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SHE'S(高新♀)

*高新♀ご夫妻+銀さん*
*高新♀ご夫妻+お妙ちゃん*
*何気にここのお家は子沢山(詳しくはサイトの高新♀部屋で)*
*(八恵ちゃんの)妊娠話なども出てきますので、苦手な方はUターン*




やっぱり急に妄想したくなるなる高杉夫妻!このお二人はとても夫婦仲は良いのですが、それで長男の蓮助くんを筆頭にお子さんを四人ももうけられたのでしょうが、それでも八恵ちゃんが初めての妊娠をした時などは戸惑いも多かったと思うよ。何たって未成年で妊娠出産でしょ、そりゃあもう戸惑いも不安も大きかったに違いないよね。

それでもあれほどに亡き父上や姉上から愛されて育った八恵ちゃんですから、これは絶対に産もうと思ったに違いないというか。いくら若くても絶対産もうとは思ったに違いない。そこは迷わなかった筈だ、何たっていくら女子でも基本的に侍だし(志村家の娘だし)

そんで八恵ちゃん自身は顔も覚えてないけど、八恵ちゃんを産んですぐに亡くなってしまったけども、確かに母上が自分を産んでくれたから今の自分がいる訳で、物心ついてから母の愛をはっきり感じた事はなくても、それでも母上の事を決して忘れた日はなくて、だから自分もまだ若いけど母になろうと、僕にできるならやってみようと、てかやらなきゃと、そんな風に八恵ちゃんが前向きな決心を固めるのにも時間はそうかからなかったと思うのですよね。

何つーか、あの子は男子でも女子でも自然な愛に満ち満ちてるよね。

まあそんな八恵ちゃんは特に落ち度はないので置いとくとしまして、問題は晋助だよな。てかまず晋助は未成年の娘に何をしているのか?(本当だよ)

これは私も流石にどうかと思いますよ?いくら江戸だろうと、お前は既にアラサーですよと。大人なのですよと、その上で何で未成年の娘を孕ませたのかと小一時間ですよ。
……いや、でも高新♀の本筋あたりでさんざっぱら妙ちゃんに詰め寄られてたので、妙ちゃんの卵焼きとか食卓に並べられてはいたので、今後もきっと晋助はあのダークマターと付き合っていかなきゃいけないだろうから、そしてそれが八恵ちゃんと結婚するということだろうから、つまりは妙ちゃんの卵焼き込みでの結婚らしいので、

あの、申し訳ないんですが、もう勘弁してください(何でそこで最終的に晋助を庇う)



そんなこんなで生まれて初めて妊娠した八恵ちゃんなのですけど、つわりはキツそうですね。何なら毎日吐いてますよね、毎日洗面器抱えてゲボロシャァァァですよ(大丈夫?ほんと大丈夫?)
マジ顔色も悪いしね、何を食べても吐いちゃうし、お布団に居るしかないという。でもね、そうやってお布団に臥せってるだけだと絶対に不安になってきてね、
だって八恵ちゃんは妊娠する前などは毎日ビシバシ竹刀も振るってたし、実家の道場もピカピカに磨いてたし、常日頃からビシバシとツッコミも振るってたんですよ。キレッキレなツッコミを日夜ビシバシ晋助に入れてた訳ですよ、銀さんにも(そっちも)

でも、妊娠が判明してからは毎日洗面器両手にゲボロシャアアアアだし、竹刀持つとかとんでもないし(晋助が取り上げた)、何ならツッコミだって全然冴えない訳ですよ。体力なくなってるから頭も回らないし、もうぐったりしちゃってね。けども、そんな自分は八恵ちゃんには信じ難いでしょ。

「(僕……どうなっちゃうんだろう。いっつもいっつも吐いてばっかりだし。晋助さんとも全然喋ってないし。何より元気が出ない……)」

などと考えて、でも妊娠してるから眠いは眠くて、うっすら涙しながら静かに眠りに落ちていくの。ホルモンバランスの変化で急に涙出たりするというか。

で、晋助が寝室まで様子見に来たらね、八恵ちゃんなんてお布団の縁を華奢な指できゅっと握ってね、まだ幼げな丸い頬に涙の跡を薄く刻んで、

「……姉上……」

寝ながらだけど、本当に寂しそうに呟いてたからね。だって八恵ちゃんには姉上は今やたった一人の身内なので、そして物心ついてからは姉上に育ててもらったようなもんなので、姉上の夢もみちゃうのでしょう。何より妊娠してて、つわりもキツくて凄く不安だし。そういう時は晋助の名前とか呼ばないよね、何より晋助なんて孕ませたからって突然旦那になっただけだしね(そうだね)

