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我深情依舊

ビロードの布を揺らす 鼈甲色の風に乗って
私はあなたの元へ往く

肌寄せあって 灰色の朝が来たのなら
簪一本抜き取って 枕元に置いていきましょう

煙管から流れる白糸紡いで
恋の布を織るわ
纏って現れた私 あなた 抱き締めてくれるかしら

香木香る扇子を開いて
誘い謌を歌います
さらりと鳴る鈴の音に
あなた 私を感じてください


今年もこの季節がやって来た
ビロードの布を揺らす
鼈甲色の風に乗り
地に降りた私 あなたを想い

今日も扇子を開きます



我深情依舊(昔と変わらずあなたを強く想っています)

イタリアの空 俺たちの雨

 路地裏から見上げる空が、俺は好きだ。

「…何やってんの、お前」

 淀んだ雨の夜空を見上げる俺に、あいつは心底呆れた声で話しかけた。

「あーやっと来た。遅ぇ」
「悪い、今さっき終わった。…じゃなくて、やめろ。目に雨入るだろ」
「いいんだよ。俺はこれが好きなの」

 正確には、路地裏で雨の空を見上げるのが。夜だとベスト。

 あいつはため息をついて俺に近づいた。

「…ま、この国じゃ晴れた夜の方が珍しいか」
「血を流すために降ってんのかもしれないぜ。…今のお前みたいにさ」
「……ついてたか」

 ぐい、と手の甲で頬を擦るあいつは全身真っ黒。この雨の夜、サングラスなんか付けていて視界はあるんだろうか。

 俺は空に向けていた視線をあいつに戻す。

「匂いはするよ。血のにおい」

 そう言ってくつくつと笑う俺に、あいつも呆れた声を出す。

「はっ…雨の匂いと勘違いしてるんじゃないか、お前」
「勘違いはしてねぇよ。だって、雨と血は一緒じゃんか」

 どっちも降ってくる。

 あいつは困ったように笑ってサングラスを外した。

「馬鹿。血と雨は別ものだ。この国に『流れて』るって点では一緒だけどさ」
「ほぉら、いっしょ」

 俺も、お前もいっしょ。
 どこの誰のものなのかも知らない家の玄関の、階段に行儀悪く座り込んだ真っ黒な俺は、笑う。

「…とりあえず立てシャルル。いい加減帰ってボスに報告しないと厄介な迎えが来る」
「えーやだ。めんどくせぇ」
「何がだ。…お前知ってるか、スーツのクリーニング代。馬鹿にならないんだぞ」

 いつもいつも誰が出してると思ってるんだよ。
 そう言いながら、あいつは俺を乱暴に立たせて濡れた俺の顔を拭う。

 俺はへらりと笑った。

「アル。アルベルーノ。それ無駄。すぐ濡れるんだから」
「…それを言うか」

 頬をぐっと引っ張られて呻く。俺も仕返しにアルの顔に手を伸ばした。

 …血が、残ってる。いや…これは傷なのか。

「ここどうしたの」
「ああ、少し弾が掠ったかな。…止めろ押すな流石に痛い」
「……じゃあ」

 顔を寄せて舌を出す。すぐに雨の味が広がる。
 そのままべろりとアルの頬にある傷を舐めた。

「これでいい?」
「…ふ、今日はお前からか」

 強く首筋を掴まれて引き寄せられる。
 髪に潜り込む手。唇を割る意外に熱い舌。

 喉を噛まれて上向く。雨が喘いだ口に入り込む。路地裏から見える、淀んで切り取られた俺たちみたいな真っ黒い空。

 くぐもった声が俺の意識をこっちに引き戻す。

「シャルル」
「…ん、」
「俺の目が晴れてるうちは、あっちに行くな」

 あの空のように、光を無くして濁って…淀んでしまったなら。
 そうなったらお前は、俺から離れて。

「……もしそうなっても、俺はどこにも行かないよ」
「…本当か?お前はすぐ嘘をつくからな」

 自虐的に笑うアルの背中を抱いて、ゆっくり撫でる。俺よりも背が高いアルの背中は、やっぱり俺よりも広いくせに小さく感じる。

「これだけは、嘘じゃないよ」

 この国で俺が見つけた冷たい太陽。俺だけの救いの光。

 離すものか、絶対に。

「だから、あんただけは雨になるな。晴れたままでいて」
「…ああ」

 スーツのクリーニング代がどうだと言ったのは誰の口だったか。狂った行為は雨空の下で続く。
 カラスの羽は、濡れた時に本当の美しさを発露させる。
 勿論、俺たちの命然り…だ。



