『セックス放浪記』に、中村うさぎがウリセンの男子を買って、ホテルでセックスするんだけど、そのウリセンくんが、うさぎさんの気に障るようなことを口走った。
『ああ、好きになっちゃいそうだよ』
って。
嘘言うなー!!!
と、うさぎさんは怒るんだけど、いきそうになったから、そのまま怒りつついってしまったらしい。
と、いう前フリで、なにを言いたいかとゆーとですね、
みんな、そんな器用な真似できるの?!!
( ̄д ̄)
わたしは、滅多にいかないので(セミの羽化並みですよ)、びっくりだ。
気持ちが一瞬でも離れると、もうダメ。
なんか、女として、損してる気がする。
中村うさぎの『セックス放浪記』を読む。
自分のセックスの嗜好がかわらなくて、いきなり思い立ってSMバーまでにタクシーを走らせ、お店のママに、
『SかMか知りたいんです!!てっとり早く吊してください!!!』
と迫るところには、大笑いした。
当然、吊されて
『もう嫌ーーっ!』
となり、わたしはSM無理!!!と決めつけてしまうのだけれど。
そんな入り口だったら、あたしも絶対
『あたしMなんかじゃない!!』
て、自分で決め付けるだろうなー。
男がセックスの途中で中折れしちゃうのは、自分のセックスがおかしいからなんじゃないか!!と、モーレツに気になって、ハプニングバーで友人の前でセックスしてみせたり、中村うさぎの爆裂愚直さは、おかしくて愛しくて、愛しい。
セックスは、誰もが手探りなんだけど、中村うさぎの文章上の芸風とはいえ、ぶつかり具合に情緒がない(笑)
やがて中村うさぎは、ウリセンの男の子に本気で恋をしてしまい、愛されたい自分という怪物に向き合うことになる。
わたしも、M女への入り口は、『愛されたい自分』だった。
この文章、多分続く。
(と、書いて続いたことがあったか?!)