高校生の頃。
「彼氏はいなくても困らないけど、友人がいなかったら辛いよね、寂しくて死ねる」
そんな、やっかみを込めた幸せな笑い話をしていました。
今、その時笑い飛ばした、そんな状態が、現実になりつつあります。

連絡をしても、皆、集まるのが億劫そうです。
一人に至っては消息不明。
しかもいつのまにか、引っ越していたようで。その旨は、仲間内の誰もが知らされていませんでした。

そこまで徹底して縁を切りたがられることを、した覚えはありません。
何せ、会えませんでしたから。
メールをしても、返事がありません。
メールデーモンが即レスしてこないため、アドレス自体は生きている筈ですけれど。
メールで煙たがられるようなことをしたのでもないと、思いたいです。
あまりにも連絡がつかず気を揉んで、せめて無事なことを確認したいから一言返事が欲しい、そんな内容の短文を送ってはいました。頻度としては、年単位で。

本当の友人は幾ら会わなくても、普段繋がってなくとも関係は変わらない、と言う美しいいわれがあります。
しかし矢張り友人も、疎遠な旧友への友好度は下がり、今接しているものには上がるものではないのかと。
別に喧嘩をした訳でもなく、時間の経過で愛想を尽かされた、そう感じる私には、つまり本当の友人はいないのだろうかと。



秋ですね。