2/3

/ラジオ番組の中で現代のシリアの音楽が紹介されておりまして、なかなか触れる機会が無かった他国の音楽を聴けました。音楽遊覧飛行、2/1分の放送。タイトルだけ確認出来ます。カタカナ表記だと検索に引っかからないので、後ほどゆっくり探してみます。

音楽遊覧飛行はとても良い番組。たまにラジオをつけてこの番組が流れると嬉しくなります。

 

2/3

/恵方巻きで殴られたいし、鰯を目の前にぶら下げられてひたすら逃げ続けたい。

/鬼だぞ、こわいぞ。普段は強いんだけれど、今日だけは逃げ回ってくれる鬼がいるといい。仏像に踏み台にされている鬼がかわいい。

 

2/6

/オーロラでも出るんじゃないかと思うほど、すっぽーんと空が抜けたような色の夜だった。ルピナスの色、めでたい金紙の色。どこかの海に続いているのかも。

 

2/8

/タロットカード、ライダー版かマルセイユ版は手に入れておきたいと思いつつ未だに手が出ない。タロットの象徴辞典は図書館にあった気がするので借りに行きたい。オラクルカードはファティマのカードが絵・内容ともに気にいっている。

 

2/11

/御宿よじげん、本日休日。猫の店主が看板をぶら下げながら散歩している。あちこちの扉は閉められて、店主のお庭のにおいだけになる。いつも旅人が腰掛ける石の上で、店主は丸くなり眠る。

 

2/12

/自分の文字は、一文字一文字を違う人間が交代しながら書いているような文字です。

/裏庭の隅で風が立ち止まる。紫陽花の太い幹の根元、かつて花を咲かせていた桜を見上げる位置。猫の頭骨ほどの石が置かれている。猫の店主はそれが何かを知らないが、毎日ガラスの皿の水を取りかえる。

 

2/13

/子供の頃に読んだ本が、手元にやって来た。久しぶり。読んでいた感触が音として残っていたので、懐かしい。良い本である。好きな本がまだ息をしていることは奇跡のようだ。

/本は生き物、人そのものなんだなあと。

 

2/14

/屋根雪が落ちる。断面がケーキのよう。

/御宿よじげん、店主のため息。どこかから寝息が聞こえる。泊まりの客は帰ったはずだが。部屋を一つ一つのぞいていくと、寝息の忘れ物が。

 

2/15

/吹雪の中で雪かきをしていた。あちらを終わらせてこちらを除雪する間に、あちらに再び雪が積もり、あちらを除雪するとこちらに積もっており、というイタチごっこ。止め時が大切です。雨を吸い、凍って、除雪車に砕かれたかち割り氷の重いこと。アイスならば良い。

 

2/17

/魔女はひとのはぐれ者。薬学などに詳しいだけの偏屈娘。魔女と呼ばれるから魔女でいいやと思っている。魔女という形で社会に属してるいる。疎まれ罪を擦り付けられる役回りだが、ただの難癖をつける者は相手にしない。社会と繋がり、神秘ともちょっとだけつながる役回りを楽しんでいる。

 

2/18

/ここ最近、時間の変わり目に空が瞬きします。雪の結晶が睫毛に絡まり、目を閉じる度に空は色を反射させ、どことも知れない国のカラッと冷えた空を映すのです。船に乗って空の下を巡るようです。

/雪の海原に飛び込むのは、だいたい子供船長です。果敢に誰の足跡もついていない空き地に踏み入り、思うままに軌跡を描きます。乗り出せない我々は、消えない航路を眺めています。

 

2/21

/太乙真人の可愛さに気付いて悶える。十年後に唐突にやって来る愛らしさ。

/久しぶりに神に祈った。あらゆる神に祈った。私は物を失くすので、神様にはいつも「失せ物が見つかりますように」と願う。もちろん今回もそうだ。夜も更けてから、明日までに見つかりますようにと願う。特急納品を希望する。おみくじを引くと失せ物は見つかると出る。忘れると見つかる。

/おみくじの失せ物は、物を指す場合もあれば精神的な部分を指す場合もあるそうな。失せ物、みつかる。心が見つかるのかもしれない。心が棚の中にあるのかもしれない。

 

2/22

/骨から呼び起こす。煙だとか、リズムだとかを。

/悲しくなる夜を持ってくる、一本角の蛇。にょろり進むと波を立てる。さざ波の音を聞いていると切なくなるだろう。そんな夜を横切って、舵を取りながらどこへ行く。にょろり、にょろり。帆を張って、遠ざかるにつれ人魂になって、消えてった。寂しさを振り払うために、月に向かって手を振った。

/部屋に戻ったら懐かしい香りがして、おや誰かいたのかいととぼけてみる。

/雪に掴まり、雲間から特殊部隊日光33が降下。寒波続きの厚い雲を割る。彼らは桜色の衣を纏い、辺りを春の幻想に染め上げた。青空の亀裂を背に、菫の粉塵をばら撒いた。目が眩む! 一瞬意識が飛んだ間に、雲は再び空に蓋をしてしまった。

/貰い手のつかなかった梅の枝が雪に三本刺さっていた。三本束ねても折れそうな老木の枝だが、雪にくるまれてぬくかったのか、どの枝よりも早く蕾を膨らませていた。

/猫の店主は四季を見る。毎日同じ窓を見ているように見えるだろうけれども、一つの窓に同じ色はやって来ない。

 

/アルフレッド・シスレー、モレの教会の連作。クロード・モネのルーアン大聖堂の連作を思い出していた。

 

2/23

/【YKK AP公式】窓と猫の物語 「幼なじみ」篇 60秒 Story of a window and a cat "childhood friend" t.co とても好き www.youtube.com

/音楽が流れるTLは、ラジオに似ている。

/猫の店主は橋を作った。鳥の羽根の囁きを埋め込んで、七色の音を奏でるようにした。川を挟んだ向こうには手を入れなかった。店主も実のところ、橋の向こう側をよく知らない。橋を渡る者だけが、あちらの庭の正体を知る。どなたもお立ち寄りなさいと店主は言った。

 

2/24

/猫に酒を勧める夜。お前もそろそろ猫又になるんだろう。俺も化けてみようと思うんだ。人間の尾も割れるかなあ。人間は化けると何になるんだっけ? まあ飲めよ。お前と話している間は生きていたいんだ。化けても酒は美味く飲めるかな。だといいな。どこぞの猫とも知らないが、聞いてくれてありがとう。

 

2/26

/分かるようなことでも、分からないようなことでも、言葉を変え道具を変えながら何度もしつこく描写しておけばなんとなく伝わるのではないかと、バーサーカーな心で創作をしています。 #このツイートを見た人は創作で一番大切にしていることを言う

 

/言っていることは分からないけど、たまに周波数が合って聞き覚えのある言葉が流れたり、何かの音楽が聞こえるような創作であれば良いなと思っています。周波数を変えながら下手な言葉でめげずに綴っていますので、周波数を変えながら聞いてみて下さい。ザザッ。きゅいー、ウニョウニョ。めるしー!

/どこへ行こうともきみは種を運ぶ鳥