山羊、隣で惚気たり賑やかしをしただけ!
何か魔導書なり魔道具なりを持参しようかとも思ったのですが、そういえば山羊は魔法関係はギルドに鑑定してもらっていたな、と。
ヤバそうな物はギルドから販売をストップされますし、そうでない物は山羊はプールしっぱなしでロクに鑑定もしていないという体たらく。
獣人なので「これには凄い魔力が!」もできないので、もう開き直って手ぶらで行くことにしました。
そして、それで正解だったようです。
あんなにガッツリとした魔導書の後に私の考えたショボいのなんて出せません!
ヴィルダ氏と久々の邂逅。
ステファニー嬢の送別会からですから、かれこれ3ヶ月くらいでしょうか?
本当にお久し振りです。
今日もヴィルダ氏のツッコミはキレッキレでしたね。
ヴィルダ氏の驚きながらのツッコミ、大好きです。
でも目の前でひたすらイチャイチャしてしまって、本当に申し訳ありませんでした。
リーオン君のお説教という、とても珍しいものが見れてホクホクの背後。
可愛いショタっ子な所ばかりクローズアップされていますが、リーオン君ってかなり世話好きだと思うのです。
今回の支援計画のように、行動の理由の大半は「誰かのために」ですしね。
お節介な山羊と世話焼きのリーオン君、うむ、お似合い……だと良いな!
ちなみに山羊は料理こそ破滅的ですが、それ以外の家事はそれなりに出来ます。
料理が全てを台無しにしていますけどね!
裁縫が出来るのに、なぜ料理が殺戮兵器になったのか。
それもこれもダイスの女神って奴のせいです!
ネタ的にはとても美味しいのですが!
補正−80の腕前が良くなるのか、その予定は未定です。
魔導書と言うより民俗学的な見地を書いただけになってしまっていました! 肝心の術式に関しては「解読不能」で一刀両断というね。
こほん。
リーオンは元々悲観的で、「嫌われること」を酷く恐れていたので、「誰かのために動かないと」という強迫観念に近い原動力は持っていました。
しかしナシラ嬢のお陰で余裕ができて、段々と「『自分のためにも』誰かのために行動する」ことを覚えていますね!
特に「失敗したらその時はその時」というナシラ嬢のスタンスは、彼の在り様に大きく影響を与えています(上記の理由で失敗することも恐れているため)。
リーオンも早くに両親を亡くした影響で早熟、聡明な精神性を持っていますから、暴走しがちなナシラ嬢のストッパーになれる……といいな!
というわけで、これから少しずつ説教のターンは増えていくと思いますが、ナシラ嬢は頑張ってね!
山羊はアンカーを引き摺ったままムリヤリ進む船みたいな娘ですので、リーオン君の説教にも「だが断る!」な感じになるかもですが……その時は単にイチャついてるだけじゃねーかって言うツッコミを誰かがしてくださるはず。
でもまずは料理の腕じゃよ。
山羊とリーオン君はダイスの女神様に勝、次回「胃袋、死す」デュエルスタンバイ!