自由奔放

油断してはいけない。

たとえ朝、風の気配を感じなくとも、午後になればどうなるか分からないからだ。

一時の油断。

それは誰しも予想できないほど大きな災いをもたらすかも知れない。

春風は、容赦なく洗濯物を舞い上げる。

緩やかな風に騙されて、洗濯ばさみをケチろうものなら、その采配が下るが如く、吹き飛ばされる。

一体、今までに何枚の洗濯物が犠牲になった？

己の油断の所為で、一体何枚が島流しにあったのだ？

全ては先を読めない己の責。

もう少し、あと少しだけ・・・・・己に先を読む能力があったなら、ここまでの犠牲は出なかっただろう。

何度目かも分からない自嘲をしてみた所で、失われた洗濯物は戻らない。

意味の無い後悔など止め、これからの事を考えるべきだ・・・・・。

一体どうすれば、洗濯物が飛ばされずに済むのか？

解決策は一つだけ。

そう・・・・・・・・洗濯ばさみを買えばいいのだ。

そして物干し竿に洗濯物をこれでもかと貼り付ける。

たったそれだけの事。

しかしそれすらも出来ない己は、愚の骨頂と言えるだろう。




まあ、ようは朝は風が無かったのに午後になると急に風が強くなって洗濯物が飛ばされるという事を説明している。無駄に長い！！！