アメリカのある洲での死刑は、薬剤を投与して眠るように生命活動を停止させるのだとか。
それってただのご褒美ではないかと思いました。
一瞬の苦痛もなく、まどろみの中で死に至ることのどこが刑罰なのか。
あちらでも、被害者より加害者の人権が優遇される風潮なのでしょうか。
死刑に処されるならば、冤罪ではない限り、相当の罪を犯した人物の筈です。

理想的すぎていっそ代わりたい。
現実問題、自死を選べば、誰かしらに迷惑をかけてしまいます。
警察の手を煩わせ、場所によっては不動産の価値を下げたりもする。
最たるものは、大勢の足に支障を、駅員に精神的苦痛を、経営元に経済的損失を与えてしまう電車です。

本当、安楽死が合法になればいいのに。
いつでも楽に逝けると思えば、先に不安も感じず、逆に自殺者が減少するように思うのは私だけでしょうか。
未来に絶望するから自死を選ぶのであって、終わりとは言え安らかな先が保証されるのであれば、それが希望にもなり得ると思うのです。
それこそ「いつだって楽に死ねるのなら、少し頑張ってみよう」と言う気にもなれそうです。

消えてしまいたい、でも苦しいのや下手に延命され障害を抱える羽目に陥るのも怖い。
他人に迷惑をかけるのも申し訳ない。
そんな葛藤が、苦境にある者をなお苛む一端でもあるでしょうから。