相手の事を考えて押し通そうと出来なかったり。
少なくとも小娘はそんな感じですが、ある切っ掛けから「それではいけない」と思うように。
その切っ掛けとは、ティート君の大怪我です。
怪我をするのは冒険者だから当然で。
でも、好きな人が自分の目が届かない所に行って帰って来たら死にかけているとか、きっと気が気じゃないと思うのです。
背後である私にはそんな経験ないので想像するしかありませんが、当人である小娘やティート君からすれば『いつのまにか死んでるかもしれない』というのは、酷く精神にプレッシャーを与えるだろうなと。
今回小娘が我儘を言ったのも、その精神的重圧に耐えきれなくなったというのがあります。
恋人の生き方にまで口を出したくないという理性と、傷付いて欲しくないという感情の、その折り合いを付けられる部分が『同居を強請る』という事でした。
にしても、あの言い方だとまんまプロポーズですな。
小娘としては、誠心誠意を籠めたお願い、というだけだったのですけどね。
でも多分に、そう受け取られても良い、という思いは心のどこかにあったのではないかなと。
小娘自信が気付いているかは、定かではありませんが。
そんな小娘ですが、まさかのプロスケーター級の腕前だと判明。
パケット氏にスケートシューズを頂いて、そのお返事に「スケートは経験あるので大丈夫ですよ」的な事を書いたのですが、まさか言った通りになるとは。
まぁ小娘もエルフなので身体能力そのものは低いですが、特別に運動音痴って訳でもないですからね。
むしろフィールドワークは慣れているので、体力と言うか持久力だけなら(エルフとしては)ある方ですから。
そして帳尻を会わせるかのようにティート君のダイス目が……。
なんだか、ティート君が上手な事は小娘が苦手で、小娘が得意な事はティート君が苦手な気がします。
これもまた運命というのでしょうか?
そういえば、小娘は(背後はアレなのに)絵の腕前もプロ級でしたね。
芸術関係に強いのかな?
でも音楽的才能は並だったしなぁ。
いえ、ダイスの女神様の気分次第ですから、考察しても詮ない事なんですけどね。
年が明ければティート君が『プリマ・マテリア』に!
とは言うものの、流石に明けてすぐって分けにはいかないでしょうからね。
宿を何日単位で支払い済ませているかにも因りますし、何より新年早々に慌ただしくするというのも気が休まらないでしょう。
ティート君がいつ引っ越されて来るのか、その予定は未定として、楽しみに待たせて頂きます!
小娘もよく言いますが、怪我の心配さえなければ待つのも楽しいものですから。
それでは皆様、良いお年を!