スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

この出会いに感謝!





綱吉と獄寺







「10代目!お迎えに上がりました!」

「あぁ、獄寺くん、おはよー。」

毎日飽きもせずに迎えに来てくれる自称右腕の彼は、その強面からはとても想像が出来ないような顔で笑った。

「今日は山本はいないんですか?」

「なんか試合近いらしいから朝練だって!頑張るよねぇ。暇だし俺も応援行こうかなー。」

ふわぁと欠伸をしながらそう告げれば、獄寺くんは途端に不機嫌な顔になる。

「…10代目が応援してくれるなら、俺だって頑張ります。」

前にも色々試したことがあるんだけど、獄寺くんはどうにも山本だけには負けたくないらしい。
対抗意識なのか変なライバル意識なのか。
まぁふざけて俺の右腕になりたいとか言う山本も山本なんだけど。

「そんなことしなくていいんじゃないかなぁ?獄寺くんは。」

「何でですか!アイツに出来て俺に出来ないことなんて」

「違うよ。君には俺の傍にいてほしいの。ただそれだけ。」

「じ、10代目…!?」

真っ赤になった顔が髪型と絶妙にマッチして、なんていうかちょっと本当にタコみたいだ。
笑いを堪えようと試みるも上手くいかない。
何故笑われているのか検討もつかないらしい当の本人は、頭からクエスチョンマークを出しながら首を傾げていた。
俺みたいなダメツナのためにそんな必死になって、本当に可愛いな、俺の右腕は。







この出会いに感謝!


(野球馬鹿より絶対俺の方が右腕に相応しいと思います!)(雲雀さんにそれ言ったら直ぐに山本絞めてくれると思うよ。)(雲雀が?何でですか?)(彼は野球馬鹿馬鹿ですから。)
前の記事へ 次の記事へ