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戻れど進め

「戻らないといけない日が来たね」

ピエロのお面を被ったそれが言う

「うん、戻る日になった」
「きみ、大丈夫そうかい?」
「さぁ…ま、いつかは戻らないといけなかったんだし」

真っ白の髪を玩びながら俺は笑う

ピエロのお面の 赤い涙の装飾が伸びる

「多分つらいと思うよ」
「…いいよ」
「人に当たっちゃだめだよ。後でひどく悲しむのはきみなんだから」
「そうだね。気を付ける」

ピエロのお面は、口元が更につり上がる。
手を突っ込んだポケットから、針がびっちり生えている小さな切符を、彼は俺に差し出した。

「はい。これがきみの切符」
「…そっか。…ん、分かった」

俺は最初は少し驚いたけど、すぐに疲れた笑みでその切符を受け取った。

もう針が刺さりはじめていて、かなり痛い。血が滴る。

黙って見ているピエロに、俺は振り向きながらやわらかい笑みを浮かべた。

「大丈夫、俺は進まなきゃいけないんだ。誰のためでもなく、俺自身のために」

ピエロは深く頷いて、ゆっくりと顔の横まで手を上げた。
それを殊更ゆっくり振りながら、ピエロは喋る。

「きみがそう決めたのなら、ぼくはいつでもきみの戻れる場所を空けておこう」
「進むだけじゃ上手くいかないからね」
「そうさ。戻ることも大切だ。しかしまた進むのも同じように大切だ。逃げるのと、戻るのは決して同じ意味じゃない」

その切符を躊躇わずに握りしめたきみなら往けるだろう。

「戻れど進め。それを繰り返して、きみはきみを取り戻していかなくちゃ」

「ああ。ありがとう」

ピエロの赤い涙の装飾が、また、伸びてとうとうぽたり、と服に赤い染みをつくった。

「いってらっしゃい」

「いってきます」

握った切符。俺の拳とピエロのお面から流れる真っ赤なものが、俺のために戻る路と進む路をつくってくれた。



「「戻れど、進め」」

 
 

まぁ、場所を変えるのも。

駆ける景色
霞む山を背に拡がる緑
全てを包むような空は 街で見るよりもとてもふさわしく青く



と!かなり間が空いてしまいましたのでこんなのからはじめてみましたm(_ _)m
ご無沙汰しております、香泡、戻ってまいりました!!


まぁ、今は家を離れて父の実家のある田舎へ来ているのですが←←

勉強しに、一週間ほどお邪魔することにしていたのです(^^)
受験生、受験生(-.-;)

実家の周りにはほぼ畑しかないのでね!
誘惑物がないから集中しやすいんですww

…ま、ちょっと歩けば駅。バスに乗って少し行けばゆめサイトがありますが。
明日あたり、息抜きにちょっと覗いてこようかなー(^^)


そういえば、駅にはこんなものがいっぱいありました。
いいですなー風流です。
触ってきました。冷たかったです←当たり前…あ!佐賀で凄いことは、とあるタクシー会社さんのタクシーなら、名字を言えば家までちゃんと送り届けてくれることですかね。

説明がまったくいらないからすごく助かります。個人タクシーとかになるともう駄目ですが。

…いいとこあるんスよ。田舎にもo(`▽´)o
最近色々と出来始めたしね佐賀!!



と、佐賀の話は一旦中断しまして(笑)


小説の方は、今回はちゃんと原稿持ってきたのでちょこちょこ進めますね(^_^;)

1ページは打ちました。ちょっと校正をしてからアップしますm(_ _)m



むー…いざ問題集の山を倒さん!!!

珈琲の香りとシステムと。の話。

そういえば前の更新分の話をするのを忘れていました。ごめんなさい(>_<)

…もう1ページアップする予定だったんですけど、京都行く時に慌てて原稿ひっ掴んでくるのを忘れました…。
どこまでもドジですね。いや、分かってるんです。自覚あるんですよー←←

なのに治らない。タイヘン。


と、このくらいにしておきまして…。今回の分を書いててはっと思い直したのですが、三年生の部屋の階。

ありゃ部屋数を考えると一階に収めるのはどうやっても無理でした(-.-;)
ホテルとかの構造はよく判ってるハズなのに頭が働かなかった。しかもこれは寮の話ではありませんか!!

と、いうわけで三年生部屋は二階層に分けました。すみません今ごろ変えて(;_;)

あとは改変ナシです。申し訳ない。

次回は翠の同室者が出てきます。もしかすると存在に触れるだけになる恐れがありますが…いや、まとめて更新出来るように頑張りますよ。


――と、実はこの記事の前半は昨日書いて、後半はさっき書いたもので今は帰りの新幹線の中です(爆)

…そういえば昨日、

「お母さん、私が用事済ましてる間暇やろ。待たないでどっか遊んできていいよ。美術館行きたいんでしょ」
「えー1人は怖いよー」
「大丈夫、大丈夫。お母さんなら行ける」
「えー(;_;)」

って話を深夜にしてたら、ホントに遊びまくって来なさった。
私がゼミを終わらせてひーひー言いながら大学を出たらちょこん、と待ち合いロビーに見慣れた姿。

「…あれ、ホテルに居るんじゃなかった?」
「いやーあなた私服だし、こっちから祇園に行った方が早いと思って!」
「…あーナルホド」
「楽しかったよ!美術館行った後にね、三十三間堂に行ってね、駅の地下街も回ってきた!!」

……い…意外すぎるくらい元気…!!!
と、我が母ながら思わず引きました(苦笑)

今度は金閣、銀閣に行ってみたいそうです。そういや銀閣は私も行ったことがない。

修学旅行で金閣に行った時に覚えてるのは、ガイドさんがピンヒールを履いてて、よく砂利道…ていうか小石ごろごろの道を歩けるなぁ。と友達とビックリしてた事ですかね…。

聞いてみたら慣れだって言われました。ナルホド。


そんなこんなで帰路に着く娘と母。
楽しかったけど疲れたー(>_<)

小説の作業は、体力復活したらやりますんでちょっと待ってくださいね(^_^;)
ちなみに雨上がりの四話にも取りかかってます。一応。

あーこっちでやりたい事もいっぱいあったけど、家でやりたい事もいっぱいだ。

よし!!
今日はとりあえず早く寝ます。明日のために!!

人の世界

腹ん中 滾ったマグマぐるぐる
爆発したら 中身ぶちまけて
私は消える?
流れ出たマグマが固まりゃ
私は再生する?

なんとなく つまらないから
自分見つめて へらり 笑う

それでもあんた 爆発せずにまだそこに居るじゃん
いや それもいいんだろうけどさ。

こんな私をゆっくり冷ましてくれる人が居ることを知ったから
それを思い出せば 留まれるんだ

盲目な私は あまりにも自分を知らなすぎて
盲目な私は 足元に注意出来てなかった

あれ 私の進む道 こんなに広がったっけ

私を引き留める声 こんなに太かったっけ

今の私は漢字といっしょ
よく言ったもんだね 人の意味

面倒くさくて あったかい
苛々することばかり
だけど 目眩を起こせば支える手がある
なるほど よくできてるね

腹ん中で滾るマグマは ふっと泡を膨らませるのを やめるんだ
言葉に救われ 冷まされて
私は現実でも目を覚ます

自分の存在が大きくなるのは怖いよ だけど
ようやく見えたんじゃない?
今の自分の姿とかさ。

うん その通りかも
ほら…いま 私 笑えた
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