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「ふん。そんなの簡単さ。」な、拍手お返事。


拍手コメントと言うのは…
もの凄く恐ろしいものなんですよ。コメント来てると、
「な、なな何言われるんだよっ。」
て、一人ビクビクしちゃうんです。なんか、サイトの拍手コメは素直に嬉しいのに、blogって常に受け身だから、なんか怖いのだが…
私だけ?コメントも実はちょっと怖かったりする(苦笑)



…てなわけで、
この先超私信。

















りーなへ

「なにしてんのwww」て、言われて、私始めて恥ずかしくなったわよっ(笑)
「確かに何してんだ自分www」つってちょっと落ち込んだ←

とりま、("何してんだ"に対する)答えは簡単さ。
あなたに小説を貸し付ける準備が出来てるってことと、

瀬名垣と真志喜に萌えてる

て、ことだよ 答 え は …!!!

また帰ってきたら、メールくださーい待ってるよー
まぁ、君のことだから、早く帰ってくることでしょうわくわく。

せながき×ましき


『月魚』で
瀬名垣×真志喜!!
まだお互いの罪悪に捕らわれている時の二人。
★★★★★★






深夜。ぼんやりとした明かりが、ここ『無窮堂』母屋の縁側で、うっすらと開いた障子戸の隙間から溢れていた。
本田真志喜はまだ月が高い時分に目を醒ました。酷く疲れていたせいか、先ほどまで大変長く不安定な夢を見ていた。喉がからからに乾いている。飲み込んだ唾液が、このしんと静まり返った部屋のせいだろうか、気持ち悪いくらい耳に響いた。
天井が妙に明るい。すぅっと息を吸って激しく鼓動を打つ心臓を落ち着かせた。

「……ん?」
ふと気がつく。すぐ左側の障子から月明かりが漏れている。今日はもしかしたら満月なのかもしれない。真志喜はゆっくり身体を布団から起こそうとしたが、腹部に妙な圧迫感を感じ、チラリと首を隣に傾けた。するとそこには瀬名垣の姿があった。真志喜の腹の上に右腕を置き、身体を横にして丸まるように眠っている。一瞬ドキリとした真志喜は大きな口を開けて叫びそうになった。が、何やら思い当たる節があり、また静かに口を閉じた。慌てて自分の寝間着を見る。妙に乱れた格好である。途端に先ほどの記憶が明瞭によみがえる。
顔が赤くなるやら真っ青になるやら、とにかく居たたまれない。真志喜は自らに覆い被さっている瀬名垣の腕を乱暴に払いのけ、「あー…っ」と、後悔とも羞恥とも取れるような声を漏らした。上半身のみを起こしたまま、足の膝を両腕でぎゅっと抱かえ込み両手で顔を覆った。必死になって自分の中で巻き起こる様々な感情に耐える。

――理に反している。感情に反している。――

いろいろな呪縛に捕らわれ、「愛している」などと言われたこともなく、ただただ、お互いの欲のままに過ごす日々。正直な話、決して"愛"がないというわけではない。真志喜はそう確信している。しかし、後ろめたい感情がお互いを支配している。まだ解決してない個人的な問題が山積みで、最早一人の気持ちのみでなんとかできる話ではなかった。歯痒いが、そういう関係だった。もう随分前からそうだ。

 行為のあった夜、真志喜は決まって気持ちの良い夢を見ることはできなかった。自分は生き物なのか人間なのか、果たして許されるものなのか、胸が締め付けられる思いに耐える他なかった。

(なのに、一度だってあいつを拒絶しようなんて思わないのだからな。)

ようやく、両手を顔から離した真志喜は、障子戸に手をかけ、ゆっくりと道に沿って引いた。
やはり、雲一つない満月の夜だった。庭の真っ暗な池にぼんやりと月が映っている。
優しい光が、部屋にくっきりと真志喜の影を作った。

「…真志喜。」
後ろから瀬名垣の声がした。
「悪い。起こしてしまったか。」
突然の声に内心ドキリとしたが、真志喜は空から目を反らさなかった。
「お前こそ、眠れなかったのか。」
「いや、さっき目が覚めただけだ。誰かさんのせいで少し寝苦しくてな。」
本当はそれだけが睡眠を妨げた理由ではない。嫌味をもってしたつもりだったが、肝心の瀬名垣は気がついていない風だった。よっこらせ…と布団から起き上がり、瀬名垣は真志喜の背後に移動する。そしてゆっくり真志喜の首もとに腕をまわして、後ろから抱きしめるようにした。
「綺麗な月だな。満月か。」
瀬名垣の息が近い。真志喜の首がほんのり桃色に染まったが、暗い部屋では大して目立たなかった。
「むやみにひっつくな。」
「何を今更。」
ましきちゃーん。
ふざけて飛び付こうする瀬名垣を真志喜は勢いよく追い払い、素早く障子戸を閉めて掛け布団を被った。
先ほどの事情が密やかに頭の中を駆け巡る。
愛されているのに、愛されていない。不安定なお互いの気持ちが、おかしな罪悪を大きくしている。
「おやすみ。」
瀬名垣が、微笑して真志喜の前髪をすいた。
真志喜はこれだけの言葉と、手の感触だけで酷く安心できた。途端に睡魔が襲ってくる。これからもこんな過ちを繰り返していくのだろうと、ハッキリしない思考の中で思った。

「おやすみ。」
布団を口元まで被ったままわざと機嫌が悪いように言う。これが、今できる精一杯の瀬名垣への愛情表現だと思った。



★★★★★★★

世界観ぶっ壊しました。修行がたりませぬ。

真志喜と瀬名垣は事件?解決前も、セクシャルな関係だったと思ってます。てか、そんな描写が原作にもあったはず。
そんな時、真志喜はそんな行為についてどう思っていたのかなぁ…と、妄想してたらこんなのができました。
というか、「愛してる」はなくても、「好きだ」くらいは言ってもらえてたとは思うんだが……。
む、難しい。しをんさんに直接聞きたい(笑)

あ。二次創作推奨?してらっしゃるしをんさんに爆発しました。

エッセイに「こんなにキャラたちが愛されて、真志喜も瀬名垣も喜んでいるでしょう!」

みたいな文がありましたが、少なくとも真志喜は、喜んでいないだろうなぁ…と、思います(笑)








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