でもそんな八恵ちゃんを見たら、晋助も黙ってスッとお部屋を出て行って、志村家の門扉を叩きに行きますよ。そして出て来たお妙ちゃんの顔を見て、てか元より晋助はすんごいお妙ちゃんが苦手なのだけど(結婚する時色々あって)、

「──あら、高杉さん。八恵ちゃんの具合はどうですか?つわりがキツいって聞いたけど……。むしろあなたは身重の八恵ちゃんを放って、何を一人でぷらぷらしてるの?銀さんじゃあるまいし」

などと冷たく言われて、当然のごとく晋助もクッソムカつくんだけど(晋助っ)、でも何とかかんとか耐えて、腹筋をぴくぴく引攣らせながらも何とか堪えて、

「……おい、てめェ」
「あなたに『おい』呼ばわりされる筋合いはないの。銀さんじゃあるまいし」(←二回目)
「(イラァッ)……だからてめェ、」
「私には志村妙っていう名前があります」
「チッ…………てめ……いや、お妙(ピクピク)」

って、妙ちゃんの隙のない態度にスッゲーブチ切れそうなんだけどギリギリ耐えて、こめかみの血管がプッツン逝きそうなんだけどマジすんでのところで耐えて、

「てめェ今から家に来い」(←戻ってる戻ってる)
「え?私が?どうしてですか」
「八恵が……」
「八恵ちゃんが?どうしたの?何かあったの、八恵ちゃんに!」
「八恵がてめェの名前呼んでやがった。……泣きながら」
「やだ、八恵ちゃんが!?もうっ、今からすぐ卵焼き作って持って行くから待っててください!あなたなんかに八恵ちゃんを任せておけないんだから!」
「いや、メシはいいからてめェだけさっさと来い。んなモン食わされたらいよいよ八恵が死ぬ」(←晋助)
「あら?それどういう意味ですか、高杉さん?(ニコ)」


などとお妙ちゃんの卵焼き攻撃をかわしながら、お妙ちゃんを自分の家まで召喚してくることは必至というかね。
何だろう、すっげえ不器用なのに少しずつでも八恵ちゃんの旦那にはなっていってるんですよ。やっぱり凄く惚れてんのだろうね。

でね、後になって八恵ちゃんがようやく起きた時に姉上が枕元に正座してたからね、八恵ちゃんだってそりゃあ喜んでいたのですよ?寝起きでふにゃふにゃとして目をこすったら、ちょうど夢に見てた姉上がいたものだからね。

「……んあ?あ、姉上?」
「八恵ちゃん、具合はどう?八恵ちゃんの寝顔は本当に変わらないわね、小さい頃と一緒ね」
「姉上……来てくれたんですね(ぐす)」
「どうしたの?急に涙なんかこぼして。苦しいの?また吐きそうなの?」
「ち、違う……違います。僕、自分が情けなくて……こうなってからはずっと寝たきりだし。何もできないんです」
「どうして?八恵ちゃんが自分を責める必要なんてないのよ。悪いのは八恵ちゃんを妊娠させたあなたの旦那なのよ」(←お妙ちゃん)
「いや、まあそれはそうですけど」(←八恵ちゃん)
「そうでしょ?だから八恵ちゃんは今は何もしなくていいの。何も心配しないで。私もここのお家のことは手伝うわね、あなたの旦那の食事も私がきっちり責任を持って作っておくから(ニコ)」
「……。……う、うわ〜ありがとうございます姉上!姉上のお料理を食べたら、し、晋助さんも嫌なことなんて全部忘れちゃうなあ!(冷や汗)」
「ふふ」

──って、晋助の死亡フラグがすっげえ立ってるんだけど?!嫌なこと全部忘れられるって、それ記憶喪失や記憶混濁による物理的な脳みそ破壊の事なんだけど?!(逃げて晋助)
はーしかし、志村姉妹は仲良いねえ。晋助はいくら卵焼き食わされようとも、ここの姉妹の絆は不可侵だろうねえ(だから逃げてッ)


