ナイフを振り翳すこの手を止めるきみがいない
いっそこのまま
あの子の手を握って行こうかと思ってしまうけど
それで起こる事は分かってるから
私はあの子を無視するんだ
ねえ はやくあいたいよ
ぐるぐる回る頭の中でそれだけが繰り返される
雨の音がするんだ
眠れないんだ
叫びたいんだ
本当の事が言いたいんだ
でも それは叶わない事なんだ
このまま起きておこうか
そう考えて 気絶する
気づけば朝で 見えるのは同じ天井
なぜ私は後悔なんてしているの
なにをどこで間違ったの
自分のことが何故分からないの
本当はもう 分かってるんじゃないの
でもそれを分かっているのは
もう一人の私(あの子)
ねえ はやくあいたいよ
ナイフを振り翳すこの手を止めるきみがいない
いっそこのまま
あの子の手を握って行こうかと思ってしまったら
0と1の世界から
きみが抱き取めてくれた
あの子が叫ぶけど
もう私は私のもの
でも
あの子が教えてくれたこと
絶対 絶対忘れない
66444449933.8.511
きみが囁いてくれた言葉
絶対 絶対忘れない
大丈夫だね
見えない手のひら この手に繋がってる
大丈夫だよ
私の手のひら きみへ繋がってる
でもはやくあいたい
だから駆け足になる
きみは受け止めてくれるかな
受け止められるかな
わくわくしながら電車に揺られるよ
あの子の声は もう遠い
ナイフを振り翳すこの手を止めてくれるきみに
いま あいにいくよ