さてさてつい最近、やっと全クリしたので感想です。
感想と言ってもザックリしたもんですけどねー。
長々書いても良いんですけど、それは骨が折れそうだったので。
ていうか、うん……本当に"やっと"ですよ……発売したのが一体いつだと思ってんのかしら?
半年前だぞ。
もうファンブックも出てんだぞ!
新作発表前にクリアできて良かった!
さて、感想です。
いつものAXLと言えば良いんでしょうか、今まで通りのAXLらしさはきちんと搭載されていたように思います。
ファンとして、押さえて頂きたいポイントはあらかた押さえてあったかなと思いますけど、面白かったかそうでないかと言われれば、ちょっと首を傾げてしまいます。
恋楯CS版以降の作品しかやったことのない、にわか野郎の意見ですが、今までの(プレイしたことのある)作品と比べると、正直言って一番つまらなかったかもしれません。
確かにAXLの良い所であるヒロインの可愛さ、男キャラの濃さ、ノリの良いギャグ、瀬之本さんの絵等々はそれなりのレベルでした。
ですが、その全て+別の部分に関しても気になる点がちらほら……。
このままでいくと不満点ばかりを並べ立てることになってしまうので、まずは良かった点を。
一番は、やはりサブヒロインが全員攻略可能だったということですね!
これは本当にありがとうございます!
サブがもうメインの4人よりも可愛かったんじゃないかってくらい可愛かったので、めちゃくちゃ短かったとはいえルートがあったのは良かったですね!
特に乙葉の可愛さと言ったらもう……!
立ち絵のしたり顔やら驚き顔やらも大変可愛いですし、腹黒だけど実はそんな自分のことが嫌いだったり、ひよりを溺愛しすぎちゃってたりとかもうメイン勢差し置いて可愛すぎです!!
個別ルートに入っても他ヒロインやサブキャラ達が空気にならず、出番がある点も良いです。
共通ルートのわいわいとした雰囲気を引き継ぎつつ、ヒロインとイチャイチャできるのはAXLの良い所の一つですし、これからも続けて欲しいですね。
それとイベントCG!
前作のように、思わずハっとさせられるような破壊力の高いCGは無かったとはいえ、塗りも含めて美しいものばかり!
まぁ、これが主目的の1つですからね〜。
SD絵も相変わらずの可愛さ。
あとキャラボイス、主題歌は安定したクオリティでした。
bassyさんの跳ねるような音楽と茶太さんの癒やしボイスは良いですね〜。
声の面ではいつもの青山ゆかりさん、松田理沙さんは安定して萌えられます。
美冬の崎本春奈さんも大変可愛らしい!
ゆったりした喋り方は美冬のキャラに良く合ってました。
サブヒロインも全員とても良く合っていて、ただでさえメインよりも魅力的なのにさらに良い味出しちゃっててもう……!
特に佐藤しずくさんのエロシーンボイスにはやられましたね。
愛植雄さんも今までに比べると弱かったですけど、良い演技をされてました。
叫び声が面白いw
さて、次は不満点を色々と。
まず、メインヒロインの4人。
弱い。
いや、弱いって程ではないかもしれないけど、あまり萌えなかった。
ロッテと美冬はそれなりに萌えたんですけど、それでも満足できる程の萌えは補充できませんでしたね。
成実も可愛かったし個別でのバカップルっぷりもとても良かったんですが、何か物足りない。
そして結衣。苦手です。
結衣が苦手だったのが作品を楽しめなかった理由の一つです。
長谷川さんシナリオだと大抵一人は苦手なヒロインがいるんですが、それが結衣だったとは……。
今までのAXL作品ではメインヒロインが一番のお気に入りになることが多かったので、今回も期待していたのもありますけど、かなり結衣を優遇した作品設定だったし、共通ルートなんてほぼ結衣ルートのようなものだったので、その分、結衣が苦手だとキツかったですね。
そして男キャラの2人。
弱い。
今までと比べても、本当に弱い。
なんだかただの主人公の引き立て役でしかないですね。
虎太郎は良い奴だけど、ただの盛り上げ愛すべき馬鹿担当のキャラでそれ以上のモノはありません。
個別ルートでちょこっと活躍はするものの、それもイマイチ。
和真も一応ライバル的ポジションにいて、結衣が好きという設定なのに結衣ルートに入っても何ら障害にすらなりません。
