夏日記
■木漏れ日の道行き

幸せに満たされても、怖さを感じることがある。明日も、目が醒めてこの世界は続いているのかな。君はこの世界にいるのかな。眠るのも怖いね。明日になんてならなければいいのに。ずっと今が続けばいいのに。そう思ったこと、何度もあるよ。
側にいるときはぬくもりを確かめる。いつも一緒にいることはできないけど、朝、目が醒めて、不安になったら他愛もない連絡を入れるんだ。おはようとか、今日も頑張ろうとか、天気のことだっていいんだ。こんな事思うのに、待つのは嫌いじゃないんだよ。何をしているのかなって、考えて、もしかして俺のこと考えてくれてるのかな?とか、連絡に気づいていくれたかな?って。その時どんな顔をしてる?笑っていてくれたら嬉しいな。
君の一日が、幸せで溢れますように。


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一十木音也
『木漏れ日ダイヤモンド』より