まあこの時も晋助は特にお妙ちゃん召喚の経緯を八恵ちゃんに話してないから、八恵ちゃんも起き抜けにどうして姉上が居たのか分からなくて、不思議には思ったようなんだけどね(言えよ晋助)


そんなこんなで、お妙ちゃんが高杉家の身の回りを少しお手伝いしてくれるようにはなったのですが(あくまでも妹のために)、そして精神面では少し支えられてはいるようですが、それでも八恵ちゃんの体力的な消耗は激しかろう。何しろ、何を食べても吐いちゃう系のつわりなのだからな。

だから銀さんが様子を見に来てくれても床から起き上がれず、

「おーい八恵。お前つわりキツいんだって?毎日リアルマーライオンなの?」

などと銀さんがいつものように失礼な事を言って来てもぐったりしてて、ツッコミのひとつも入れられない始末(本当に具合悪いのね)

「あ……銀さん……」

八恵ちゃんはほんのりお目目を開けて銀さんの姿を確認しただけで、あとは辛そうに目を伏せるだけというね。妊娠前は血色の良かった頬も今は少し青ざめて見えるし、何よりツッコミ入れてこないし(前はあれほど口煩かったのに)、
そんな八恵ちゃんを見たら銀さんも心配は心配になって、お布団の傍らに座ってる晋助をつと見やり、

「……え?何これ、マジ具合悪そうじゃね?むしろ八恵がツッコミも入れてこねえって何?」
「知るか。……もうずっとこんな調子なんだよ」
「マジで?聞いてねーぞ俺、てか見舞い品なんてポッキーしか持ってきてないんだけど」(←自分が貰って嬉しいという基準)
「あ?ンなもんはてめェで食えや糖尿野郎(イライラ)」
「は?まだ糖尿じゃねーよ、予備軍なんだよ俺ァ」
「知らねえよ、てめェの事なんざァどうでもいいんだよ。クソが」
「はああ?開口一番に罵ってくるお前がむしろ何なの。嫁にかこつけててめェまでイライラしてんじゃーよ、クソチビが」

マジでイライラしてる晋助と軽く口論するが(いつものように)、でもお布団に臥せってか細く呼吸している八恵ちゃんを見下ろしてね。晋助に聞くの。


「なあ、医者は何て言ってんの?逐一診せてんだろ?八恵の具合の見立てはどうなってんだよ」
「これ以上体重が減るなら……腹のガキがすわらねえかもしれねェ」

けど、プイと横を向いて、絞り出すような声で告げた晋助の言葉に銀さんはすげえ驚く。

「ええええ?!ちょ、それマジでやべえじゃねーか!何か食わせた方が良いって!」
「食わせても吐いちまうんだから仕方ねえだろうが!」
「そりゃお前のガキだから一筋縄ではいかねーんだよ!むしろてめーのガキに対する拒絶反応がマジ凄えだけっつーか、八恵も八恵で戦ってんだろ」
「てめェ……いよいよ殺されたくなったらしいな」
「いやいやいや、だから今はそういう話じゃねーよ。てかお前、そもそも未成年の女孕ませてる時点でおかしくね?って話なんだよ。本当ならお縄貰ってる側だからねお前は、何で三十路前にもなってひと時のアレに身を任せてんの?マジで(真顔)」
「……。……チッ」(←言い返せない)
「だからな、もうたまひよだのの雑誌読みながらキャッキャ言ってる段階じゃねーだろ?こっちも戦闘態勢で望まねえと、お前のガキっていう負債を背負ってる八恵の為に(真顔)」
「……てめェの首だけは俺が獲る……(ギリィ)」


ほんっと銀さんの言う通りですね、今の銀さんは正しいことしか言ってないですね。むしろ晋助は何をしてるのかってね、だって銀さんにひとっつも言い返せないしね(晋助)
でもね、銀さんも世界線変わるとひと時のアレに全然身を任せてんのよ?(ん?銀さん?)

