スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

塵を振り払って

マリンスノー。海のなかは枷が散らばっている。だって魚たちは海から上がれないもの。プランクトンの死骸が雪になるなら、深海も悪くない。水に挟まれていつも海中は満員電車。



瞳は宇宙というより、田舎の星空だ。きみは田舎でさまよったことがあるかい?思ったより星空は近くて、流れ星に睨まれる。いつまでも背後からぼくを照らし、何もかもを知り尽くす。きっと、悪意なんてない。



雨で川が増水する。土は剥がれ、水は染められる。罪悪感を携え、下流では選抜試験の実施。いつなんどき、裁定の日が来るかはわからない。どうせなら、光って削られたい。



足跡は水のなかでは見えないから。
前の記事へ 次の記事へ