創作活動の使命感はエゴだ。基本的にやらなくていいこと。それでもやりたいなら人間を辞めるな。


人としてどうかしてることをした場合。それは、嗜好品の中毒となんら変わりはない。創作中毒で感覚が麻痺している。どうか、芸術のせいにしないでほしい。芸術はそんなに落ちぶれたものではない。ただし、芸術は、落ちていく、堕ちていく者にも微笑むのだ。ちゃんと目をみてほしい。きっと邪悪に満ち満ちている



堀江敏幸/その姿の消し方

最近読書レビューを書かない。理由は色々あるのだが、まだ見ぬ人への配慮と自分への戒めが大半であろう。他人の評価に依拠していると、偏った車輪はどんどん脱線していく。見えるはずのものに盲目になることほど、もったいないことはない。ということを踏まえても、その姿の消し方は見事だと宣伝したい。日常から海を越え、さらに詩的に素敵なベールで包まれる。最近足りない文学を彼は埋めている節がある。


映画を観ることが長くできていなかった。スポットライトやレナードの朝。足りないものを補給したよ。



ビタミンも、カシミヤも冬にボタンをする。