さあ、明日の空は雨に濡れているだろうか。
 
 

落胆して、でも笑った

おはようございまっす( ̄^ ̄)ゞ
朝です。前の日記で香泡がまず現れなかった時間帯ですね←オイ


まぁ、現れた理由は言わずもかな珍しく目も頭も覚めてるからですが。ただ今長崎に移動中なのです。

で、8時に出発という忠告を受けて一応早く(私なりに)寝た昨日。

今朝目覚ましの音じゃなく地味ーな悪夢で自力で起きました。

まわりがあまりにも静かなので置いていかれたと思いました。
せめて一回くらい起こしに来いよとも思いました。



朝の5時でした(爆)


あれですね。要するに香泡はいい子ぶって早く寝ちゃ駄目だよってことか。だって昨日暇だったんだもん!!!

…同じく早めに目が覚めてすぐにサイトの編集、メインのページの画像加工とかして活動したからですけど←←

その後バサラとか牧物とかやったんだけど時間余ったっていうね…。


いやしかし今日も暑そうです。車の外出るの嫌や…。
でも用事が終わったら買い物に行けるそうなので!
そこ動力源に頑張ろうかと(笑)

大丈夫! 溶けそうだけど人は30度ぐらいじゃ溶けない!!!

空が泣く。あの娘は笑う?

はじめましての方もそうではない方もこんにちは。…あ、こんばんはですかね?
香泡ですm(_ _)m

とりあえず小説サイトの移転を終わらせるまで日記記事は書かないって決めてたらここはヘンな詩ブログかっ!!
って感じになってましたねすみません(苦笑)


これからは真面目に日記書きますよー!!
あまりに精神的に疲れてたりすると現れないかもですが2日おきぐらいの頻度では絶対現れてやる←←

こっちではうだっとした私の日常の他に前のように詩とか思いつきな短編を書いたりもしようと思ってます。
多分非BLなのが多いですかね。
詩では書きようもないですしね(-_-)

…紹介ぽいのはこのぐらいですかね。
では余談を一つ。
私のサイト「Gothic1/2」は「ハーフゴシック」って読みます。ハーフは前にきたり後ろにきたりだけど←オイ

ずばり意味は半分ゴシック。
…ゴシックの意味は…まぁ色々と考えて付けているんですが、簡潔に言ってしまうと

「半分怪奇な」

ですね。怪奇っていうのはお化けとかって話じゃないですよ?
怪奇。グロテスク。はっと思い付くそのイメージを私なりに深く掘り下げて。
半分、に味があるのです( ̄ー ̄)


…何の話をしているやら(爆)

まぁタイトルのわりに洋風なもんねぇな!!って言われるとずばっとそういう意味と違ぇもん!!って言い返したい私の話でしたm(_ _)m

いや、普通にゴシック式の建物とか大好きですよ。レトロな和も洋も大好き。
だから詩とかSSではそういったものも扱っていきたいですね(^^)

よし頑張ろう!日記よりもそういったもので溢れたカオスになってしまったらごめんなさい(笑)


満月の夜 黒猫が笑って落ちていた星にキスをした

きみの輝きはいつまでも続くからただの石ころにはならないで ってね



では今回はこのぐらいで(^^)

Take it easy !!

路地裏で黒猫がダンス踊ってる
なにかいいことがあったのかい

電柱の影でカラスの晩餐会
メインデイッシュはお仲間かな

上見りゃネオンの波がゆらゆら
ピンクとか黄緑とか 物好きだね

まあ ただそれだけのこと
救いがないくらい廃れてたって
こうやって遊ぶこともできるんだ

まぁ そういうこと
要するに やる気がありゃなんとかなるわけさ

指を刺される? 笑われる?
そんなん心配してる暇ありゃ
歌でもうたえばいいよ

路地裏座り込んで 見えない空眺めてノーロープバンジー考えるより
猫のダンスとかカラスのディナー見るほうが楽しいって

うん まぁ そういうこと
要するに 楽しんだもん勝ちってわけさ

さてと 窓ガラスぶち破って
ネオンの波に乗ろうかね
頭痛くなるような雑音も 自分色に染めりゃ痛くないよ


沼ん中でも闇ん中でも気楽にいこうぜ!
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