京劇のポスターを見て、ふと思う。
中国の京劇には、女英雄なんてのが、わりとよく出てくるのに、日本の歌舞伎などに、そういう『戦う女』ってのは出てこない。
静御前みたいに、敵陣に捕らえられて、尚『義経が恋しい』と歌ってみせる気概はあっても、
剣を取ったりはしないんだよなあ。
それに、静御前と同時代に、巴御前という人もいて、この人は木曽義仲に従って、一緒に戦ったらしいのに、あんまりこの人を扱った演目というのも聞かない。
日本人は、戦う女に、あんまり興味がないんだなあ。
儒教っつう、男尊女卑的な文化を共有する国同士なのに、なんだか不思議。
韓国はどうなんだろう。
そういや、日本人が大好きな『三国志』にも、戦う女は出てこないな。
『水滸伝』には、女傑が登場するようですが。
こっちは読んだことがないから、全然わかんない。
『バッテリー』おもしろすぎる。
世間の野球少年たちは、あんな風に、チームメイトに萌え萌えしながら、甲子園を目指してるのねーん。
(ほんとかよ)
これ見て
『友情って、素晴らしい』
と思うより、
『命短し恋せよ乙女』
と思ってしまうのはあたしだけではなかろう。
あさのあつこ、
友情と、恋愛のようなゆらめきの、微妙なちりばめ方がうまいな。
佐々木蔵之介さんて、物語を締めるいい役者さんだと思う。
ナミキリさん役が、佐々木蔵之介さんでなかったら、もっとゆるい話になってる気がする。
つーか、ラブコメを見ながら今週も泣いてる自分にごっつ鬱です。
報われないって、ツラすぎる。
物語の中で、もこみちが傷つかない分、見ているこっちが身につまされて傷つくのだと思われ。
好きな人に、自分がなにをしてあげられるか、なんて、あたしはちゃんと考えてきただろうか。