3/2

/全ての枠にバーサーカーを設定出来ればいいのに。婦長にフランちゃん、たまもやブラド公、ランスロットとヘラクレス。自慢のバーサーカーたちをご覧あれと出来るのに。

/ぼくももういかなきゃ!(役所に)

/春は申請 夏は支払い 秋はこたえる 冬に調整

 

3/3

/"ほがたろうさんは夕方に、灯台守りのいない灯台でうきわの形のクッキーを半分に割ったことについての話をしてください。

#さみしいなにかをかく

/ないしょだよ、寄り道の買い食い。誰もいない海って良いもんだよ。うきわの形のクッキーを割って、誰にあげるでもなく、両方一人で食べちゃったりもする。ないしょだよ。一人きりの海。今度は誰かと半分こしたい。

 

/猫はたまに宇宙人を宿す

/親指ほどの人魚が浜に転がっていた。寒さに負けた大量の鰯が浜に打ち上げられたため、腐敗する前に回収するのだ。死んだ鰯の中に、博物館で見たミイラにそっくりな人魚が混ざっていた。チリメンジャコにモンスターが混ざるみたいに人魚が。冷え込みは厳しくなる一方で、先程降った白雪が固く締まる。

 

3/6

/ざらめ雪の上を歩いた。風が渦を巻く。粉雪が追いかけた。雪の沙漠はまだまだ続く。

 

3/7

/名画Tシャツ#真珠の耳飾りの少女 - TOKYO PiXEL. t.co 名画のドットと聞いて見てみたら、想像以上にシンプルで、なんと言うか、どってんした。tokyopixel.jp

/知人の子供がぬいぐるみと遊んでいた。この子の名前は何かと尋ねる。まだお喋りが達者な年齢には遠かったので、彼女の心の中にあるということにしておいた。私も心の中で名前をつけてみた。熊の鉱野助。ぴったりだ。

/色は儚い。毎日変わってしまう。毟り取って白い紙に叩きつけるので、気合いが必要。ふんぬー!という気合い。

 

3/8

/寝所の電気が切れている。スマホのライトで照らしながら部屋に入り、暗い中で布団を敷き、暗いまま寝る。電気の残り、光の埃も落ちきって、すっかり寒い部屋に入ると途端に寝てしまう。

3/9

/今でも思うんだ、ぼく自身に会ったことが夢だったんじゃないかって。

ぼくたち双子なんだけれども、と片方がしゃべり始めた。あんまり似てないかな、と猫に尋ねる。猫は鼻を近付ける。片方に挨拶。もう片方にも。ずいぶん違いますよ、と言って猫は笑った。同じ場所で一回りして、また腰を下ろし、はて、どちらがどちらだったかなと、また名前を聞いた。もう三度目です。

 

3/10

/鍵穴の住人と目が合った。鍵穴を覗けば部屋の向こうが見えるはずだったのだが、間に誰か居たとは知らずに「大変失礼した」と思わず口に出した。鍵穴は覗くようなものじゃあないよ。コロポックルの隠れ里は、そっとしておこう。扉の向こうの部屋も。 #同じお題で作文

 

/雪が止んだ。長い長い雪の空だった。海の方から風が吹き、雪と埃をとばしていった。ああ久しぶりの青空じゃないか。両手を広げても受け取りきれない量の青。雲間の安らぎを手渡したいけれども、ぼくはこの三月の晴れ間に一人きり。一番星まで拝めたら良いのだけれども。きっとまた雪が降る。

雪の間の僅かな晴れ間は、世界のおしまいのように静まっている。

/よく晴れた。春の寒さは、山の水の冷たさと同じ。

 

3/13

/津軽恋女/新沼謙治 津軽には七つの雪が降るとか、という歌ですね。太宰治の津軽が元だそうです。

/【初音ミク】Nyanyanyanyanyanyanya!【オリジナループ】 t.co

 

/どうぶつクッキーを並べながら食べたい。どうぶつクッキーは動物の味ではない。全ての動物は等しくやさしいクッキーの味。

ライオン味のクッキー、キリンや尾長鶏味のクッキー、そして牛味の…たまに当たりがあるけれど、肉にくしい。

 

