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小さな王子様




仔スザとルルーシュ







「これ、やるよ。」

そう言ってずいと差し出されたのは小さな包み。ナナリーに作った分が余ったから、ちょうど遊びに来ていた近所の友達にも分けてあげたなぁなんて思い出す。だからこれは多分ホワイトデーのお返しなのだろう。

「ありがとう、枢木くん。」

「スザクでいいよ。呼びにくいだろ?」

「…あ、あぁ。」

「ところでさ、あの人たちはみんな友達な訳?」

スザクに言われて周りを見渡す。またかと溜息をついた。

「違うよ。何か知らないけど、バレンタインとホワイトデーは何故か人が多いんだよな。」

「ふぅん。っていうかそれって危なくね?俺、ちょっと話つけてくるよ。」

「え、あの、ちょっと!」

大丈夫かな。いくら何でも相手は高校生だし。
心配しながら様子を伺っていれば、言ってる側から殴られてしまっていた。まさか小学生相手に本気を出すなんてなんてやつらだ。
流石に怒りが沸いて来て助けに入ろうとした時、飛び起きたスザクが思いっきり殴り返した。っていうか、めちゃくちゃ強くないかあいつ。

「なんかルルーシュを守るつもりでいたらしいけど、それは勘違いだって教えてやったらもう来ないってさ!」

「そ、そうか。ってお前血が!」

「こんくらい、舐めときゃ治るって。」

そうやって笑うスザクがあまりにも頼もしくてかっこよくて、きらきらして見える。

「ルルーシュって変なヤツから好かれるんだな。でもまぁ、これからは俺が守ってやるから安心していいよ。」

何故か真っ赤になった顔を見られたくなくて、下を向いて必死に隠した。

「あ、ありがとう…!」

ついさっきまでただの近所の子ってだけだったのに。小学生の男の子にときめいた俺って、頭がおかしいんじゃなかろうか。










***
いつかこんなちびっこオスザクとショタコンルルーシュを書きたい^ρ^
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