こっちもただのヘタレな良い奴です。
しかも、ルートによっては全く出番なくなるし、共通パートでも立ち絵ありのキャラではたぶん一番出番が少ないし、仲間にカウントされてるときもあればされてないときもあったりして、何だかよくわからん位置にいて、扱いが悪いというよりも、扱いが雑なキャラでしたね。
立ち絵。
結衣の立ち絵が微妙すぎて……最後まで慣れませんでした。
結衣が好きになれなかった理由の一つです。
今作から塗りを変えたらしいですけど、イベントCGも今まで程の良さは感じなかったので私は以前の塗りの方が好きですね。
シナリオ。
備品争奪戦がダメすぎでした。
もう、これを設定に盛り込んだことが一番ダメだったと私は思います。
はっきり言っていらない設定なんですもの。
備品争奪戦が苦痛だったのも、作品を楽しめなかった理由の一つですね。
リアリティが感じられないし、ただのお遊びでなんちゃってシリアスにしか見えなかったんです……。
個別シナリオの出来もイマイチ……まぁこれはいつものことと言えばいつものことなのであまり気にしてません。
でも、成実・綾乃ルートは割と良かったと思います。
美冬・結衣と違ってストーリーにブレイズ関係の軍事的な世界情勢や大量破壊兵器なんていう規模の大きな問題が絡まず、成実と綾乃個人の問題だけに集中していたので相対的にまとまっていたように感じたのかもしれません。
ロッテルートは、ロッテの行動と経歴にツッコミ所が多すぎたのと備品争奪戦が絡んできたので……。
なんか、AXLと言えばゆかりさんなんだろうけど、松田さんの方が毎回シナリオなりキャラなりに恵まれてる気がします。
共通ルートの短さ。
言うなればヒロインの魅力があまり伝わってこないのも、男キャラのキャラが弱いと感じるのも共通ルートの短さが原因の一つだと思うんです。
やっぱり共通ルートが短すぎるんですよ。ほとんど結衣にスポットを当てた話だったし。
個別も長くするようになったのはかしコミュからでしたっけ?
個別が長いのは別に構わないんですが、相対的に共通が短くなってしまうのは個人的にちょっとかなりのマイナスポイント。
私は特に共通ルートのドタバタが好きなので……今後もこの方向性が続くなら、キツくなってくるかも……。
バッドエンド。
「あれ? ヒロインの個別バッドエンドがないぞ、おかしいな……まぁ不評な意見も多いし、今回は各ヒロインバッドなしか……残念だけど、全体バッドがあるからそれに期待しよう」
↓
「……お、面白い…………面白いけど、コレ、違う……
全然鬱じゃねぇ!!!!」
長谷川さんシナリオなのに鬱エンドがないってとんでもないバグだと思うんですが!
なんで……なんで不採用になっちゃったの鬱エンド……楽しみにしてたのに……長谷川さんSideの一番の楽しみの一つだったのに……。
やっぱり、不評だったんでしょうか?
ネタ的にもとても良かったと思うんですけどね……。
これは“押さえて頂きたいポイントはあらかた押さえてあった”と言ったこととは矛盾しますが、大きな方向転換はしておらず冒険心が足らないと言われていますし、私もそう思いますが、私が今まで好きだった点が色々と変更されていたりするので、小さな方向転換はされているようです。
個別を長くしたり(そして相対的に共通が短くなる)、サブキャラを攻略可にしたり、男キャラを濃くしようとしたり(今回は失敗してますが)、バッドエンドを無くしたりと、良かったと評価されている点や求められているであろう点は残して、不評な点は削除していっているみたいです。
ただそれが全てプラスに繋がっているとは思えない訳で、結果的に味気ない作品になってしまったんじゃないかなと思いました。
良い部分は残して悪い部分を改めるってのはとても良いことだし、質向上の為には当たり前のことだと思うんですけどね。
とりあえず、シリアスがダメでも、そこをキャラの魅力とギャグで乗り切っちゃう所がAXLの魅力だと思うので、今回はそれ程の魅力がなかった所が残念でしたね。
なんか偉そうなことを書いててすみません……。
とりあえずなんだかんだ言いつつも、次回作、期待しております。