/小枝を噛んだことはあるだろうか。柳の枝の先っちょの、ほっそい部分を齧ったり、桜の老木の間もなく朽ちるから切られた部分をひっそり噛んだ。皮と中身の味が違うのだ。埃と土と、森の味がした。田舎町の隅っこで。お菓子の小枝は、そんな味をカジュアルにデフォルメしてくれている。(違ったらごめん)

 

3/14

/穂村弘『いじわるな天使』。童話にも種類があり、これは通勤時間に読みたい童話だなと。童話という括りに入れたくなる。だっていじわるな天使から聞いた不思議なお話なんだもの。とても良かった。

にょにょっ記も読んで、笑う。

 

/夜明けみたいな夜。今にも日が昇りそうで眠れない。と思ったらカーテンを閉めていない。

 

3/16

/ごーんごーんと遠雷。

/スズメが庭を歩くようになった。冬の間、鳥はどこにもいない。雪が溶けたコンクリート、植物よりも先にスズメが生える。

 

3/17

/くしゃみ、一回、三十円。街中でそんな張り紙を見てしまった。子供の手伝い表の抜粋が、やたら達者な筆文字で書かれている。真夏に暑いと言うと三十円取られることもある。新たな税金かもしれない。恐ろしい世の中の到来を予知する聖者の言葉だろうか。ぼくのくしゃみをきみにあげたい #同じお題で作文

 

3/18

/秋田の伝説の話。人から龍になるという伝説が広く伝えられている。元から龍であった存在は畏怖、神聖、災害といった像を持つが、元が人だった龍は人の性質を強く出しているので面白い。八郎太郎や辰子姫の話は一度聞くと印象に残る。秋田の西と東に、龍の繋がりがある。

 

/そりゃあ夢に決まっているじゃない。君のいたずらな笑みが、奇妙な沈黙に薄れるのを待つ。夢だと言ってくれ。心の中で三度唱える間に、君は餅を上手に丸めて、ピラミッドを作った。天辺が空を指す。月の兎を仕留めようよと、君は声をひそめて身を低くした。兎の餌になるならば良し。僕は寝転がる。

 

3/22

/油に入れて爆ぜる星。星の終わりは一口で。ばりばり噛んで、ビールで押し込む

/星間を駆けるゾンビ、屑と夢を乗せて幽霊星

 

3/23

/久しぶりにバイオメガを引っ張り出して読んだら、東亜重工に入社したくなった

/眠いような、そうでもないような。寒いので何をするでもなくぼんやりしている。

 

3/24

/「スープ!」寝言を言った紺野君のおかげで、お昼前のぼくの部屋は飴色に染まった。ぼくは起きてからずっとソファに寝転がっているけれど、鍋からはふつふつと湯気が立ち、兎や鹿の形に彫られた人参が窓から飛び込んで来る。お昼はまだ来ない。ぼくたちが動かなければ、この時間はいつまでも続く。#同じお題で作文 紺野君はコン太郎

 

3/25

/最後の雪は自分で翼を広げて飛んで行く。白鳥、また来年。

 

3/30

/聖剣3の曲からエスコン5に移行しても違和感は無い。どちらも透明感があって、ストーブが消えた部屋にはぴったりです。寒い。

 

/手拭い絵のテーマは「疲れに効く」です。セイヨウシロヤナギとカモミールをモチーフに選びました。セイヨウシロヤナギは鎮痛剤として使われます。題材選びの最中、腰が痛かったのです。手拭いとして首に巻いたときに鎮痛作用(気休めデラックス)が発揮されれば最高なのでは、という思いで選ばれ綾鷹

 

3/31

/柳につばめは あなたにわたし♪という曲を聞きながら昨日の続きです。

 

/おばあちゃんの棚から時計の音がする。戸や引き出しを一つずつ見ているのに、時計なんて見当たらない。茶器と少しのお菓子(たまに失敬して頂く)、花札、手紙の封筒、温泉地の郷土玩具、薬。棚に詰まったおばあちゃんのあれこれを覗くのが好きなんだ。時計の音が住み着いた棚の横に寝転んで昼寝する。

#同じお題で作文 本日のテーマは時計でした。時計の音が聞こえてくる家具や、こそこそと笑う家具があるのです。ところで今回は当方から追加願いを出したテーマだったので、賑わえ、そしてたくさんの方の時計についてを読みたいのだとそわそわしています。