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金沢大学演劇部 劇団らくだの部員が気ままに日記を更新します。 思い出した時にでも覗いてやっていただければ 何か更新があるかもしれないですね。
ブログの文章を保存する前に全消去してしまいちゃぶだいを何度大回転させたかもう分からない部長ですどうもこんばんは。
【ネタバレ注意】
劇団柿食う客の『無差別』をDVDで観ました。
以下、思いっきりネタバレなのでご注意を。
・犬殺しの一族の狗吉は人間になることに拘った。穢れた自分は念仏も唱えられぬ。妹が罪を犯さず穢れを知らず極楽浄土に行くことを願った。
・狗子は自分のために生き続ける兄を助けたかった。また、赤犬の子の命を助けた業を負った。
・狗吉によって殺された雌犬から生まれ、人間である狗子に拾われたので「人之子」。大好きなお母さんの命を飲みたい。子供になりたい。お母さん!
・大楠古多万は獣に裏切られ、人間に枝切られ、天神様に雷を落とされた。恨みに恨むわしの心が茸の神様を呼び出したのじゃ。
・天神様も元は人。人を恨み世を恨み、怨霊となり雷を落とした。人々は恐れ、神として崇めた。人を恨む恥ずべき心を神として崇められ、もう人として死ねないのだ。
・両腕の無い土竜は生きることを願う。死にたくない!死にたくない!日見不姫神となり、真徳丸に恋をし、本来の自分の命として(獣として)生きて死ぬ選択をする。
・盲目の真徳丸は命を燃やして舞う。私はこの世のすべての命を崇めなければ。
戦争が出てくる。
・空に浮かぶ大きな茸、戦闘機の音、黒い雨。
・心徳丸はやつのためには舞えないという。
・すべて国民は法の下に平等。
・天皇陛下は国民になった。神が人になった。
神も仏も獣も人も
無差別。
舞台はジャングルジムのような構造のセットのみ。
周りには照明が沢山置かれていた。
独特の台詞回しと世界観。
終わり方もかっこいい。
心徳丸役の人が冒頭と最後に似たような台詞を言うのだが、実は反対になっている。
【冒頭の台詞】
さて、何から語り始めるか。
そんなことは問題ではない。
問題は何を語って終わりとするかだ。
私は、いつから私であったのか。
そんなことは問題ではない。
問題は、私はいつまで私であるのかだ。
事の始まりは、すなわち終わり。
全ての事は終わるためのみ始められる。
私は、私でなくなった後に、何をしているのか。
そんなことは問題ではない。
問題は、問題は、私は、私である前に何をしていたのかだ。
【最後の台詞】
さて、何を語って終わりとするか。
そんなことは問題ではない。
問題は何から語り始めるかだ。
私は、いつまで私であるのか。
そんなことは問題ではない。
問題は、私はいつから私であったのかだ。
事の終わりは、すなわち始まり。
全ての事は始まるためのみ終えられる。
私は、私である前に、何をしていたのか。
しかしそんなことは問題ではない。
問題は、問題は、私は、私でなくなった後に何をしているかだ。
それぞれの台詞が何を意味するのか。
考えれば考えるほど楽しいです。
以上、壮絶なネタバレとまとまりのない文章で申し訳ない。
解説というか、整理したかったんですが・・・。
今日はこれにて。ぬーん。
地 域 | 石川県 |
職 業 | 大学生 |