さっき車の中で、BU/MPさんの『HAPPY』を聞いててふと思ったんですが、あの歌って銀新ですよね。銀新つーか、もう坂田って言うのだろうか。私が思う坂田銀時と言うか。
あの、どこか世界を斜に構えて見てて、でもその世界で痛みもためらいも抱えて今日も自分らしく生きていくんだっていうスタンスの歌詞が、自分の中の坂田とすこーんと重なりました。そして萌えた(萌えたんかい)。
サビが特に坂田だよなぁと思います。
『悲しみは消えるというなら/喜びだってそういうものだろう』
なんかは坂田らしいよなァと考えていました。坂田は、終わりがあるって分かってんだよね、きっと。どんなに今が幸せで充実していても、それにはいつか終わりがあること。今は万事屋三人と一匹で一緒に居るけど、きっといつかバラバラになる日が来るんだっていうこと。それはもちろん仲たがいとかそういう別れではなくて、三人それぞれが最良の歩むべき道が現れる日がいつか、確実にやって来るんだっていうこと。
そういう出会いと別れを繰り返して、人生が流れていくことを坂田はちゃんと知ってる。新八や神楽ちゃんより人生長く生きてる分だけ、そういう気持ちをどこかに抱えてるといいと思います。
いや、万事屋三人にはずっと一緒に居て欲しいんですよ!勿論。でも、うん、サザエさん方式でないと仮定すると、あの三人はきっと将来は別々の道へ歩んで行くんだろうなぁって。坂田はそういう一抹の寂しさも抱えていて欲しいというのか…でもその寂しさを肯定できるくらいには大人で…何て言えばいいんだろう?(わかんなくなってきた)
でも終わりがあること、変化していくことは全然悪いことじゃない。そんな酸いも甘いも全て受け止めて自分の中で消化しつつ、少しだけ笑いながら、今日も新八&神楽ちゃんとかぶき町をぶらついてんのが坂田なんだろうなー。
HAPPYの歌詞で特に好きなのは、
『消えない悲しみがあるなら/生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅を/僕と一緒に歌おう』
です。でも好きな歌詞だらけ過ぎて困る!
『勝ち負けの基準も解らない/だけど確かに守るものがある』
とか、本当好き。サビがだんだん前向きになるというか、自分だけの世界から自分の周りを含めた世界へと展開していくのもいい。本当にこの曲は歌詞が好き!
『続きを進む恐怖の途中/続きがくれる勇気にも出会う
無くした後に残された/愛しいからっぽを抱きしめて』
とかな、こういうのが坂田の感じに近いのかもしれないと思いました。何を護ってるかなんて、坂田にしかわかんないことなんだろうな…うん。坂田って難しい!
萌えるけど、本当掴みきれないし難しい男ですよね。いまだによくわかんない。
坂田ってきっと、新八や神楽ちゃんが怪我をしたり心を傷めたりするなら自分が盾になるって素で思ってる。拳をぶつける役目なら自分が請け負うって、あの二人には触らせねえって素で思ってる。新八や神楽ちゃんが掌で大事に護っているものを護りたい男、それが坂田なのかも。人の大切なモンばっか護る男、それが坂田。でもそれは坂田なりの愛情だし、間違ってないんだけど、子供達だって坂田が想うのと同じくらい坂田を愛しいと思ってんだよ。
坂田が新八と神楽ちゃんを大切にしてかわいがってきたのと同じくらい、新八と神楽ちゃんだって坂田が大切なんだよ。つまり三人スタンスは一緒なんだろバカ野郎…!護るのばっかりうまくなってりゃ世話ないわ!(どうした)
『かっこつけてないでもっと僕らに頼って下さい。もっと…僕らを信頼して下さい!』
って真摯な瞳をした新八に二発くらいぶん殴られるべきなのかもしれんね、坂田は(おぉい!)。あっ、もうぶん殴られてましたね。あれは坂田も幾分目が醒めただろうな!ユカリもすっきりしたし!(おぉい!)
背中だけを見せられる辛さ、同じ痛みを分けて貰えない辛さを、坂田は新八の拳から学んだよね。良かった、本当良かった。
新八さんかっけぇっス。
新八さん、マジハンパないっス(真顔)。
…アレ、最初は坂田考察だったのに最後は新八を褒めたたえて終わった…!(何で!?)