そんでも体調の悪そうな八恵ちゃんのお布団の側に寄って、傍らに屈み込んだ銀さん。八恵ちゃんのお目目を覗き込んで、


「なあ。八恵もマジ具合悪ィだろうけど、何か食えよ?腹のガキに良くねーよ。母親のお前にも良くねえし。高杉が心配でハゲたらどーすんのお前」
「禿げねえよ」

などと後ろからぼそりとツッコミ入れる晋助を無視して(晋助のツッコミはマジ下手)、八恵ちゃんの声を待つ。八恵ちゃんはそんな銀さんと旦那のいつものようなやり取りにほんのりと微笑んで、お布団から銀さんをじっと見た。

「はい……僕も分かってます。でも、どうしても気持ち悪くて」
「食えねえ?」
「うん。でも何かは食べます……食べなきゃ。お腹の赤ちゃんが、赤ちゃんがこのままだと、」

八恵ちゃんもこのままだとお腹の子供に障るってのは分かってて、なのに精神的に不安定だからすぐにぐすぐすとしてしまう。八恵ちゃんの大きなお目目からポロポロとこぼれ落ちる涙の粒。

そんな八恵ちゃんのらしくない態度に、でも自分のことより腹のガキのことを何よりも考えている八恵ちゃんらしさに、銀さんもふーと大きく息を吐き。

「しゃーねえな。お前ほんっと八恵でしかねえな」
「どういう意味ですか」
「そのままだよ」

涙を拭っている八恵ちゃんの頭をポンと叩いてから、

「じゃあ何か俺が作ってきてやっから。台所借りるわ」

普通に御勝手に消えていくというね。銀さん何も言わないけども、八恵ちゃんのことは心配してるのだろう。
自分の幼馴染の嫁って事を抜きにしても、人間的に八恵ちゃんを好いてるというか。ほら、八恵ちゃんは晋助を除く攘夷三人の妹分みてーなもんじゃないですか。

それでもね、銀さんが作ってくれた中華粥か何かは八恵ちゃんも何とかかんとか食したのですよ(って銀さん相変わらず器用)
はふはふと言いながら、久しぶりにやっとご飯を食べたのです。


そしたら銀さんも少しドヤって、

「ほらな。銀さんのメシなら食えただろ」

などと上から言うのですが、八恵ちゃんも今は凄く嬉しいからコクコク頷いて、

「ハイ!ありがとうございます、銀さん」

素直に笑ってるもんですから、こうなったら晋助はかなり面白くないわな。ただでさえ銀さんには自分の家を好き勝手にされてるのに(主に飲み会など)、

八恵に餌付けまで始めやがって(チッ)

ってなもんですよ。けどその悔しさに蓋をして、銀さんにつと近寄ってね。

「オイ、クソ天パ」
「は?何だよクソチビ。てめーもしかして八恵が俺のメシ食えたからって妬いてんの?」

腹の立つ顔でぷぷーと笑う銀さんをギリギリやり過ごして、

「……んな事ァどうでもいいんだよ。明日からてめェ家に通いで来い。八恵のメシ作りに」
「え?何で?この家って使用人だのがぞろぞろ居るんじゃねーの」
「その使用人達の作ったメシを今までさんざっぱら吐いてんだろうが。あとは……八恵の姉貴も通いで来てると言えば来てるけどな」
「……あ、ああ。アレね、八恵の姉貴って、あの暗黒物質の娘ね」
「……(コクリ)」
「え。もしかしてお前、あのダークマター食わされてんの?」
「……食ってねェよ、誰があんなん食えるか」
「だよな」
「たまに……逃げ切れねェ時だけだ。アレは……(げそ)」
「えええええ!?たまにでも食ってんの?!お前マジでそのうち不能になんぞ、あんなん食ってたら!」
「うっせェ、こちとら食いたくて食ってる訳じゃねェよ」
「いやいや、マジでお前の機能不全は深刻だわ。不能になる前にガキ作っといて良かったじゃねーか、一人っ子確定だけど」
「だから殺すぞてめェ。いいから明日から来い。何なら言い値でてめェを雇ったらァ」
「ん?俺の言い値でいいの?」
「フン。てめェの普段の稼ぎじゃどうやっても無理な金額を上乗せしてやる」
「うわー。何このチビ腹立つ」


銀さんをメシ当番として雇うことに決めると。
てか晋助、たまにとは言えどもお妙ちゃんのご飯食わされてるんだね。もう不能云々とか銀さんみたくからかうこともできやしないよ、もうね、生きてね晋助(そこまで)

でも晋助も不器用なりに、こうやって八恵ちゃんの旦那としてちょっとずつ成長していけるといいですね。そして辛いつわりを乗り越えたら、また嫁とラブラブとできると良いですね晋助(愛妻家なのですねお前)




















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