自分から
底無し沼に飛び込んでみる
あちらこちらから
手が伸びてくるのを
振り払って

ばいばい ばいばい
ぼくにはもう そんなもの必要ないんだ

そう叫んだ顔には涙?
あれ どうして キミが見えない

底無し沼に足が沈む
今度はぼくが 手を伸ばす
あちらこちらから 冷たい目
ぼくにはもう 後悔さえ用意されていない

ごめんね ごめんね
この声を 誰か聞いてはくれないか
ごめんね ごめんね
誰か この顔を撫でてはくれないか

どんどん沈め 身体 こころ
もう胸まで黒い水だ
泣きじゃくってもいいかい?
そう呟いたところで「今更遅い」
誰もがそう言う ぼくは独りか

つぷりと埋まった頭の先っぽ
ぎゅっと閉じた目の奥はぐちゃぐちゃ
嫌んなって目を開けたら
驚くことに キミがいた

ぼくはキミを道連れにしてしまったのか
白くて細い腕が顔を撫でる
「言っただろう、必ず迎えに行くと」
キミが待っていてくれたことを知る
我慢が出来ない 涙 ナミダ

それをぜんぶ飲み干すように キミは目尻にキスをした

自分から
底無し沼に飛び込んでみる
沼の主はキミだから
なにも怖いことは起こらない

いくよ 受け止めて
さあ 戦いに行こう
ぼくは キミを迎えに
キミは ぼくを迎えに

約3年の長い夢を
泥水かき分け暴れもがいて
嗚呼生きるんだ