『遠く続く空の底で18』(翼)

時系列主観めちゃくちゃ。
現パロ。
‐‐‐‐‐‐‐‐



 海鳥の声で目が覚めると、夜明けがすぐそこまで迫っていた。
 ピアノの椅子に座ったまま眠ってしまったせいか、体がこわばっている。
 しばらくぎこちない運動を繰り返しながら、軋む体を立ち上げた。

 床に臥している彼の傍まで音を殺して歩み寄り、腰を下ろす。
 オレはそのまま彼を見ていた。
 まだ薄暗い部屋の中で、彼の浅黒い肌が僅かな光を反射していた。
 床に投げ出された手首に触れようと手を伸ばし、思い止まり、引っ込める。

 今までオレを取り巻いていたもの総てと、隔たる環境の中。
 彼だけが、これが連続した現実であると知らしめる存在だった。
 夢路に逃れ彷徨っても、いつも寸前の処で伸びてくる、その頑強な手に捕らえられ、オレは現実に引き上げられる。
 そんな彼も、今は夢寐に沈んでいる。
 穏やかな吐息の下、彼はどんな夢を見ているのだろうか。

 何かが、オレを動かそうとしていた。
 彼を構成する器官や、心持ち少し痩せた様に見える首。
 オレは、もう一度だけ……。

重い新年度

どうやら天上の思い付きで、職場人員の再編成が行なわれたらしく。

中間管理職の方がこちらに物理的依拠を飛ばされたり(役職は同じ)、人事の気分で配置換えがされ、室内のキャビネットや机の大移動が行なわれました迷惑。
重い書類を持って何回も屈伸した結果、泥のように疲弊しました。
なんと言うヘビースクワット。

で、新たな配置席は、なぜか私ひとりで非正規のまとまりから外され、ぽつーんと……
なにこれいじめ?
班ごとに正規の方達を固めて、2班の間の一つ空いた席に私が放り込まれたような感じです。
いじめいくない……。


年度始めの宴会の会費が、非正規にはつらい。
日給の3分の2を持っていかれる。
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