2月22日
22:10
To まゆみ
From ゆうじ
「バイト落ちたー(゜∀゜)
だけんもっと本格的なBARで求人あったから応募してみた
」
2月22日
23:05
To ゆうじ
From まゆみ
「ありゃー
仕方ないね!!
ご縁がなかっただけだ…あっ、だけだけん!!(゜д゜)笑
次だ次だ
」
2月23日
0:20
To まゆみ
From ゆうじ
「「だけん」の使い方がおかしいぞ(゜∀゜)笑」
2月23日
8:35
To ゆうじ
From まゆみ
「おはー´・ω・
今日、明日が
選考の山場なわたしです
追試ふぁいおーヽ(゜д゜)ノ」
2月23日
9:10
To まゆみ
From ゆうじクン
「おはー´・ω・
昨日、今日が追試の
山場なわたしです
選考ふぁいおーヽ(゜д゜)ノ
ほんとに、いつでも
応援してるから(`・ω・´)」
ブワッ(´;ω;)
in the 有楽町線
グループディスカッションで
一緒だった男の子
三人とお茶を飲んだ
一人は笑った顔が
渡部篤郎に似てる
バンドマンの男の子
一人は人の話に
なんでも同調する
男の子
最後の一人は
外見はまともなのに
考え方が
スゴく個性的な男の子
コーヒーを飲みながら
個性的な男の子の
話を聞いた
大学を一年休学して
企業に誘われたこと
その企業が
老人相手に
高額な費用を騙し取ろうと
していたこと
その現場をみたとき
その企業に
見切りをつけたこと
嘘をつくのは
簡単なことだけど
相手を思いやる
誠実な嘘をつくべきである
ということ
「学生時代何もしなかったっていうことは、何でもしてたってことに出来るわけぢゃん。つまり白紙ならそこにいくらでも書き足せるんだょ。だけどその嘘は御社に入ったとき、必ず戦力になれるって意思の現れだから悪い嘘ぢゃないんだ」
その言葉が
印象的だった
帰り道
電車が一緒だったから
話した
気付けばこの人の話に
アタシは吸い込まれていた
魅力があると思った
「オレはダメなんだ。すぐ作るから。自分ほど汚れたやつはいないと思ってる」
そんなことを
言っていた
そういえば
ゆうじクンも
似たようなことを
言ってた
誠実でありたいと
思うから
そういう風に
思っちゃうんぢゃない??
本当に汚れてたら
自分が汚れてることにすら
気付かないょ
アタシは
そんなことを言った
言いながら
付き合い始め
ゆうじクンにも
そういうことを
伝えたかった自分を
思い出した
恋愛の話になって
彼が遠距離恋愛を
してることを
知った
「オレは別に結婚したくないんだ。だけどいま付き合ってる彼女とならしてもいいって思ってる」
アタシはその言葉に
感動した
それが本当なんだな
って思う
結婚がしたいんぢゃない
この人とならいいかな
って相手を探してるんだ
たぶん就活も
社会に出て
働きたいというよりは
この会社で働いてみたいんだ
って意識が
必要なんだと思う
そんなことを
考えてると
ますます
この人は魅力的だな
って思った
それがいけなかったのかもしれない
「その目辞めてくれない??」
えっ
と思った
「目力あるって言われるでしょ」
うん
よく言われる
そう答えると
彼は片手で目を覆った
「吸い込まれそう。オレ、その目嫌いなんだ。ソワソワする」
無意識のうちに
無数のアンテナを
彼一点に向けていた
あー…
確かに
アタシの悪い癖だ
と思った
興味があるものに
対して
一直線になる
彼とは
池袋で別れた
「選考進んでも二度と会うことはないね」
そんなことを言われた
そうだね
と言った
別れるときに
メアドを
交換したかったけど
辞めた
「知らない人だからこんなに話せるんだょ」
って言っていたからだ
アタシは手を振りながら
満面の笑みで
別れた