5年目

あの日も金曜日でした。
あれから5回、3月11日が来たんですね。

その直前までは、個々人の事情はあるにせよ、平凡な「日常」が続いていたんですよね。
それはこれからも続いていくと信じて疑っていませんでした。
現実とは思えない、思いたくない、信じられない、信じたくない、悪夢よりも酷い現実がが始まるなど、誰も思っていなかったと思います。

多少緩和されたとしても、今もなお厳しい状況は続いているでしょう。
先が見えなくて、あるいは長い先が見えて、むしろ絶望が増えているかもしれない。
だけど皆さん生きていてほしい。
部外者の私の勝手な願いだけど、今後もみなさん生き抜いて、いつか誰かに伝えてほしい。
何が起こって、何を見て、何をして、どう感じたか。
それはあれから生き抜いた皆さんにしかできないことだから。
今はとにかく生きていてほしい。

私には忘れないことしかできないけど。