ドライブの途中、
珍しく港に入って行ったNさん。
『何かあるの?』
『ううん、何となく…
若い頃はよく来てたから。』
夕方の寂れた港は
岸壁で釣りをしてるオジさんがいたりして、
ちょっとのんびりした風景。
車を止めてNさんが外に出た。
まだ少し暑いのに、
なんで外に出るんだろ…?
私も渋々車から降りた。
『あ、ちょっとだけ風が気持ちいいね。』
『…… やっぱり気付かない( ̄∇ ̄)』
Nさんが意味深なことを言ってる。
『ほら、ここ!』
愛車の足もとを指した。
『ホイール買っちゃった(^^;)』
『あっっ! ホントだ(^0^;)
いつの間に…』
『さっき迎えに行った時に、わざわざ見えるように止めたのに気付かないんだもん。笑』
Nさんは、
私に買い替えたホイールを見せたくてわざわざ車から降りたんだ。
しかもタイヤまで替えてるし。
『もう何もイジらないから(^^;)
これで満足!』
最近スポイラーをつけて、
車内にもシートをカッティングしたりして色々細工をしてた。
まるで職人。
車を買ってから、
地味にイジりまくってるNさん。
足もとは、しばらくガマンする…なんて言ってたのに、
ガマンできなかったのね( ̄∇ ̄)
あなたの車バカは、
今に始まったことじゃないから許すわ。
でもね、
私に気付けって言う方が無理よ。
だって、
あなたが迎えに来てくれたことが嬉しくて、
早く助手席に座りたいんだもの。
タイヤまで見るわけないでしょ?
車の色が変わってない限り気付かないわよ。